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 関西蹴球だより 07/07/21 (土) <前へ次へindexへ>

 高円宮杯へ
 プリンスリーグ関西'07 高円宮杯出場決定リーグ

 取材・文/ハヤシ ヒロヒサ
 プリンスリーグ関西は、上位グループであるAグループと下位のBグループに分けられている。実力的には当然Aグループの方が上だが、グループ分けが昨年の成績に基づいていることもあり、絶対的なものではない。そのためBグループからも高円宮杯全日本ユース出場のチャンスはある。

 既にA1位と2位のガンバ大阪とセレッソ大阪は全国へストレートイン。残り2枠を京都サンガFC.U−18(以下、サンガ)、ヴィッセル神戸ユース(以下、ヴィッセル神戸)野洲、大阪桐蔭(以下、桐蔭)で争う。短期のリーグ戦。初戦は、桐蔭がサンガを下し、ヴィッセル神戸が野洲に勝った。それを受けての2戦目。勝ち点3のヴィッセル神戸と桐蔭、勝ち点0のサンガと野洲がぶつかることとなった。



【ヴィッセル神戸ユースvs.大阪桐蔭】

 この試合に勝てば全国へかなり近付く一戦。初戦を勝利しているチームの勝負ということもあり、慎重な試合への入り方となった。リスクを恐れているというよりは、遮二無二前に出る必要がないため、互いに丁寧なパス回しに終始する。相手にミスが出た際にキッチリそこを突く、少ないチャンスをモノにするといった狙いだ。

 前半、流れの中で幾度かチャンスを得たのはヴィッセル神戸。しかしフィニッシュの精度を欠いた。そして桐蔭はセットプレーのみが好機だった。CK、FKには得点の予感も漂っていたが、こちらもゴールには繋がらず。互いに無理をしないまま前半を終える。

 後半開始直後も、FW上谷を中心にゴールに迫るヴィッセル神戸と焦らない桐蔭の勝負はエキサイティングな展開ではなかった。しかし、台風が過ぎた直後の蒸し暑い最中の試合。両者、体力・集中力に欠ける部分が見え始める。そしてゲームは動き始めた。ヴィッセル神戸は上谷・辻と2トップの強引さとMF八束がそれに絡み決定機を作る。しかしどうしてもゴールが割れない。

 対する桐蔭は、FW満生がテクニックを生かしてチャンスメーク。そこから得たセットプレーをビッグチャンスに結び付ける。63分(45分ハーフ)にはCKの流れからシュートの雨あられ。ヴィッセル神戸がギリギリで凌いだ。桐蔭はCKの際、エリア内で待つ選手の動きに工夫を凝らしヴィッセル神戸を苦しめていた。そのプレッシャーが奏功した。

 66分の桐蔭のCK。エリア内の選手に気を取られたヴィッセル神戸がボールへの集中を欠く。そこで桐蔭がショートコーナーに転じる。まったく守りの体勢が取れていないヴィッセル神戸のエリア内に桐蔭MF阿部がクロス。MF西林がフリーでヘッドを叩き込んだ。桐蔭先制。この1点は大きかった。いつもならビハインドを背負うとかなり前がかりになるヴィッセル神戸だが、得失点差の絡みかこの試合はそこまでの采配はない。好機は掴むもののバーやGKに阻まれ無得点のまま終了。桐蔭が勝ち点6と、グッと全国に近付いた。


(ヴィッセル神戸ユース) (大阪桐蔭)
GK: 松本 GK: 荒木
DF: 上田→谷、佐川、川岸、飯尾 DF: 保井→平川、門、玉村、清水
MF: 先田→大槻、須崎、栗原→岡崎、八束→藤松 MF: 西林→押、福原、阿部、榎本→森脇
FW: 上谷、辻 FW: 満生→福本、高山→稲


【京都サンガFC.U−18vs.野洲】

 勝ち点3しか生き残りの道が無い、そう表現しても過言ではない試合になった。試合も攻めの意識の高い入り方となった。立ち上がりから双方がチャンスを作り出す。サンガはサイド攻撃、野洲はCF坂本を的にした攻め。シュートが枠に飛ばなかったために、早々に先制点は生まれなかったが。

 今年のサンガは右サイドからの崩しを得意としている。春先は粗かったが、どんどんと進化しているようだ。特にSB雨森のパフォーマンスは常に安定している。この試合でも野洲の司令塔・木村とマッチアップする場面が多く、見所の1つであった。

 試合は徐々に野洲ペースに。坂本のFKがポストを叩いた辺りから流れを掴み、パスが回り始める。ただ、フィニッシュまで繋がる回数は少なかった。前半終了間際のサンガの右からの崩しがビッグチャンスになったが、野洲の好守で0−0のままハーフタイムへ。

 後半に入っても、サイドを使うサンガとセンターから攻める野洲の構図に変化はなし。ただ、ポゼッションはサンガが上回っていた。暑さのせいもあって中盤が間延びし始め、両ゴール前にボールが激しく往来する展開。どこかで点が入れば撃ち合いになる可能性を漂わせる。決定機の応酬を互いに外し続けたが、超のつく決定機を逸していたのは野洲だった。

 そのツケが試合終了間際に回ってくる。前半、雨森とともに右サイドを抉っていたサンガの日高が、後半左に回っていたが、そこから完全に崩す。ゴール前に日高が上げたクロスに3人がフリーで飛び込み、大外の岡本がスライディングシュートでゲット。ついに膠着状態を打破。短い残り時間で野洲は反撃出来ず、サンガの勝ち点3が決まるとともに、野洲の全国への道は途絶えた。同時に、大阪桐蔭の高円宮杯出場が決定した。

(京都サンガFC.U−18) (野洲)
GK: 寺石 GK: 横江
DF: 雨森→武田、高木、垣根、山田 DF: 青木、松原→中野、西口
MF: 西川→沖、井上→菅原、長福、桐山→岡本、日高 MF: 内久保、上田、木村→梅村、藤野、冨田→卯田→久岡
FW: 寺田→吉留 FW: 潮入→松永、坂本

【最終節】
7月21日  万博記念競技場  野洲vs.大阪桐蔭
 京都サンガFC.U−18vs.ヴィッセル神戸ユース
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