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| 頑張れ!女子サッカー 06/09/18 (月) | <前へ|次へ|indexへ> |
| 岡山湯郷は、高卒ルーキー2人が初先発を飾った。 |
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上位対決を制した日テレ、単独首位に立つ。 mocなでしこリーグ・ディビジョン1 第10節 岡山湯郷Bellevs.日テレ・ベレーザ 取材・文/西森彰 |
2006年9月16日(土)13:00キックオフ 美作ラグビー・サッカー場 観衆:728人 天候:曇
試合結果/岡山湯郷Belle0−2日テレ・ベレーザ(前0−1、後0−1)
試合経過/[日テレ]永里(29分)、荒川(60分)
取材・文/
前節、田中静佳が退場を食らい、加戸由佳がイエローカード3枚累積。地元で日テレ・ベレーザを迎え撃つ岡山湯郷Belleは、好調だった2トップがまとめて出場停止になった。
「もちろん、ふたりが出れないのは痛いんだけれども、ポジティブに解釈すれば、これが日テレ戦で良かったかな、と。上位グループ入りをかけた直接対決のところで、こんなことになったほうが大変だったから」と本田美登里監督。このゲームよりも次のスペランツァF.C.高槻戦で勝ち点3を奪うほうに、集中したのだろう。得点力のある中田麻衣子をFWに動かすのではなく、単純に前のふたりを入れ替えた。
中間、練習を見ていた三輪和幸コーチの進言もあって、2トップは福原理恵と神成美紀。そして疲労が溜まっていた安田邦子を温存し、右サイドバックに小森有華を起用する。神成と小森はともに北海道文教大学札幌明清高校出身のルーキー。よりによって初先発のゲームが日テレ戦とは、いかにも荷が勝ちすぎている。
ゲーム開始から守備に意識を置いた岡山湯郷の布陣は、4−6−0とも表現できる。ハーフウェーラインを挟んでFWから最終ラインまでの間隔が約20mほど。その横長の長方形にボールが入ると2人、3人がボールホルダーにプレッシャーをかけていく。日テレの素早いパス回し、そしてドリブルといえども、これだけ人口密度が高ければ、フリーで振り切られることはない。
28分、そんな闘志溢れるプレーのひとつから、岡山湯郷にとってこの試合で唯一にして最大のチャンスが生まれる。右サイドでの競り合いでこぼれたボールを、福原が倒れながらも、田畑沙由理につなぐ。右サイドを駆け上がった田畑は、神成の走りこみにあわせてセンタリング。タイミングはドンピシャだったが、ボールひとつ分だけ高かった。
ピンチとチャンスは表裏一体。日テレはここから、逆襲に出る。前線でロングボールを受けた永里優季が、ふたりがかりでのサンドにも屈せず、懸命にボールをキープする。体勢を崩しながら突進するところへ3人目のDFがタックル。和田りつ子主審は迷わず、PKスポットを指差した。タイミングをずらしてGKの逆を突いたPKも上手かったが、それを貰うまでのプレーはさらに素晴らしい。永里はこれで6試合連続ゴール。
1点を奪った日テレは、岡山湯郷の攻撃力の限界も見えたのだろう。リスクを避ける形でスローダウンした。永里のPK成功の後、15分間は互いにシュートゼロ。INAC戦の二の舞はしたくない日テレ、そして相手の爆発力を封印したまま1点差で終盤にいきたい岡山湯郷。互いの意志がシンクロしたように、静かに前半が終了した。
日テレは、荒川、川上がベンチスタート。 後半から投入された荒川が、ゴールへ向かって突進。
波ひとつ立たない水面に石を投げ込んだのは、リードしている日テレの松田岳夫監督だった。「多少は(大事にいきたいという)メンタル的な部分もあったのかもしれません。ただ、単純に、相手に引かれた時に崩すためのアイデア、判断力、技術が不足していただけです。相手の背後に意識が行き過ぎて、人が集まっている場所で何もできていなかった」。そこで、後半開始から荒川恵理子を投入する。
