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| 頑張れ!女子サッカー 06/09/05 (火) | <前へ|次へ|indexへ> |
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| ここまで5位。健闘が目立つスペランツァF.C.高槻。 |
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TASAKI、難戦の末、大きな白星を掴む。 mocなでしこリーグ・ディビジョン1 第8節 スペランツァF.C.高槻vs.TASAKIペルーレFC 取材・文/西森彰 |
2006年9月3日(日)11:32キックオフ 高槻市立総合スポーツセンター陸上競技場 観衆:762人 天候:晴
試合結果/スペランツァF.C.高槻1−4TASAKIペルーレFC(前0−2、後1−2)
試合経過/[TASAKI]山本(11分)、白鳥(15分)、[高槻]相澤(69分)、[TASAKI]大谷(89分、89分)
前座の少年サッカーが終わる頃には夏空に太陽が幅を利かせ、遮蔽物のない高槻市立総合スポーツセンター陸上競技場のピッチを焼く。「こうして日陰に入ると涼しいですけれども…。第1試合でこの程度だと、2時に始まる第2試合は、本当にキツいと思いますよ」とTASAKIペルーレFCの仲井監督。夏場の一番厳しい時期に、日中の一番キツい時間帯に開催されるなでしこリーグ。やっぱり、大陸間プレーオフは来年の夏にやって欲しい。
ダブルヘッダーの第1試合は今シーズン、大方の予想を裏切る健闘を見せているスペランツァF.C.高槻のホームゲーム。ここまで2勝4敗1分の5位は「残留に向けて、だいぶ良い位置」(相澤舞衣・高槻)。上位プレーオフの4位までもう一息のところまで来ている。今節はキャプテンの庭田亜樹子がオールスター後に体調を崩したため、ベンチからも外れる苦しいメンバー構成。4勝2敗1分けと、女王の座奪還に向けて後がないTASAKIを相手に、何とか勝ち点をもぎ取りたい。
1点目、2点目をもたらした、山本のFK。 下小鶴のヘディングシュート。TASAKIのセットプレーは脅威だ。 高槻も、相澤のゴールで追いすがる。
だが、キックオフからペースを掴んだのはTASAKI。今シーズンの最大目標であるはずの兵庫国体まであと1ヶ月と迫ったが、そこに向けて余裕残しの仕上げではなかった。代表組が帰ってから1週間の休みを挟み、全体練習に入ってからは特長であるフィジカルを徹底的に鍛えぬいた。反動から数名の筋肉系負傷者も出るほどの激しいトレーニングをこなした選手たちは、出足で高槻を圧倒する。
そして、バリエーションを増したセットプレーで得点を重ねる。1点目はゴール正面の位置から、壁を越えて鋭いドライブ回転で落ちる、山本絵美の芸術的なFKで先制。2点目も右からのFKをニアの好位置に山本が蹴り込み、その裏にこぼれたボールを白鳥綾が一度はDFに阻まれながら、リバウンドを押し込む。15分間で2得点。その直後に高槻のCKから生まれた絶好機を相澤が外すと、試合の大勢は早々と決したように思われた。
だが、ここからTASAKIはFWのブレーキに悩む。大谷未央、大石沙弥香の2トップがお膳立てされたゴールチャンスをことごとく外したのだ。「もう1点、とっておけば完全に決まっていた」とTASAKIの仲井監督。「あれだけやられながら、ハーフタイムに2点差で帰ってこれた」と高槻の細田真砂智監督。両チームの指揮官が語るとおり、ゲームを決定付ける1点は決まらなかったのだ。
後半に入っても攻勢を続けるTASAKIだが、大石が二度逸機し、64分には鈴木智子と交代。中岡麻衣子のコーナーキックから下小鶴綾の頭にドンピシャで合ったヘディングシュートは決まったかに見えたが、これも高槻GK・海堀あゆみが好セーブを見せる。ハーフタイムに2枚目のカードを切っていた高槻も67分に打った伊丹絵美のロングシュートがポストに嫌われ、そこに詰めていた相澤も流し込むだけのところをボールの回転に合わせきれず、シュートはバーの上に。
