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| 関西蹴球だより 07/09/26 (水) | <前へ|次へ|indexへ> |
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全日へ、兵庫女子5強出揃う 平成19年度 兵庫県女子サッカー選手権 取材・文/ハヤシ ヒロヒサ |
全日本女子サッカー選手権への道は険しい。県予選、関西予選と勝って初めて権利を得る。いくら、なでしこリーグのチームが予選には参加しないといっても、天皇杯のように県に1枠あるわけではないのだから。
今回の兵庫予選、高校チームは、日ノ本学園(以下、日ノ本)、三田祥雲館、啓明学院しか登場していない。それだけにクラブチームの目立つ大会でもある。
兵庫から関西への5枠を巡り、かなり拮抗した争いとなった。
【5位決定戦:メニーナ神戸vs.FC三木ヴィクトリーズ】
この最後の5番目の椅子を奪い合う戦い、結果が重視される勝負になった。メニーナ神戸(以下、メニーナ)、三木ヴィクトリーズ(以下、三木)ともに主体は中学生。しかし、高校生がここ一番で軸となる。開始3分(35分ハーフ)、三木のエースストライカー吉岡圭がいきなり役者ぶりを発揮。個人で突破して、GKの頭上を越すループ。早い時間にチームに落ち着きをもたらす先制点を奪う。
三木が左サイドを切り崩して優位に立っていた事は間違いないが、メニーナのカウンターもしっかりとフィニッシュに結び付く有効なものだった。前半もフリーのシュートチャンスがあったが、枠外。対する三木は19分、CKのボールを石田がダイレクトボレーで決めて追加点。しっかりとゲームの流れを掴む。
後半、メニーナはフィジカルで上回りまず1点を目指す。しかしチャンスでシュートが枠を外れる。このまま三木が押し切るかと思われた62分、メニーナの笠置がミドルを叩き込んで1点差。押せ押せのメニーナだったが、三木のエース吉岡圭が試合終了間際にトドメを刺して3−1。兵庫最後の1枠は三木が勝ち取った。
| (メニーナ神戸) | (FC三木ヴィクトリーズ) | |||||||
| GK: | 渡辺 | GK: | 武仲 | |||||
| DF: | 浜田、岡口、山田→中井、久留島(祥) | DF: | 藤本、佐伯、吉岡(舞)、松井(麻)→高木 | |||||
| MF: | 樋口、徳山→笠置、久留島(涼)、関灘 | MF: | 松井(美)、地主、松原、石田 | |||||
| FW: | 吉岡(千)、堀毛→岩崎 | FW: | 吉岡(圭)、林崎→川根→徳永 | |||||
【3位決定戦:武庫川女子大vs.アギラス】
兵庫の大学の名門と、中学生が主になるクラブの戦いという点で、注目した試合。少し残念だったのは、アギラスの山口剛監督がイングランドへコーチングライセンス留学されており、その手腕を見られなかった事。
試合は早々から思わぬ展開を見せた。前半10分までにアギラスFWの金井が2得点。大学生を中高生が凌駕した。ここで武庫川女子大(以下、武庫川)は焦りを見せて一気に9人を交代させた(交代は14人まで可能)。主力を投入したわけだが、その効果もあり内容を盛り返し始める。そして21分には島津から中上と繋いで反撃の狼煙。アギラスはカウンター中心にならざるを得ないものの、プレスの位置取りは高く、決して腰が引けたサッカーはしなかった。武庫川もプレスに手を焼き、前半はアギラスがリードしたまま終了。
後半からアギラスは2得点の金井や、好パフォーマンスを見せ付けていたGK井指、主将の壷井までベンチに下げる。時期的に併行して行われているユースの大会を見越しての対応。この辺りは選手層の厚みで差が出た。39分、武庫川の三宅がミドルを決めてようやく同点。51分に中上、57分に三宅がそれぞれ再度得点して、武庫川が試合を決める。体格差もあってアギラスには辛い展開。速いパス回しでプレシャーを回避しようとするが、FWまでボールはつながらない。そして試合は、62分に武庫川の三宅がハットトリックで駄目押し。スコアは5−2になったが、課題は武庫川に多かったようだ。
| (武庫川女子大) | (アギラス) | |||||||
| GK: | 浜口→大下 | GK: | 井指→門藤 | |||||
| DF: | 鈴木→藤田、西尾、加藤、東→石本 | DF: | 足立、浅井、横井、三坂 | |||||
| MF: | 三平→三宅、原→三浦、久常→堀、宮地→島津 | MF: | 中井、山本、壷井→西浜、山ア、大峠 | |||||
| FW: | 木村→中上、村田→平井 | FW: | 金井→三谷 | |||||
【決勝戦:日ノ本学園vs.INACアマチュア】
兵庫県内では随一の実力を誇る日ノ本だが、この大会のINACアマチュア(以下、INAC)には、大学生年代の選手も加わっており、簡単な勝負にはならなかった。
試合開始から、激しい競り合いでファウルも多く、両チームの攻守の切り替えも早く、それぞれがゴール前に迫ることさえ出来ない。意地と意地のぶつかり合いである。ただし、ピッチの外から観ていると、何故もう少し「緩」を用いないのかが不思議であった。何せ、両者とも展開は速い。しかし、パスコースが封じられていても無理にこじ開けようとする。ゆっくりとしたポゼッションを心がけたり、後ろでボールを回して焦らすような工夫があっても良かった。ペースダウンもサッカーの戦術・技術である。
前半はゴールの匂いすらなく終えて、後半。更にプレスの掛け合いが激しさを増す。ドリブルでの強行突破もスペースが無いために有効にはならない。もう1つ忠言するなら、両チームのサイドハーフは果敢に仕掛けていたが、そこにサイドバックが絡めていなかった。リスク承知でサイドバックを上げるべきだっただろう。
55分に日ノ本が最初の好機を迎えてから、ゲームは少し動く。シュートの場面も増えたが、それぞれにGKのレベルが高く、得点には結び付かず。そしてラスト10分、遂に日ノ本が体力差でゲームを有利に運び始める。後手後手に回るINACも必死に耐えたが、試合終了間際にオウンゴールを献上してしまい決着。日ノ本がプライドを見せて優勝した。
| (日ノ本学園) | (INACアマチュア) | |||||||
| GK: | 鈴村 | GK: | 木原 | |||||
| DF: | 菊地、山縣、武田、坂田 | DF: | 梅林、後藤、柳井、小林 | |||||
| MF: | 今西→堀井、今中、藤田、高田→田上 | MF: | 清水、高木、川本、福田 | |||||
| FW: | 小道、小栗 | FW: | 山辺→籾井、神保→大福 | |||||
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