| |top|news|column|history|special|f-cafe|about 2002w|BBS|mail to|link| |
| 関西蹴球だより 08/02/05 (火) | <前へ|次へ|indexへ> |
![]() |
||
| ヴィッセル神戸ジュニアユース |
![]() |
指導される個性 第10回兵庫県中学生サッカー選手権(U-13)神戸市予選 準決勝・決勝 取材・文/ハヤシ ヒロヒサ |
ナイキプレミアの予選を兼ねており、この年代には貴重な真剣勝負の場である。神戸市予選の4強には、J下部組織であるヴィッセル神戸ジュニアユース、なでしこリーグにチームを持つINAC、船越(東京V)の出身校である古豪・高倉中学、香川や森島康(ともにC大阪)が小学生時代に汗を流したFCライオスらの強豪が順当に勝ち残った(組み合わせのアヤで、優勝候補の一角FCフレスカが早々に敗れ去ったが)。勝利至上主義の大会ではない分、それぞれのチームが自分たちのサッカーを披露する。そこには指導者のポリシーや特性が反映されている。
【準決勝第1試合:ヴィッセル神戸ジュニアユースvs.INAC】
開始早々からヴィッセル神戸ジュニアユース(以下、ヴィッセル神戸)のシュートがINACゴールを襲い続ける。しかしシュートは精度を欠き、枠を捉えない。それでも5分(20分ハーフ)、CKから名定がヘディングで決めてヴィッセル神戸が先制する。個々の技術で上回るヴィッセル神戸。特に浮き球の扱いに優れている。トラップやコントロールひとつで差をつけて、その積み重ねが大きな差を生んでいた。チームとして多彩な攻撃パターンを有していたり、細かく崩しているわけではないが、よく個人個人が訓練されている。「基本的に選手の得意なプレーに制約はかけない」(長谷部監督・ヴィッセル神戸ジュニアユース)という一定の自由の下、選手が伸び伸びプレーしている。
そして、なかなかパスが繋がらないINACに対して、ヴィッセル神戸は15分にもセットプレーの流れから岩波が決めて追加点。後半も得点量産とはいかないがヴィッセル神戸ペース。終了間際に重本がPKを決めて、ヴィッセル神戸が3−0でINACに快勝した。ただし、ヴィッセル神戸にはダイレクトプレーの精度にはまだ向上の余地があるように感じられた。また、もう少しドリブルで強引に勝負する選手がいると面白いだろう。
| (ヴィッセル神戸ジュニアユース) | (INAC) | |||||||
| 山崎、林、阪本、岩波、宮村、川戸、松田、藤井、笠原、和田、名定、重本、中、錦田、前田、高畑、鶴崎、長原 | 楠、西川、林田、山本、武田、大串、大栄、松崎、田寺、熊代、児玉 | |||||||
| ※リエントリー制のため全出場選手のみ表記 | ||||||||
【準決勝第2試合:FCライオスvs.高倉中学】
FCライオス
メンバー表を見ると、リザーブに多くの名前が載っているFCライオス(以下、ライオス)に比べ、高倉中学(以下、高倉)はベンチが1人。兵庫では名門の高倉でも1学年11人が精一杯なのだから、公立中学で部員数を安定的に確保する難しさが分かる。
試合は、ライオスが高い個人技で圧倒した。高倉のプレスもなかなか激しかったのだが、それを掻い潜るドリブルの技術には眼を見張るものがあった。11分にライオスの上川が決めて先手を取ると、圧巻は18分。スピードとテクニックを併せ持つ平井が、ドリブルで何人もの高倉の選手を抜き去る。最後はPKを獲得し、自身でゲットした。後半にもその平井が素晴らしいドリブルで相手を切り崩し、最後は野本が決めてダメ押し。その後は、午後に行われる決勝も見据えて選手交代を多用したライオスが乗り切った。
ドリブラーの存在が際立っていたライオス。その点を富澤監督に尋ねると、「ドリブルなどの個人技を重視しています」との返答。まさに指導者の描く像を、選手が具現化しているチームである。
| (FCライオス) | (高倉中学) | |||||
| 奥田、石本、平井、泉谷、仲、上川、野本、中本、箙、下糀、田端、山口、檜原、筒井、横濱、門間、杉岡、仙田、坂本、居垣 | 北川、田中(壱)、井上、嶋田、池田、新田、田中(将)、吉田、西、井口、西島 | |||||
【決勝:ヴィッセル神戸ジュニアユースvs.FCライオス】
準決勝の試合内容を見る限り、どちらかのチームが圧倒する展開は考え難かった。その予想通り、開始早々から互いに出足が素早く、ピッチの各所で激しい競り合いが見られ、ファウルも多い試合になった。それだけ、優勝したいという意志を選手が明確にプレーに表したのだろう。
細かい足技ではライオスも優れていたが、勝負を決めたのは、体の使い方や向きなどを体得していたかどうかだった。ヴィッセル神戸の選手たちは派手な技術より目立ち難い、そういった体を使う技術に長けており、その分スペースをシンプルに活用できていた。そして、宮村のゴールで先制すると、高畑が続き、松田が2得点を連取。前半で4−0と攻め切った。
ライオスも心を折ることなく、後半も積極的にボールを奪いにかかる。ピンチでもGK奥田がビッグセーブを連発してチームを鼓舞した。しかし高度な足技も有効な攻め手とはならず。最後は、ヴィッセル神戸の高畑、松田が追加点を決めて試合の幕を閉じ、優勝を決めたヴィッセル神戸と、準優勝のライオスが県大会に駒を進めた。
ただ、結果以前にこの試合で目に付いたのはボディバランス。両チームの選手が接触のたびに倒れていた。発育途上のためフィジカルが完成されている必要など全く無いが、それでももう少しバランス感覚が養われている必要があるだろう。
| (ヴィッセル神戸ジュニアユース) | (FCライオス) | |||||
| 山崎、林、阪本、宮村、川戸、岩波、松田、笠原、和田、名定、高畑、中、重本、錦田、藤井、前田 | 奥田、石本、坂本、野本、箙、仲、中本、田端、上川、居垣、泉谷、浦、福寿 | |||||
| <前へ|次へ|indexへ> |
| |top|news|column|history|special|f-cafe|about 2002w|BBS|mail to|link| |