topnewscolumnhistoryspecialf-cafeabout 2002wBBSmail tolink
 関西蹴球だより 07/05/29 (火) <前へ次へindexへ>

 明暗、一日にして転ずる!
 第17回関西学生サッカーリーグ春季リーグ 最終節

 取材・文/ハヤシ ヒロヒサ
 最終節を前にして、優勝争いも残留争いも大混戦。優勝争いは3チームが勝ち点14で並ぶ第混戦。得失点差で首位・桃山学院大、2位・大阪体育大(以下、大体大)、3位びわこ成蹊スポーツ大と続く。逆に残留争いは、勝ち点8で8位・関西大と9位・阪南大(以下、阪南)が並び、最下位には勝ち点7でまさかの立命館大。しかも、最終節で関西大と立命館大が直接対決という組み合わせになった。

 勝ち点、得失点差計算も難しかったが、そこに名前の挙がるチームに驚きを覚えた。関西大と立命館大は、シーズン前の状態を観ても安定していたし、筆者以外の関係者も高い評価を与えていた。そして、ここまで接戦になると、最終節同時刻一斉開催ではない(同日開催でもない)アヤが出てくると予想された。運営上同時刻開催が難しいのは仕方ないことだろうから、どのチームが運を手繰り寄せるか、スリリングな展開である。



 どの会場に足を運ぶか迷った挙げ句、優勝争いの渦中にいるチームの中で、今季最も多く試合を観戦していた大体大を追い掛けることにした。対する阪南もギリギリの線に立っている自動降格を逃れるために必死になるであろうから、見応えも期待出来た。

 試合前に、勝ち点等の計算をしてみた。大体大は、勝ち点3に加えて、4点差以上の勝利なら首位に大きなプレッシャーをかける事が出来る。ただし、監督、選手とも「4点差は厳しいので、勝ち点3狙い」とのコメント。確かに、桃山学院大やびわこ成蹊スポーツ大より1日早く戦うため、勝ち点3でも大きく精神的に優位に立てる。

 そして阪南の場合、この試合引き分けならば自動降格はなくなる。ただし、入れ替え戦を回避するためには、やはり勝ち点3が欲しいところ。勝ちを狙うのは当然だが、どこかで引き分けでもOKという切り替えも考えられた。



 小雨、強風の中キックオフ。阪南が、ショートパスとドリブルを絡めて攻めに出る。フィニッシュには至らないが、ハイペースで入った。しかし、決定機は大体大に訪れる。11分、右からのクロスをFW熊元がヘッドで合わせるが枠の外。1度はチャンスを逃したが、2度目の決定機はモノにした。20分、DFラインから細かいパス交換が続き、最後はPA左角で受けたMF西谷が左足一閃。大体大が幸先良く先制に成功した。

 阪南は個人技からFKを連取して反撃を試みるが、ゴールを脅かすことが出来ない。大体大の屈強なDFラインが最後の一線を崩さなかった。こうなると大体大にはカウンターのチャンスが訪れる。41分、DF橋本がロングドリブルで仕掛けて一気にゴール前へ。最後のボールタッチを誤ったかに見えたが、GKもタイミングを外されてセーブ出来ず。橋本がそのまま無人のゴールへ流し込んだ。前半シュート1本で終えた阪南には、この2点目は重くのしかかった。

 それでも、阪南は後半早々に鮮やかなゴールで反撃に出る。左CKをGKがパンチで逃れる。その浮き球をMF木原がダイレクトボレー。見事にゴールに突き刺さった。そこから、阪南は、木原、吉田、小寺とテクニシャンが果敢に仕掛け続ける。受け身に回った大体大はカウンターもままならない。ただ、強固なDF陣とGK川本の壁は厚く、ギリギリのシュートを立て続けに防ぎ失点はしなかった。

 時間が経過し、大体大ベンチからは、「無理に中で勝負せず、外にボールを散らす」ように指示が飛ぶ。2−1で終えるプランに入った。結局は41分、DF藤春のクロスから熊元が気合のダイビングヘッドで駄目押し、大体大が3−1で勝利した。

 予定通り勝ち点3を得た大体大は、試合後も喜びが大きい。普段比較的冷静な選手も嬉々とした表情で言葉を交わしてくれた。阪南はまさに、瀬戸際。翌日の結果を見守る、その雰囲気しかなかった。



 しかし、明暗はこの日で決着を見なかった。翌日、首位の桃山学院大は引き分けて優勝戦線脱落。しかし3位のびわこ成蹊スポーツ大が5−0で勝利。これで大体大と勝ち点・得失点差とも並び総得点で上回り、初優勝を遂げた。たった1点で勝利の女神が微笑む先を変えた。

 残留争いも、立命館大が関大に打ち合いの末敗れて自動降格。阪南は入れ替え戦に回ることとなった。ちなみに、2部からは、1,2年生中心でチームを固め、異端のサッカーを見せる同志社が昇格。秋の楽しみが増えた。明暗がコロコロと入れ替わる週末になった。


<大阪体育大メンバー>
GK 川本
DF 山道、込山、橋本、中杉
MF 田所、福島、小久保→村田、西谷→中田
FW 森→藤春、熊元→藤川

<阪南大メンバー>
GK 岡田
DF 森山、楠本、久野、宮入
MF 宮脇→中濱、東、木原→永岩、小寺→中島
FW 吉田→伊藤、西田→戸矢崎


<春季1部リーグ最終順位>
1位  びわこ成蹊スポーツ大学  (勝点17)  優勝
2位  大阪体育大学  (勝点17)
3位  桃山学院大学  (勝点15)
4位  京都産業大学  (勝点13)
5位  近畿大学  (勝点13)
6位  関西学院大学  (勝点12)
7位  関西大学  (勝点11)
8位  大阪学院大学  (勝点10)  姫路獨協大学と入替戦
9位  阪南大学  (勝点 8)  大阪教育大学と入替戦
10位  立命館大学  (勝点 7)   2部へ自動降格
<前へ次へindexへ>
topnewscolumnhistoryspecialf-cafeabout 2002wBBSmail tolink