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| 関西蹴球だより 07/12/02 (日) | <前へ|次へ|indexへ> |
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| 関学(青)の逆転ゴール |
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インカレ出場は、大院大・関大・関学・桃山! 2007年度 関西学生サッカーリーグ1部 最終節 取材・文/ハヤシ ヒロヒサ |
最終節を迎える前に、大阪学院大(以下、大院大)の優勝が決定。そのため注目は、インカレ出場残り3枠の争いと、2部との入れ替え戦にどのチームが回るか、この2点に絞られた。インカレ出場へは、関西大(以下、関大)、関西学院大(以下、関学)、同志社大(以下、同志社)、桃山学院大(以下、桃山)が勝ち点差1の中にひしめき、近畿大(以下、近大)も僅かに可能性を残していた。
来年度の制度改革の関係で自動降格が無い今季のリーグだが、下部リーグとの入れ替え戦には3チームが回る。前節で大阪体育大(以下、大体大)の最下位は決定。残りは2枠。回避を目指して、阪南大(以下、阪南)、びわこ成蹊スポーツ大(以下、びわこ成蹊)、京都産業大(以下、京産大)が争う。加えて近大はインカレ出場とともに入れ替え戦回避も考えなければならない状態だった。このように、独走で優勝を決めた大院大と最下位の大体大以外は、何らかのモチベーションを保って最終節に臨む事となった。
ここで取材を通して感じた事を1つ書いておきたい。「インカレ」について。インカレという大舞台は各チームの大切な目標にはなっていることは確か。しかし、インカレの位置付けは"ご褒美"といった感が否めない。例えば大学ラグビーの世界では、春先から大学選手権で日本一になることや、ベスト4に入り国立の芝を踏む事を現実的な目標にするケースが多い。そのため関東、関西のリーグ戦は真剣勝負であるが、チーム作りの過程でもある。
しかし、大学サッカーの場合は、インカレに出場することで「4回生の引退が先に延びる」、「下級生が大きな経験を積める」といった発言をしばしば耳にする。それは偽らざる言葉に違いない。これは批判ではなく、波乱の多いサッカーという競技を考えると当然導かれる結論でもあり、ラグビーと比べると全国に散らばる強豪校の数も多いため、インカレの決勝から逆算したチーム作りなど出来ないのである。関東の強豪校の事情には通じていないが、大差は無いはずである。インカレを巡って歓喜と涙を多く見たが、高校野球における「夏の甲子園」と似た表情を持っている事に気付いた。
【関西学院大vs.同志社大】
単純明快、勝てばインカレ決定となる試合。関学は引き分けでもインカレ進出が決まるが、勝った場合にはインカレのグループリーグを関西で戦う権利を得る確率が高まる。試合前は勝利のみを目指したが両チームだが、実際は、引き分けの場合、負けた場合の勝ち点計算もしながらの試合展開となった。
シュートがなかなか見られず、攻撃もやや単調なロングボールの蹴り合いとなった序盤。勝利を求められる試合で、慎重さが目立つのはしばしばあるケース。それでも関学が常に攻勢に出て、優位ではあった。同志社も体格に優れたDF陣がキッチリと弾き返しチャンスは与えない。
先制は同志社。19分、鮮やかなダイレクトパスが繋がり、最後はFW飯島がゴール。効率良く決定機をモノにした。何せ同志社のシュートは、前半はこれ1本。関学も素早く仕返す。27分にMF村上のクロスをDF志田野がヘッドで競り勝ち同点に。左右両サイドを丹念に使い分けて分厚い攻撃を繰り出す関学に対して、同志社はボールサイドに人が偏り有効な攻めに繋がらない。前半終了間際のラストプレーで、関学のFW北野がCKのこぼれを押し込み、関学リードで後半へ。
この日の同志社で問題になったのはDF陣。高さや人には強かったが、ボール処理に苦しんだ。焦りや緊張からかイージーなキックミスが多く、MFの選手がその対応のため下がる場面が増えた。当然、前線から最終ラインまでコンパクトなサッカーとは程遠い内容に。それでも追い付きたい同志社は強引に攻めるが、関学のカウンターを浴びる事に。ただ、関学もカウンターの最後の部分で甘さが出て、決定機をフイにしてしまう。トドメを刺し切れないもどかしさが伝わる。
同志社は75分過ぎから、アーリークロスに上背のある選手を飛び込ませる肉弾戦に持ち込む。らしさ、は全く無かったが、気持ちが表現されていた。しかし、同点弾を叩き込んだのは、同志社らしいプレーから。MF楠神が1人で仕事をした。87分、ピッチ中央でボールを受けた楠神。ここからお得意のロングドリブル炸裂。2人を抜いて、最後はペナルティーエリア内で得意の右足アウトサイドのボールコントロールから3人目を突破。ここでファウルを受けてPK獲得。自身で決めて同点とする。
