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| 関西蹴球だより 08/05/06 (火) | <前へ|次へ|indexへ> |
| エストレラ姫路(緑)−初芝橋本(朱) |
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個を楽しむ、プリンスリーグ! 取材・文/ハヤシ ヒロヒサ |
関西でプリンスリーグを取材していて、スコアレスドローの試合を観た記憶が無い。取材以外で観戦に立ち寄っても、必ずゴールシーンを観ている。それどころか、両チームあわせて5ゴール以上が乱れ飛ぶ試合の方が見慣れている。出来るだけ力が拮抗したチーム同士が組み合わされた中で、派手な撃ち合いが多いのも不思議に思える。これが関西学生リーグの取材だと、スコアレスドローは珍しくも無い。
それらしい理由を探すなら、春先でまだチームとしての戦い方が定まっていない、90分という試合時間に慣れていない、などとなるだろう。そういった大雑把な試合が多い中で、それなりに楽しみも生まれる。組織的なサッカーに束縛されきっていない個性的な選手が自由に暴れる姿を目にする事が出来る。チームによっては、野球で言うところのエースで4番みたいな選手が孤軍奮闘している姿は、微笑ましくもある。アラを探すだけでなく、何か発見を楽しむのもプリンスリーグだろう。
【第1試合 エストレラ姫路vs.初芝橋本】
試合前、初芝橋本の岡村宜城監督に今年のチームについて尋ねたところ、「まだまだ見るべきところは無いです。取り上げていただくような選手もいません。」と謙虚に語られていた。エストレラ姫路(以下、姫路)の松本真吾監督も「まだまだ若い選手が多くてこれからです」と控えめなコメント。しかし、試合は、熱さの伝わる面白いものになった。
時系列ではなく、顕著に目に付いたデータを先に並べたい。
まずこの試合、結果は5−4で姫路が劇的な逆転勝ちを収めている。ただ、姫路の打ったシュートは8本だけ。それで5得点なのだから驚異の効率の良さ。この試合、姫路は、前半早々にDF新木を前線にポジションチェンジさせている。なんとその新木が、1ゴール4アシストと、全得点に絡んだ。監督の采配ズバリといったところだ。
初芝橋本に目を転じると、シュート数は姫路の倍以上の20本。しかもFW小澤がその半分の10本を放っている。公式記録で再確認すると、いかに爆発的な個人が存在したか、そのことによって派手なゲームになったことが判る。
姫路の新木は、去年取材した時には、線の細い選手だった印象がある。しかし、1年経って、CBとFWをこなしながら結果を出せる選手に成長した。そして、初芝橋本の小澤は知らない選手だったが、この試合ではスピードを活かした突破力で攻撃を1人で牽引。インターハイや選手権の時期に、もっと進化している姿が観られるのではないかと楽しみである。
個人の才能を堪能できた試合ではあるが、両チームにとっては、これからプリンスリーグ2部残留へシビアな戦いが始まる。早々打ち合いばかりも出来ないだろう。
| (エストレラ姫路) | (初芝橋本) | |||||||
| GK: | 萩野 | GK: | 岩崎 | |||||
| DF: | 井村、新木、西尾、河東 | DF: | 田村、西村、根津、谷口 | |||||
| MF: | 山崎、牧野、野田→銀子、竹内 | MF: | 日根野谷→秋野、大谷、樋口→湯川、南 | |||||
| FW: | 関→福田、西迫 | FW: | 小澤、長尾→松原 | |||||
【ヴィッセル神戸ユースvs.ガンバ大阪ユース】
ヴィッセル神戸ユース(臙脂)−ガンバ大阪ユース(白) どこまで進化するか。宇佐美貴史(10)
両チームの年代別日本代表や、候補選手を数えるだけでも両手じゃ足りないくらいのタレントを有する才能のぶつかり合い。残念ながら、ともに主力を怪我で数人欠いていたが。
毎年注目している点として、ガンバ大阪ユースには、突貫小僧と呼べるドリブラーがサイドハーフに置かれている。安田理大(現ガンバ大阪)であったり、池亮磨(現近畿大)であったりするわけだが、筆者はその奔放なプレーに魅力を感じて来た。そこで、松波正信監督に、「ドリブラーの系譜を継ぐ選手、誰に注目すれば良いか?」を尋ねると、あっさりと「宇佐美かな。」の返答。いささか拍子抜けしてしまった。宇佐美にあえて注目しなくとも、日本中が注目しているわけなので。
でも、試合が始まってみると、やはり宇佐美が際立った。2得点も素晴らしかったが、総合的な技術と判断は、もうユースレベルではない。しかも、この日の宇佐美はベストなパフォーマンスを見せたわけではない。それでもだ。
ヴィッセル神戸ユースでは、FW小川に注目した。とにかくジュニアユースの頃から点を取るのが上手い。この日もチームが不出来の中、1点を奪っている。アジリティーに優れたその特性をどこまで伸ばせるかが楽しみである。試合は、スコアこそ2−1だったが、ガンバ大阪ユースの完勝だった。
(ヴィッセル神戸ユース)
GK 松村
DF 飯尾、高島、鈴木→寺岡、上諸→中田
MF 伏見→大目、藤松、須崎、大槻
FW 片岡→小川、木村→古本
(ガンバ大阪ユース)
GK 森廣
DF 橋本、菅沼、岡崎、臼井→関
MF 田中、平川→水野、宇佐美、神門→大森
FW 大塚、ブルーノ→原口
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