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| 関西蹴球だより 08/03/17 (月) | <前へ|次へ|indexへ> |
| 滝二(白)ーエストレラ姫路(緑) |
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課題を抱えながら、プリンスリーグ関西開幕 取材・文/ハヤシ ヒロヒサ |
関西では、まだまだ知名度の低いプリンスリーグ(何せ、毎年、開会式を取材するプレスは1、2人)だが、少しずつ定着はしてきている。ただ、同時に課題を持ち越したままでもある。
その課題とは、幾つかあるのだが、早急に手を打つべきはリーグ期間の短さである。クラブと高校が交流戦の形でリーグ戦を行うが、たったの7試合しかないのである。夏前には日程終了。しかし、そのたった7試合で高円宮杯というビッグイベントの予選を兼ねる。それどころか、今年は、クラブユース選手権の予選すら兼ねている(J下部組織のみに関して)のだ。2つの大きなコンペティションの予選を、たった7試合でこなすとなれば、もうそれは"トーナメント"のようなものである。
大会である以上、勝ちを目指すのは悪いことではない。しかし育成の観点も重要視されるリーグである以上、もっと長期間、タフな戦いを繰り返す方がベターに決まっている。関係者と話をしても、「通年リーグはどうか」「強いチームはよりレベルの高いカテゴリーへの挑戦権を得られるように出来ないか」という案は出てくる。ただ、現状では、障壁の方が大き過ぎる。光明は、さらに大会を改良しようとする関係者の熱意である。
さて、リーグ第1節。筆者は毎年アスパ五色会場に足を運ぶことにしている。そして今年も。
【滝川第二vs.エストレラ姫路】
大会が始まる前段階で、両チームの主将に意気込みを尋ねたが、滝川第二(以下、滝二)の中西隆裕主将、エストレラ姫路(以下、姫路)の井村昌彦主将ともに、「是非、全国へ」と口を揃えた。滝二も姫路も2部リーグなだけに、目標達成には、勝ち続けるしか道はない。
新たなる"兵庫ダービー"は、両チームの攻撃への意欲が激しくぶつかり合った。リーグ初戦ということもあり、手堅い入り方をするかと予想していたが、とにかくボールへの執着が激しく、前へ前へと意識が向いていた。ただ、攻撃を焦るばかりに、縦へ忙しい展開となってしまい、両チームともボールを落ち着かせることが出来ない。
そんな慌しい流れの中、個人技で上回る滝二が強引にチャンスを手繰り寄せる。右サイド、MF井上の突破をキッカケに、姫路ゴールに迫る。前半19分、最初の決定機がFW河本に訪れるが、シュートはライン上でDFにかき出される。続く23分にも再び河本が決定的なシュートを放つが、これもDFがかき出す。滝二に嫌なムードが漂うかと思われたが、河本が3度目の正直を活かす。MF中西(規)のスルーパスに反応し、GKと1対1を迎え、それを冷静に沈めた。
その後は一気に滝二ペースになり、ハーフコートに近い試合展開が続く。技術面の差もあっただろうが、印象的だったのは、滝二のイレブンがお互いを鼓舞する声が絶え間なく飛び交い、常に高いテンションを保っていた光景である。それと比べると姫路は少し大人しく、緊張が観て取れた。
後半に入ると、テクニック、メンタル、運動量の全てで滝二が上回り、姫路を圧倒する。74分に河本のシュートがオウンゴールを誘うと、76分にはMF栗本か加点。それでも、「追加点、あと1点」の声が途絶えない滝二。ハードワークを90分続けた恩恵はロスタイムに訪れ、交代出場の大村が4点目を叩き込んだ。「体力の限り、全員が走り抜くサッカーをしています」という滝二の河本や吉澤の言葉通り、労を惜しまぬ奮闘が滝二に勝利をもたらした。
| (滝川第二) | (エストレラ姫路) | |||||||
| GK: | 浅野 | GK: | 荻野 | |||||
| DF: | 鳥飼、小石、中西(隆)、久良知 | DF: | 井村、新木、西尾、河東 | |||||
| MF: | 吉澤→小巻、栗本、中西(規)→矢野、井上→岡崎 | MF: | 山崎、牧野、銀子→野田、竹内 | |||||
| FW: | 御手洗→大村、河本→柳川 | FW: | 関、西迫→黒田 | |||||
【ヴィッセル神戸ユースvs.大阪桐蔭】
神戸ユース(白)−大阪桐蔭(臙脂)
ここ数年で台頭して来た大阪桐蔭だが、昨年の主力が抜け、少し小粒になった感はあった。対するヴィッセル神戸ユース(以下、ヴィッセル神戸)も3年生の主力メンバーが引退し、新しいチームの中心は新2年生。この日の出場14選手中、2年生が7人。ちなみに1年生も2人とフレッシュな顔ぶれとなった。
試合序盤は、大阪桐蔭がボールを保持し、そこにヴィッセル神戸が素早いプレスをかけ続ける、その繰り返し。ヴィッセル神戸のプレスもなかなか厳しいが、ボールを簡単に失わない大阪桐蔭の技術も光った。大きなチャンスはそれぞれの一度ずつ訪れたが、決め切れず。更に激しい中盤でのボール奪取合戦となった。膠着していると言う表現よりも、密な争いが続いたと言った方が適切。
ただ、贅沢を言うなら、個人で強引に打破を狙う選手がいて欲しかった。両チームともパスワークで切り抜けようとするのだが、失敗しても構わないから、強引にドリブルで局面を打ち破る選手が観たかった。リスクを冒す勇気、それもサッカーの才能の1つである。
もつれた試合は、ミスが命取り。この試合では、相互に大きなミスが起こった。34分にヴィッセル神戸DFのケアレスミスから、大阪桐蔭FW高山がゴール。すると、40分には大阪桐蔭GKの落球から、ヴィッセル神戸FW小川が蹴り込んだ。
後半になると、大阪桐蔭の運動量が落ちた。ヴィッセル神戸のプレスが嵌り始め、ボール奪取の機会も増える。しかし、ヴィッセル神戸の難点は奪ってから。奪うまでのアプローチは良いが、そこから攻撃に移行した時の組み立てや展開の術の乏しく、淡白な攻めに終始。それでも、攻撃的な選手を立て続けに投入したヴィッセル神戸が終盤にチャンスを迎えたが、決め切れず。第三者的には1−1のドローは妥当な結果だが、全国の舞台を目指す両チームには苦い結果だった。
| (ヴィッセル神戸ユース) | (大阪桐蔭) | |||||||
| GK: | 中村 | GK: | 藤原 | |||||
| DF: | 飯尾、高島、鈴木→寺岡、上諸 | DF: | 清水、久保、福村、蘆田→押 | |||||
| MF: | 伏見→片岡、大槻、須崎、藤松 | MF: | 保井→岸、福原→矢野、星原、永澤→中山 | |||||
| FW: | 小川、木村→峯崎 | FW: | 高山、上村 | |||||
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