ここで同志社は「勝ち点を考えると、リスクを冒さずに引き分けでも構わない」(同志社・望月監督)というプランニングに切り替えて、無理をせず時間をやり過ごす。結果、2−2のドローで、関学のインカレ出場が決定。同時刻、他会場では、関大もインカレを決めていた。
| (関西学院大) | (同志社大) | |||||||
| GK: | 原田 | GK: | 川原 | |||||
| DF: | 金子、志田野、飯田 | DF: | 宇城→川野、森本→深浦、永戸、安川 | |||||
| MF: | 木村、小関、青戸、出口、村上 | MF: | 滝口、大森、楠神、荒堀 | |||||
| FW: | 金尾、北野 | FW: | 岡、飯島→松田 | |||||
【桃山学院大vs.阪南大】
インカレ出場権を掴んだ桃山学院大イレブン
第1試合の結果により、桃山は勝たないとインカレ出場が無い(引き分け以下の場合、同志社)。目指す結果はシンプルだが、阪南も入れ替え戦回避という原動力があり、簡単には試合は運ばなかった。
桃山は前節で見られた、手数は掛けるが有効性に乏しい攻撃から、簡単に前線に運ぶ攻めへと転換していた。加えて、個々の積極性も増しており、阪南が押される流れが続く。阪南は2トップの吉田がワイドに開き、中央で西田が構える形で反撃を試みる。西田は流石の身体能力の高さとストライカーらしさを発揮したが、孤軍奮闘で終わる場面が多い。
審判が少々の接触プレーは流す傾向にあったため、互いのゴール前まではボールが運ばれた。しかし、決定機までは訪れない。観る側からすると得点の匂いが漂ってこない前半。パスとドリブルで崩す桃山とフィジカルで押す阪南の構図がずっと続いたまま、結局は前半終了の笛が鳴った。
後半も主導権はずっと桃山が握る。チームとしての連係や個々の勝負でも上回り、阪南は反撃すら出来ない状態に追い込まれる。桃山はMF西田やFW宮澤がドリブル突破を仕掛ける場面が増える。抜かれる場面の増えた阪南は人垣で守っているのがやっと。徐々にゴールの予兆がして来る。ただ、桃山には多少運が無かったか。52分、抜け出した宮澤がエリア内で倒されるもノーホイッスル。それ以外にも、PK判定でもおかしくないプレーが流される。
不満を漏らさず、果敢に攻める桃山はチャンスを連続して生み出す。しかしゴール前でフリーのシュートもことごとく枠の外へ。阪南は焦り、疲れから守備の綻びが露に。桃山が決定打を放てないでいると、阪南にこの試合唯一にして最大のチャンスが。70分、右サイドを崩したMF東のクロスからゴール前で構える西田に。完全にフリーな状態で打ったボレーは、しかし枠外へ。これがこの日、阪南のただ一度の見せ場だった。
この後、一方的に試合を支配した桃山に幸運が訪れる。89分、相手ゴール前でファウルの判定をもらう。正直、会場の誰もが何のファウルか解らなかっただろう。それでも、位置は左足のキッカーにとっては、距離・角度ともに最高。そして、桃山には良質のキックが蹴れる左利きが居た。ロスタイム、MF岡田が放ったFKに阪南GK大坪は全く動けず。
遂に均衡が破られる。そしてそのままタイムアップ。インカレへ、最後の切符は桃山が掴んだ。
| (桃山学院大) | (阪南大) | |||||||
| GK: | 北井 | GK: | 大坪 | |||||
| DF: | 尾崎、古川、北江、中山→宮内 | DF: | 岡本、久野、金、朴 | |||||
| MF: | 岡田、金光、西田→國田、高橋→武田 | MF: | 中島→楠本、中濱、東→吉田、小寺 | |||||
| FW: | 宮澤、池田 | FW: | 吉田→高松、西田 | |||||
【最終順位】 優勝 大阪学院大 ※初優勝 インカレ出場 2位 関西大 インカレ出場 3位 桃山学院大 インカレ出場 4位 関西学院大 インカレ出場 5位 同志社大 6位 びわこ成蹊スポーツ大 7位 近畿大 8位 京都産業大 入れ替え戦へ 9位 阪南大 入れ替え戦へ 10位 大阪体育大 入れ替え戦へ
【表彰選手】 【大会優秀選手】 【得点王】 規定の7点を満たす選手が居らず該当者無し 古矢光宏(大院大) 【アシスト王】 妹尾隆佑(大院大)6アシスト 川原隆広(同志社) 【ベストキャプテン】 稲田康志(大院大) 馬場悠(大院大) 【ベストマネージャー】 佐々木知子(大体大) 野村博司(関大) 【フェアプレー賞】 該当者無し 小野原明男(関学) 森本一樹(同志社) 【年間最優秀選手】 馬場賢治(近大) 妹尾隆佑(大院大) 【4年間最多リーグ出場賞】 木村哲也(関学) 佐藤直裕(大院大) 【年間特別賞】 坂本勇一(大院大) 藤沢典陸(関大) 【新人賞】 藤沢典陸(関大)古川将大(桃山)岡田翔太郎(桃山)高石裕介(近大) 渡部泰征(桃山) 内野貴志(びわこ成蹊)吉川拓也(京産大)市川恭平(京産大) 馬場賢治(近大) 坂本勇一(大院大) 日下亮(京産大)
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