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| 頑張れ!女子サッカー 06/02/18 (土) | <前へ|次へ|indexへ> |
| 2006年最初の相手は、ロシア女子代表。 |
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なでしこジャパン、いよいよ予選モードへ。 取材・文/西森彰 |
2月18日(土)の15時30分、男女フル代表・ダブルヘッダーの第1試合で、なでしこジャパンの2006年がスタートする。相手は「ユース世代がヨーロッパのトップクラス。手強いですよ」と、大橋浩司監督が警戒するロシア女子代表。7月下旬に予定されている女子ワールドカップ・アジア地区予選に向けて、中途半端なスタートを切るわけにはいかない。
最初は1月下旬に静岡県内で行なわれた1次キャンプ。全日本女子選手権で、終盤まで勝ち残っていたチームにとっては、オフがかなり短い。選手サイドからしてみれば、前年度の疲労を放出するために心身ともに緩めたところからの巻き直し段階にある。さらに寒い時期のトレーニングということで、どんなに気をつけていても、不慮のアクシデントが、まま起こる。今回召集されたメンバーでも数名が、事前の自主トレ、そして合宿中に負傷した。
大橋監督はじめ代表チームのスタッフにとっても、まず無事にトレーニングを終えることが大前提。ケガ人続出の状況には、当然ながら頭が痛い。スライディングした選手が、冬枯れの芝にスパイクのポイントを引っ掛けて足首を挫傷すると、翌日は、芝のコンディションを確かめるために、チームスタッフが練習に先駆けて軽く滑ってみるなど、細かい部分まで、可能な限りのケアは行っていたのだが…。
「シーズン立ち上がりのキャンプなので、やっぱりケガが一番怖い。それに、1年間の体力作りをしなければいけない。それもあって、だいたい午前中はフィジカルのトレーニングを中心に。そして、午後はテクニカルのトレーニングを中心に、メニューを組んでいます」(大橋監督)
1次合宿は、やや軽めの練習が中心になった。 2次合宿では、レギュラーを賭けたレースが行われている。
ボールを取り合うレスリングや、走りながらのヘディング。そしてボールを投げあってのコミュニケーションなどの軽いメニューから、相手を背負った1対1などの、ボールを使ったトレーニング。お互いのコミュニケーションを強調しながら、最後の仕上げに行ったのは、コーンでゴールゲートを4つ作っての7対7のミニゲーム。ボールを保持した側はフリーの選手を作ろうと広がり、逆に奪われた側は互いの距離を保ちながら、奪い返しに行く呼吸を合わせる。
約1年半、一緒のチームでやってきたメンバーは、これまでの合宿で言われてきたことを思い出しながら、ひとつひとつをこなしていく。納得のいかないプレーが出ると、大橋監督が止めて選手に問いただすのはこれまでどおり。この静岡合宿では、止めた理由を問いかけられた選手が「このようにプレーすべきだった」ことを理解し、ノータイムで回答していたのが印象的だった。
その点について大橋監督に感想を伝えると「見ていてそう思いましたか。実は、やっている私も、その点ではすごい手応えを感じていたんですよ」と満足げ。これまでの上積みを内外に感じさせながら、年明け最初の合宿は終わった。
そして2月中旬、ロシア女子代表との親善試合に向けて選出された23名が、J−ヴィレッジに再集合した。練習内容も、これまで力を入れていた基本技術、個人戦術の再確認から、フォーメーションを組んでのチーム戦術へ、徐々に比重を移している。初日からいきなり紅白戦が組まれ、火曜日に来日したロシアも、J-ヴィレッジで呉越同舟。「せっかく来てもらったのに1試合やるだけじゃもったいないから」(大橋監督)、2月16日(木)の午後には、30分間×3本の練習試合も行う。
「『毎日の練習の中でコンディションを見るよ』と選手たちには伝えています。昨日の紅白戦を受けて、何人かメンバーを入れ替えて、今日はトレーニングをした。今日の結果を受けて、またメンバーを何人か入れ替えて明日。今回の合宿はそんな感じでやっていこうと思っています」と大橋監督。
取材当日の火曜日時点では、レギュラー組のフォーメーションは従前どおりの4-2-3-1。永里優季の1トップに、2列目が右から大谷未央、澤穂希、宮間あや。酒井與惠、柳田美幸のダブルボランチを挟んで、安藤梢、磯崎浩美、下小鶴綾、矢野喬子の4バック、そして福元美穂。大橋監督が促すレースでは、ある程度の入れ替わりもあるだろうし、この11人がロシア戦の先発メンバーになるという保障はどこにもない。
いちおう、午前、午後の両方でレギュラー組として最後までプレーした第一集団は、大谷、澤、酒井、柳田、安藤、磯崎、下小鶴、福元の8人。これに続く第二集団が、レギュラー組とサブ組の双方でプレーした永里、宮間、矢野、荒川恵理子、大野忍、岩清水梓の6人。この14人を残りの選手が追う形になっている。
何と言っても今回の目玉は、昨年末から試されている安藤の右サイドバックだろう。このポジションは、大橋ジャパンの初期には、運動量でエリアを制圧する川上直子、山岸靖代が起用されていた。そして、東アジア女子サッカー大会では、彼我の力関係から守備力の高い豊田奈夕葉、矢野喬子に代わった。しかし、守備が安定した一方で、決定力不足という新たな課題が浮かんできた。そこで、攻撃力を増すべく、安藤の起用となったわけだ。TASAKIでFWを務める鈴木智子を使おうと試みたこともあり、単なる思い付きではない。
