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| 頑張れ!女子サッカー 06/10/13 (金) | <前へ|次へ|indexへ> |
| ディビジョン1昇格をかけて負けられない戦いを続ける福岡J・アンクラス。この日はホームにルネサンス熊本を迎える |
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勝ち続けるだけ。福岡J・アンクラスが九州ダービーを制す 取材・文/取材・文/中倉一志 |
mocなでしこリーグ ディビジョン2 第17節 福岡J・アンクラスvs.ルネサンス熊本FC
2006年10月9日(月)13:00キックオフ 東平尾公園博多の森球技場 観衆:622人 天候:晴
試合結果/福岡J・アンクラス4−0ルネサンス熊本FC(前2−0、後2−0)
得点経過/[福岡]光成(11分)、川村(44分、48分、61分)
秋の三連休の最終日。晴天に恵まれた博多の森球技場に福岡J・アンクラスのレプリカの他、オレンジ色のシャツを身に付けるファンの姿が目立つ。アンクラスのホームゲームは、この日を含めて残り2試合。ディビジョン1昇格を目指して勝ち続けるしかないチームを応援しようと、会場には622人の観客が足を運んだ。アンクラスのホームゲームの成績は8勝1敗。その強さの一因は、熱心に声援を送るサポーターの後押しにもある。今日もサポーターの声援を力に変えて勝ち点3を取りに行く。
さて、今年最後の九州ダービーを戦う相手はルネサンス熊本。第16節を終えて1勝1分15敗と残念ながら最下位に位置している。開幕から、塚本舞(FW)、高橋桃子(DF)、有富明菜(MF)の主力3人をけがで欠いたまま戦わなければならず、チームとしては消化不良の試合が続いている。この試合では高橋が先発復帰、塚本が3試合連続でベンチ入りを果たしたが、その反面、実質的に計算できる控のメンバーは嶋田美香1人。「今年は厳しいが、今日ほど厳しいのはないと思っていた」(山形秀晴監督・熊本)。失点を以下に抑えるかが今日もポイントになる。
この日のアンクラスは、練習中に負ったけがのために大事を取った河島美絵選手兼任監督は監督業に専念。代わりに主将の正手亜希子が中央のワンボランチの位置に入る。サイドハーフにFW登録の松窪裕子、光成芳恵を、3トップの一角にFW谷原ゆかりを起用したのは大量得点を狙ってのことだったのだろう。しかし、開始直後の1分、そして8分に迎えたビッグチャンスをゴールに結び付けられなかったことで微妙にリズムが崩れた。パス回しにいつものリズムが感じられない。
熊本の要・阿部友美(青・中央・5)。足首の故障にもかかわらず、中盤の底で丁寧に福岡Jの攻撃の芽を摘み取った
「誰が悪いというわけではないけれど、ボールの落ち着きどころがなく、うちらしくなかった」(河島美絵監督・アンクラス)。ボールを縦に入れるところでのミスが多く、相手に向かってドリブルを仕掛けては止められるシーンが目立つ。ダイレクトプレーは影を潜め、ボールを必要以上にキープするところに体を寄せられてしまう。スコア上では2点のリードを奪ったものの、決して満足のいくゲーム運びではなかっただろう。
もちろん、熊本の粘り強いプレーもアンクラスが停滞してしまった要因のひとつだ。ラインを高く保ってコンパクトなゾーンを形成。前からボールを追い、それに連動するように中盤で入ってくるボールを囲い込んだ。「前半は自分たちで作っていくというのはできたと思う」(山形監督)。チームを引っ張ったのは安部友美と佐藤恵利子のベテラン2人。安部が労を惜しまずに中盤の底でボールを追い廻し、安部と縦の関係を築く佐藤が効果的に相手を挟み込んだ。
それでも、後半に入ると少しずつアンクラスがリズムを刻みだす。早めにサイドにボールが出るようになったこと、待ち構える相手に向かってドリブル勝負を仕掛けなくなったこと、FWがサイドに流れなくなりゴール前に人数が揃ったこと。それらが連動してテンポ良くボールが回り始めた。48分に川村が3点目を決めると、ここからは、ほとんどハーフコートゲームのような展開に。熊本から前へ出て行く力が少しずつ弱くなっていく。
随所に好セーブを見せた河島佳奈(熊本・黄色)。4失点も最後まで諦めずにゴールを守った
ただし、今度はアンクラスらしくない決定力不足がチームを悩ませる。61分に川村がハットトリックを達成したあたりまでは良かったが、その後は、一方的に攻めながらもゴールネットを揺らせない時間帯が続く。こうなると、相手の守備のリズムが良くなってくるのがサッカー。熊本のGK河島佳奈が何度もファインセーブを見せれば、そのプレーに勇気付けられるように、フィールドプレーヤーも随所で体を張ってシュートを跳ね返した。
互いの力関係を考えれば、アンクラスに3点目が生まれたところで勝負は決まっていた。有効な交代手段を持たない熊本の集中力が切れたとしても不思議ではない展開だった。しかし、どんなときでも真面目にコツコツとプレーを続けるのが熊本の持ち味。この日も、その姿勢は最後まで崩れなかった。押し込まれても、ピンチの山を作られても、前からボールを追おうことを試み続け、中盤で相手のボールを挟み込もうと全員で走り回った。結局、試合はこのまま4−0でアンクラスが勝ち点3を手に入れた。
「今日の試合に関しては、モヤモヤ感が残っているというか、スカッとしない。もっとゴールに対する執着心みたいなものを出して欲しかった」とは河島監督。アンクラスらしさを出せなかった前半。決定機の山を築きながらも決めきれなかった後半。納得のいかない表情で試合を振り返った。しかし、その不満足感も貴重な経験のひとつ。大切なことは、その経験を生かすことだ。「残り試合は4つ。勝ち点12を積み上げられるように頑張りたい」。ディビジョン1昇格へ向けて勝たなければいけない試合は続く。
福岡市内に設置される福岡J・アンクラスを支援する自販機がお披露目になった。売り上げの一部がアンクラスに寄付される。
さて、敗れた熊本。結果は残念だったが、前からボールを追うサッカーを90分間やり通したことは、ひとつの収穫。久しぶりに復帰した高橋が90分間戦える目途が立ったこと、塚本の次節からの復帰が濃厚なこと等、明るい材料もある。「ここへ来てチームが噛み合ってきた。中盤の組み立ても出来ている。塚本が帰ってくれば、前の方でのキープや突破も出来る。やれるんじゃないか」(山形監督)。残り4試合。こちらは自分たちのサッカーを表現することが目標になる。
| (福岡J・アンクラス) | (ルネサンス熊本) | |||||||
| GK: | 田上未希 | GK: | 河島佳奈 | |||||
| DF: | 内堀律子 鈴木千賀 藤陽子 阿比留麻由(79分/板谷麻美) | DF: | 高橋桃子(85分/武谷三恵) 島田佳由子 奥村紗代 嶋田美香 | |||||
| MF: | 松窪裕子 正手亜希子 深澤里沙 | MF: | 安部友美 峯知美(38分/清水瀬菜) 佐藤恵利子 松元ゆみ子 | |||||
| FW: | 谷原ゆかり(71分/花田亜衣子) 川村真理 光成芳恵 | FW: | 前方莉麻 三森史奈 | |||||
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