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| 関西蹴球だより 08/02/20 (水) | <前へ|次へ|indexへ> |
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| オレンジ・神野、白・ライオス |
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ヴィッセル神戸ジュニアユースとFCライオスが勝ち抜く 第10回兵庫県中学生(U-13)サッカー選手権大会 準決勝・決勝 取材・文/ハヤシ ヒロヒサ |
JFAプレミアカップの兵庫県予選も兼ねるこの大会。強さを見せたのは、クラブ勢であり、神戸市勢だった。
サッカーどころは兵庫県下に多々ある。4種年代では、そういった地域が活躍し、結果を残す場合もある。しかし3種より上の年代では難しい。選手が若くして、強豪クラブの門を叩くためである。
強豪クラブと言えば、この大会では、エストレラ姫路が勝ち残れず。実力は高いものがあると思われたが、初戦でヴィッセル神戸ジュニアユース(以下、ヴィッセル神戸)と激突する不運。神戸市予選でFCフレスカが早期敗退したように、トーナメントでは理不尽な結果が避けられない。
兵庫から純然たる2強を、関西へ、全国へ送り込もうと思えば、もう少し大会形式に工夫があって然るべきか。しばしば論じられるトーナメント戦文化の難しさは感じたが、それでも最終的には強いチームが次のラウンドに進出した。
【準決勝第1試合 FCライオスvs.神野SC】
神戸市予選でも攻撃力を見せ付けていたFCライオス(以下、ライオス)は順当に準決勝へ駒を進めた。対する神野SC(以下、神野)は、粘り強い戦いで勝ち残った。強豪西宮SSとイルソーレ小野を共にPK方式で振り切っている。実力では上回るライオスが、神野の勢いとぶつかる試合になった。
ドリブルで勝負するスタイルを崩さないライオスがいきなり機先を制した。前半4分(25分ハーフ)に下糀がドリブルで独走。そしてそのままシュートを逆サイドのネットに突き刺した。さらにライオスのドリブル攻勢は止まず。テクニックやスピードに加え、神野の選手より体格的にも勝っているため、単独突破を続ける。10分にも、また下糀が抜けてループシュート。これはバーに当たるが、そのボールに平井がしっかり詰めて2点目。
この時点で、どこまでワンサイドのゲームになるのか、という空気がスタジアムを支配した。しかし、神野は怯まなかった。確かにライオスの攻勢は続く。しかし前線からDFラインまでがかなり間延びしており、中盤に広大なスペースが生じていた。しっかりと耐えた神野は、そのスペースを突いて反撃に転じる。FW小宮を軸に攻める時間を増やす神野。得点こそ生まれなかったが、ペースを握って前半を終えた。
後半も神野ペースは変わらず。激しいプレシャーから反攻を仕掛ける。ただ、ライオスの守備技術も高く、決定的な場面は訪れない。攻撃に関して、ややトーンダウンしたライオスだが、中盤からの守備は怠らずリードを保ち続けた。神野の翁長と藤田という中盤の2枚看板のテクニックも結実せず、ライオスが逃げ切った。最後までハイペースを維持出来なかったことを課題としながらも、関西大会への最初の代表チームになった。
| (FCライオス) | (神野SC) | |||||
| 奥田、上川、泉谷、箙、田端、下向、平井、山口、下糀、仲、野本、文野、浦、中本、居垣 | 隅田、堀尾、芝井、竹山、千歳、藤本、寺田、森永、翁長、松永、小宮、藤田、西本、高谷 | |||||
| ※リエントリー制のため、出場メンバーのみ記載 | ||||||
【準決勝第2試合 ヴィッセル神戸ジュニアユースvs.伊丹FC】
青・伊丹 FC、エンジ・ヴィッセル神戸Jr.Y