浦和レッズレディースではトップ下を務める安藤は、これまでFWやサイドハーフでプレーすると、ややぎごちなさが目についていた。しかし、最近はポジションへの柔軟性を増している。大橋監督は「上下動するポジションで、彼女の身体能力の高さとか、クロスの正確性。そういった点を考えての起用です。(東アジアで突きつけられた得点力不足という新たな課題の打開策ですか?)もちろん、そう受け取っていただいて構いません」と説明してくれた。
そのほか、今年に入って、U-20女子代表からフル代表に合流した日テレ・ベレーザの岩清水、FCヴィトーリアの阪口夢穂も楽しみだ。
岩清水は、攻撃参加の得意なDF。昨年のL・リーグでも岡山湯郷Belle戦の決勝点や、TASAKIペルーレFC戦で相手GKのミスを誘うフォアチェックなど、波に乗り切れていなかった序盤の日テレをここ一番で救う活躍を見せてきた。ひとり少ないチームのDFが、ロスタイムにフォアチェックをかけるのは、掟破りで失点でも喫すれば切腹モノ。でもゴールを奪えば結果オーライなのがサッカー。リスクを恐れずに、思い切ったプレーができるところが、岩清水の長所だ。攻撃型サイドバックとして、大橋監督の期待も大きい。
地元の小学生からも、激励を受ける。
阪口は、ヴィトーリアの福永亜紀監督が「小天狗(笑)」と評する、物怖じしない性格の持ち主。一昨年は、スペランツァF.C.高槻に所属し、ケガをして戦線離脱するまでは、得点王争いにも顔を出していた。年代別の代表でも日の丸を経験してきた阪口。フル代表の感想は「やっぱり、全然、違いますね。スピードとか、とにかく全てが違います」。それでも、外から見る限り、違和感なく溶け込んでいる。ポジションは最激戦区の中盤。いきなりロシア戦で出場機会があるかどうかは分からないが、まずはなでしこに定着を目指す。
「ドイツ、アメリカを意識してプレーしろ」から「そんなことで北朝鮮に勝てるか」へ。年明けの練習からは、大橋監督が口にする仮想敵国の名前も変わってきた。アジア予選=真剣勝負モードに切り換えられたなでしこジャパン。まずは、ロシアを相手に、新システムが機能するかどうかを注目したい。
なでしこジャパン(日本女子代表)メンバー:
【スタッフ】 氏名 所属 監 督 大橋 浩司 (財)日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ コーチ 佐々木 則夫 大宮アルディージャ GKコーチ 澤村 公康 浦和レッズ
【選手】 ポジ 氏名 NAME 生年月日 身長/体重 所属チーム GK 山郷 のぞみ YAMAGO Nozomi 1975.01.16 164/60 浦和レッズレディース GK 福元 美穂 FUKUMOTO Miho 1983.10.02 164/65 岡山湯郷Belle DF 磯崎 浩美 ISOZAKI Hiromi 1975.12.22 163/52 TASAKIペルーレFC DF 四方 菜穂 SHIKATA Nao 1979.11.05 165/56 日テレ・ベレーザ DF 下小鶴 綾 SHIMOKOZURU Aya 1982.06.07 167/53 TASAKIペルーレFC DF 矢野 喬子 YANO Kyouko 1984.06.03 164/55 神奈川大学 DF 中岡 麻衣子 NAKAOKA Maiko 1985.02.15 164/58 TASAKIペルーレFC DF 柴田 里美 SHIBATA Satomi 1985.07.09 169/59 武蔵丘短期大学 DF 岩清水 梓 IWASHIMIZU Azusa 1986.10.14 161/52 日テレ・ベレーザ MF 酒井 與惠 SAKAI Tomoe 1978.05.27 158/48 日テレ・ベレーザ MF 澤 穂希 SAWA Homare 1978.09.06 163/57 日テレ・ベレーザ MF 柳田 美幸 YANAGITA Miyuki 1981.04.11 158/54 TASAKIペルーレFC MF 山本 絵美 YAMAMOTO Emi 1982.03.09 158/53 TASAKIペルーレFC MF 安藤 梢 ANDO Kozue 1982.07.09 164/55 浦和レッズレディース MF 近賀 ゆかり KINGA Yukari 1984.05.02 161/53 日テレ・ベレーザ MF 宮間 あや MIYAMA Aya 1985.01.28 157/49 岡山湯郷Belle MF 阪口 夢穂 SAKAGUCHI Mizuho 1987.10.15 165/52 FCヴィトーリア FW 大谷 未央 OTANI Mio 1979.05.05 160/49 TASAKIペルーレFC FW 荒川 恵理子 ARAKAWA Eriko 1979.10.30 166/55 日テレ・ベレーザ FW 鈴木 智子 SUZUKI Tomoko 1982.01.26 166/57 TASAKIペルーレFC FW 丸山 桂里奈 MARUYAMA Karina 1983.03.26 163/54 TEPCO マリーゼ FW 大野 忍 OHNO Shinobu 1984.01.23 154/50 日テレ・ベレーザ FW 永里 優季 NAGASATO Yuki 1987.07.15 168/60 日テレ・ベレーザ
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