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| 頑張れ!女子サッカー 06/01/18 (水) | <前へ|次へ|indexへ> |
| シーソーゲームにケリをつけた福庄のPK。 |
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シーソーゲームを拾った東京女子体大、国立行きの切符を掴む。 第14回全日本大学女子サッカー選手権大会 準決勝 東京女子体育大学vs.大阪 体育大学 取材・文/西森彰 |
2006年1月14日(土)11:00キックオフ 国立西が丘サッカー場 天候:小雨
試合結果/東京女子体育大学3−2大阪体育大学(前1−1、後2−1)
得点経過/[東京女子体大]大澤(9分)、[大阪体大]島村(21分)、中川(55分)、[東京女子体大]四宮(56分)、福庄(73分)
関東リーグでは5位。この全日本大学女子サッカー選手権の関東地域で最後の出場枠を手にした東京女子体育大学。OGである長澤忍コーチは、後輩たちの試合を観戦に訪れ、そこで今年の4月から監督もコーチも置かれていない現状を知った。そして9月、長澤コーチが誕生した。
長澤コーチの指導の賜物なのか、その気持ちに打たれた選手たちが発奮したのか、あるいは、その両方なのかは分からない。確かなことは、東京女子体大が今大会に向けて調子を上げたこと。そして神戸で開催された予選リーグでは同居していた日本体育大学を3対2と退けて、その6連覇を封じ、東京で行なわれる決勝トーナメントへ進んだことだ。
「日体大に勝った時は、選手たちと『これで新聞に大きく載るよ』と期待していたんです。そうしたら、『日体大6連覇の夢破れる』みたいな扱われ方で、私たちのことは、ほんのちょっと(笑)。これは国立行って優勝するしかないな、と」(長澤コーチ)。勢いづいたチームは、決勝の舞台を目指した。
対戦相手の大阪体育大学は、日体大の11回には離されているものの、2回の優勝経験がある。今年で14回を数える大会の歴史でも、優勝経験があるのはこの2校だけ。この関西の名門も6年前の優勝以後は5年連続で準決勝の壁に阻まれてきた。日体大が敗退した今年は「自分たちの番」という気持ちが強かったはずだ。
ぐずついた天気の中、キックオフ。東京女子体大は3−4−1−2。トップ下の岩澤和が、2枚のFWとポジションを変えながら3トップ気味に前線で動く。9分、このポジションチェンジに大阪体大のマークがずらされた。右サイドでフリーになった斎藤有里が、ペナルティエリアを横切るようにパスを送る。ファーサイドで詰めたのはキャプテンの大澤三恵子。東京女子体大が先制した。
1分前の歓喜。 1分後の歓喜。
追う大阪体大も負けてはいない。いつもどおりの4−4−2システムをベースに、得意のサイド攻撃で反撃に出る。そして21分、右サイドを駆け上がったサイドハーフの中川理恵が、グラウンダーのセンタリング。鈴木綾がDFを引き付けてこのボールをスルーし、待ち構えていた島村裕子が確実に蹴りこんだ。前半は1対1のタイスコア。
後半、先に勝ち越したのは大阪体大。左サイドでボールを持った鈴木が、一発のサイドチェンジで中川にパスを通す。最終ラインにギャップができていた東京女子体大は中川をオフサイドにかけられず、フリーでシュートを打たせてしまう。喜びに沸く緑と白のユニフォームだったが、1分後に地獄を見る。
気を取り直した東京女子体大はボランチの海老沢有香が、選手交代の流れでトップ下に下がっていた四宮由美子にパスを送る。いきなりの速攻に浮き足立つ大阪体大。右サイドのスペースにドリブルで進んだ四宮は、絶妙のループシュートを放つ。これが失点後のノーホイッスルゴールとなり、東京女子体大は息を吹き返した。
「逆転された後に空気が悪くなるかなと思ったんですが、すぐに得点できたのであれが大きかった」と長澤コーチ。流れは当然のように東京女子体大へ傾く。73分、途中出場の福庄希実が倒されて得たPKを、福庄自身が蹴りこんで再逆転に成功。終盤の大阪体大のセットプレー攻勢を凌ぎきって3対2。国立霞ヶ丘陸上競技場で行なわれる決勝戦へ進んだ。
大阪体大は、私が見る時には常に好ゲームを展開した上で競り合いに屈している。競ったゲームで勝てないのは、こうしたゲームに慣れていないことも一因であるだろう。武庫川女子大学以外にライバルが見当たらない地域性の問題だろうか。このチームのポテンシャルからすれば、まだまだ勝ち星を積めておかしくないはずなのだが。
勝った東京女子体大は2年ぶり5回目の決勝進出となった。前線の3人が創造力溢れる動きとテクニックでゴールを狙い、中盤から後ろの7人はディフェンスリーダーの井上光保を中心にコレクティブに守る。攻守の分担ベースがはっきりしており、2列目の選手が勝負どころを捉えて攻撃参加する、試合巧者のイメージ。これも強豪揃いの関東地区で揉まれた効果だろう。
「高校の中でもレベルの高い学校から集まってきているので、個々の技術はとても高いものがあります。(選手たちが舞い上がる心配は?)はい、いい意味でそうなれば。今日もハイテンションでしたけれども、それで結果を出せるのが、ウチの良いところだと思っています」(長澤コーチ)
水色のユニフォームに袖を通しているのは70人という東京女子体大。大所帯の悩みを解消すべく、様々なクラスごとに分けてチームを編成し、各大会に出場することで出場機会を設けてきた。コクリツのピッチに立てるのは11名(+α)。70名から選ばれた「代表選手」を、ベンチから、スタンドから、仲間たちが支えている。
東京女子体大の井上。読みの良さとスピードを兼ね備える。
(東京女子体育大学)
GK: 諏訪江利乃 DF: 村上裕子、井上光保、室井麻美 MF: 平山茶久美、海老沢有香、詫間美樹、大澤三恵子(57分/田村由佳)、岩澤和(29分/福庄希実、76分/中村公美) FW: 斉藤有里、四宮由美子
(大阪体育大学)
GK: 竹内さおり DF: 堀本律子、池内里紗、山本亜里奈(87分/松下亜紀) 、鶴岡裕子 MF: 中川理恵、鈴木綾、濱中沙希(80分/伊達優子)、尾原亜由香(67分/岡環実) FW: 島村裕子、田村麻美
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