相澤が「3度目の正直」を決めたのが70分。抜群のキープ力を発揮していた松田望から、最終ラインから活発な上がりを見せていた小野村亜矢とボールが渡り、スペースができた前線へ。「スピードが持ち味」という相澤は、寄せてくるTASAKIのDFともつれ合いながら、ボールを右足のアウトサイドにかけてプッシュ。不規則に右方向へシュート回転していったボールは、TASAKIゴールに転がり込んだ。
気温が40度近くにまで達していたピッチ上では照り返しが、選手たちのスタミナを奪っていた。ペースを握っている時間帯に攻めきれなかったTASAKIはプレスをかける力も失われ、高槻がリスクを覚悟で敷く高い最終ラインの裏に飛び出す選手もいない。逆に相澤の1点でドローが見えた高槻が息を吹き返した。84分、右サイドに流れた松田が、エンドライン際で股抜きを決めて突進、シュートを放つ。いつ同点になってもおかしくなかった。
動きが止まり「完全な負けパターン」(仲井監督)に陥っていたチームを救ったのは、3枚目のカードとして投入された佐野弘子だった。「肉離れ明けで、本来は使う予定はなかった」(仲井監督)という佐野は4バックの左に入り、タイミングの良い飛び出しでボールを引き出す。そして、89分、カウンターからの左クロスで試合に幕を降ろす大谷のゴールを演出。ロスタイムにも大谷の連続ゴールをアシストし、スーパーサブ的な役割をこなした。
中断明け初戦という難しさの中で上位追撃に絶対条件とも言える勝ち点3を手にした。TASAKIにとっては本当に大きな勝利だった。今期から導入した4バックも馴染んできた。仲井監督は守備の安定を認めたが、それ以上に両翼の選手が好守のバランスをとれるようになってきたことが大きいと思える。終盤にようやく本来の得点感覚が戻った大谷も、この2ゴールで勢いがついていくだろう。
「先週はオールスターでしたけれども、(日テレ、浦和の選手を中心としたEASTに)WESTとして勝ちましたからね」と笑った仲井監督。EASTの指揮をとった日テレ・ベレーザの松田岳夫監督とは、元日の全日本女子選手権決勝、なでしこスーパーカップ、リーグ戦1stレグ、オールスターと今年に入ってから2勝2敗(?)。まだリーグ戦2ndレグ以降も対戦機会が残っている。果たしてどのように決着するのだろうか。
大挙したTASAKIのファン。近場のココはアウェーじゃない?
敗れた高槻にとっては、惜しいゲーム。細田監督は「TASAKIと90分間サッカーをできるだけの力はついてきたと思います。庭田がいれば、もう少し左右に捌いて松田の負担も減らせたと思うんですけれどもね。ただ代わりに出た選手も良くやってくれたと思います」。課題となっていた選手層にも、だいぶ幅が出てきた。長い時間、一緒にプレーしていた選手が多く、それがこのチーム最大の持ち味だ。
代表も意識してプレーする相澤。そしてユニバー代表のキャプテン・庭田や、抜群のキープ力と戦術眼を持つ松田など、生え抜きの好選手が揃っている高槻。降格最有力候補というレッテルを貼られていたチームは、第8節を消化してまだ5位をキープしている。
| (TASAKIペルーレFC) | (スペランツァF.C.高槻) | |||||||
| GK: | 秋山智美 | GK: | 海堀あゆみ | |||||
| DF: | 甲斐潤子、磯崎浩美、下小鶴綾、河上恵実子(73分/佐野弘子) | DF: | 高見恵子、奥田亜希子、中鍋美里、小野村亜矢 | |||||
| MF: | 白鳥綾、新甫まどか、中岡麻衣子(66分/清原万里江)、山本絵美 | MF: | 東山紗衣子(H.T/藤川絵利子)、松田望、櫻田有幾子(74分/中江真紀)、相澤舞衣 | |||||
| FW: | 大石沙弥香(63分/鈴木智子)、大谷未央 | FW: | 伊丹絵美、金房夏希(31分/久山暖香) | |||||
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