前評判ではヴィッセル神戸有利ではあるものの、伊丹FC(以下、伊丹)がヴィッセル神戸を喰う可能性があると関係者は指摘していた。ネームバリューほどには差が無いということである。事実、試合は縺れた。
4分に、ヴィッセル神戸のエースストライカー松田がGKとの一対一を簡単にモノにしたが、伊丹の反撃も早かった。10分に右CKから本屋敷が頭で合わせて同点。簡単に試合の流れを譲るまいという闘志が現れていた。
試合自体をヴィッセル神戸が支配していたことは間違いない。特にトラップの技術が優れており、そこで差が生じる。2トップの松田と高畑も破壊力があり、伊丹には脅威になっていた。しかし、伊丹はDFリーダー本屋敷を中心にしっかり守り、時折見せるカウンターも鋭い。同点のまま前半を終え、アップセットの予感も漂っていた。
ヴィッセル神戸は試合を支配し、パスで組み立てる事に腐心していた。問題は、パスの精度にあった。まだまだ大人のサッカーではないため、4本5本とパスを繋ぐうちにどうしてもブレが生じる。結果としてボールロストしてしまう繰り返しであった。ロングボールは推奨できないが、もう少しシンプルでも構わないと映った。
それでも攻め続けたヴィッセル神戸は、38分に和田がゲットして伊丹を突き放す。そこからは、前がかりにならず、上手く時間を使ったヴィッセル神戸が辛勝した。去年のJ・U-13リーグの頃と比べると、個人技は上手くなっているが、チームとしての力には少し伸び悩みを感じた。それでも、兵庫の代表2枠のもう1つをキッチリとヴィッセル神戸が確保。
| (ヴィッセル神戸ジュニアユース) | (伊丹FC) | |||||
| 中、林、阪本、岩波、宮村、川戸、錦田、松田、笠原、和田、前田、名定、高畑 | 園田、藤堂、田中、本屋敷、前田、塩田、藤井、岡、河村、福岡、美山 | |||||
【決勝 FCライオスvs.ヴィッセル神戸ジュニアユース】
近畿大会に進んだ、ヴィッセル神戸と FC ライオス
結果的に、神戸市予選の決勝と同じカードになった。その試合では、ヴィッセル神戸が圧勝したが、今回も同じ展開になった。
ヴィッセル神戸は準決勝で怪我を負ったエース松田をベンチスタートにしたが、攻撃力に問題は無かった。開始早々に川戸が綺麗なボレーを突き刺し先制する。ボール支配率は五分五分だったが、ゴールに迫ったのはヴィッセル神戸。11分に高畑が和田のスルーパスに合わせて追加点。
ピッチを広く使うヴィッセル神戸のサッカーに、ライオスは合わせるだけで精一杯になっていた。時折ライオスも攻め返すが、タテタテに急ぎ過ぎて崩すに至らず。ヴィッセル神戸が左右両サイドを丹念に突いていたのとは対照的だった。ヴィッセル神戸の川戸が追加点を決め、試合の趨勢が決した状態で、後半に入る。
26分にもヴィッセル神戸のDF宮村がゴールで4−0。余程この組み合わせはヴィッセル神戸にとって相性が良いのか、一方的なゲームになる。ヴィッセル神戸で光っていたのは和田。派手なテクニックで魅せるのではなく、クレバーなプレーとポジショニングでゲームを作った。試合終了間際には、交代で入った松田が、日向小次郎張りのドリブルからゲットして5−0。ヴィッセル神戸が胸のすく試合で兵庫1位を決めた。しかし、「守備の質を高める必要がある」(ヴィッセル神戸ジュニアユース・長谷部監督)と浮かれた部分は無かった。
さて、FCライオスとヴィッセル神戸ジュニアユースが出場する関西大会は、3月下旬に開催されるが、かなり激しい争いになるだろう。
| (FCライオス) | (ヴィッセル神戸ジュニアユース) | |||||
| 奥田、泉谷、箙、田端、下向、平井、山口、下糀、仲、野本、中本、居垣 | 中、林、阪本、岩波、宮村、川戸、錦田、松田、重本、笠原、和田、山崎、名定、高畑 | |||||
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