永里と荒川。ポストプレーができて、また自分で突破できる2枚の大型ストライカーが前線に並んだ。ここに楔のボールが収まり、岡山湯郷の最終ラインがズルズルと下げられ始めた。徐々に前線と最終ラインの間隔が開き始め、日テレの選手たちが自由を取り戻した。そして60分、澤穂希のパスから荒川がゴール。事実上、勝敗はこの時点で決着した。
岡山湯郷にとって0対2での敗戦は、許容範囲だ。選手たちは「諦めずに食らいついていけ。そうすれば、最後に福元が止めてくれるか、DFの足に当たるから」という本田監督のハッパに応えて、最後までボールと相手に追いすがっていた。「福元のセーブが目立っていましたけれども、それはDFのみんながきっちりとコースを限定してくれていたから。今日はDFに感謝です」と宮間あや。
今シーズン、3失点以上のゲームは僅かに1ゲーム。失点の減少が終盤までゲームをもつれさせ、競ったゲームを経験して、またチームが伸びている。中田麻衣子は「みんなが頑張ってディフェンスして、そんなに大差もつかなかった。まだ完璧じゃないけれども、全員が組織で守ると意識が高くなった」。
この日、唯一の誤算といえば、左サイドバックの佐藤シェンネンの負傷退場。だが、小森、途中出場の杉山紫乃ら高卒ルーキーが、日テレとの対戦を通して経験を積んだ。ベテランの山崎由加もいる。佐藤が出場できなくても、誰かが穴を埋めてくれるだろう。
「この勝ち点差、しかもこの過密日程の中で、日テレ、高槻の順で当たれるのはツイている。今日、日テレとこれだけの差で終われた後なら、高槻戦は負荷が軽くなったように感じてくれるだろうし、向こうはINACレオネッサと生きるか死ぬかの死闘を演じた後だろうし(笑)」(本田監督)
ここからは、国体の中断まで、自分たちより下位のチームと2連戦。きっちりと勝ち点差をキープして、プレーオフ上位リーグを確定させたい。
日テレは、岡山湯郷の密集隊形に飲み込まれ、縄を振りほどくのに苦労した。それでも1点をとった後は無理をせず、大事にゲームをコントロールしていた。そこには2日後の試合も、当然、脳裏にあったのではないか。
そんな疑問を松田監督にぶつけると「もし、そんな気持ちでやったのなら2日後の試合はしないほうが良いです。目の前の試合をしっかりしなければいけないし、そのつもりで取り組んでこの結果なのだから、やっぱり良くないということです。動きが少ないし、判断が悪い」と、相変わらず浮かない顔。
積極的な仕掛けが目についた豊田菜夕葉のプレーについても「今日のゲームでは、サイドバックの位置が一番楽にプレーできる。確かに積極的なプレーはあったし、仕掛けていた。でも、得点につながるようなアイデアがなかった。リスクを犯して出て行くのなら、それに相応しいプレーをしないといけない。だから今日の両サイドのデキには不満です」と厳しい採点をつける。結局、外から見ている我々と、この指揮官の頭の中にあるハードルの高さに大きな違いがあるのだろう。
この日、動きのよさが目についた左SBの豊田。 復帰した小野寺も、ミスなく90分を終えた。
浦和レッドダイヤモンズレディースがTASAKIペルーレFCに破れ、勝ち点差3をつけての首位攻防戦。「ウチが今こうして、首位に立っているのさえ不思議」と辛口の指揮官を唸らせる素晴らしいプレーを、選手たちに期待したい。
| (岡山湯郷Belle) | (日テレ・ベレーザ) | |||||||
| GK: | 福元美穂 | GK: | 松林美久 | |||||
| DF: | 小森有華、藤井奈々、城地泰子、佐藤シェンネン(51分/杉山紫乃) | DF: | 中地舞(64分/川上直子)、四方菜穂、須藤安紀子(73分/岩清水梓)、豊田奈夕葉 | |||||
| MF: | 田畑沙由理、北岡幸子、中田麻衣子、宮間あや | MF: | 酒井與惠、近賀ゆかり(H.T/荒川恵理子)、伊藤香菜子、澤穂希 | |||||
| FW: | 福原理恵、神成美紀 | FW: | 大野忍、永里優季 | |||||
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