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| 頑張れ!女子サッカー 07/01/28 (日) | <前へ|次へ|indexへ> |
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| 大体大が3回目の優勝を飾った。 |
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7年の時を経て大体大が頂点へ 取材・文/西森彰 |
第15回全日本大学女子サッカー選手権大会決勝 日本体育大学vs.大阪体育大学
2007年1月14日(日)11:30キックオフ 国立霞ヶ丘陸上競技場 天候:晴
試合結果/日本体育大学0−1大阪体育大学(前0−0、後0−1)
得点経過/[大体大]池内(74分)
今年で第15回を迎える全日本大学女子サッカー選手権大会(以下インカレ)だが、優勝チームは昨年初優勝を飾った早稲田大学以外に僅か2チーム。11回優勝の日本体育大学と2回優勝の大阪体育大学だけである。その日体大と大体大が、今年の決勝戦に勝ち進んできた。
この2チームのインカレでの対戦は2年前の準決勝以来。3対0というスコアで日体大が勝った時のメンバーが、双方の今年の先発メンバーに約半数ずつ残っていた。当然「再戦」の意識があるもの、と思っていたが「選手たちはそういう話をしていたのかも知れませんが、少なくとも私の中にそういった意識はありませんでした」と大体大の石居宣子監督は言う。「怪我人が次から次に出て、目の前の試合に集中するのでいっぱいいっぱい」だったからである。
試合は序盤から、日体大が攻めて大体大が守る展開となった。大体大の最終ラインを常に脅かしていたのが10番の川澄奈穂美だ。スピードに乗ったドリブルで仕掛け、大体大の守備網に綻びを作る。川澄が右サイドから上げたボールを秋葉夢子が逆サイドから戻し、中央の相澤優子がフリーになってヘディングシュートを放った5分の決定機を始め、前半の45分間はブルーのユニフォームが躍動した。
日体大のエース・川澄(10番・青)。
押され気味の展開の中、大体大は必死に防戦する。最終ラインの前で伊達優子がワイパー役を務め、鈴木綾が2列目以降のフリーランを許さない。そして3バックは両脇のスペースはある程度諦めながらも、中央付近でのシュートはなかなか許さない。大体大の忠実なディフェンスによって、日体大のシュートは枠の外にコースをずらされる。42分、中村早樹のシュートが右ポストによって防がれると、全く入る気がしなくなってきた。
日体大が良い形でシュートチャンスを作るたびに、男子の応援に来ていた早稲田、駒澤両大学の応援団、スタンドのファンからも「今度こそ」という期待のこもった歓声が起こり、そしてため息に変わる。「何本かチャンスはあった。そこでウチは決められなかった。悪い流れになって余計に焦ってしまったんじゃないかと思います。」(森田英夫監督・日体大)。指揮官の目からも、選手に悪い連鎖反応の兆しが見えていた。
相手の時間帯を耐え切った大体大の石居監督は、63分、尾原亜由香に代えてスピードのある山内典子を投入。白井杏奈を尾原の抜けた2列目の左に回し、山内をトップに入れる。交代直後にタテ1本で抜け出し、GKと1対1のチャンスを作った山内に、日体大の最終ラインは下げられる。中盤は下がって最終ラインと受けに回るか、前のフォローを続けるか迷い、徐々に間延びしていった。大体大にカウンター用のスペースが空き始める。
立て続けに訪れたピンチを凌いだ後の74分、大体大は右CKのチャンスを得た。キッカーはDFの鶴岡裕子。ゴールエリアの外に蹴られたボールを追って、大体大の攻撃陣と日体大の守備陣が競り合いながら潰れる。シュートもクリアもできずに、ファーサイドで待っていたもう一人の大体大DF・池内里紗の右斜め後ろにこぼれた。
「ファーで私が狙うのは、ひとつのパターン。どんな体勢でも、どんな角度でもゴールに向かって蹴ろうと思っていました」と池内。オーバーヘッドキックと言うには、その体勢が潰れ過ぎていたが、それでも池内は「追い風に乗ってくれ」と祈りながら足を振り抜いた。「女子の大会では有効なフワっとしたシュート」。日体大の森田監督が悔しそうに振り返ったそのシュートは、日体大ゴールの右隅に柔らかく吸い込まれていった。
大体大の試合はここ3年間、数試合ずつ見てきた。その中で得た印象は「試合ベタ」。有力チームが集まる首都圏に比べて、層の厚みに欠ける関西圏所属チームの悲しさで、伸るか反るかの真剣勝負が少ない。全国の舞台では互角の戦いを演じつつも、経験豊富な相手に一瞬の隙を突かれるような敗戦が多かった。
ドリブルで仕掛ける途中出場の山内(17番・白)
だが、今年のチームは違った。全日本女子サッカー選手権1回戦の聖和学園高校戦も、この日の決勝戦も「どっちも内容的には負け試合」(石居監督)。しかし、最終スコアではどちらもモノにしている。「今年は、選手たちが昨年までの敗戦を思い出しながら、リーグ戦の点差が開いたゲームでも集中を切らさずにプレーしていました。それがこの結果に結びついたひとつの要因だと思います」。
大体大男子チームの協力も大きかった。インカレで敗退していた彼らは、麦田和志(徳島ヴォルティス)、御厨貴文(ヴァンフォーレ甲府)ら、Jリーグに進路を取る選手たちも含めて、女子チームに快く協力してくれたという。「大体大を挙げてというか、本当に力を貸していただきました」。これから国内最高峰リーグに挑戦する男子選手のスピード、技術と手合わせしていた選手たちには大きな自信につながったはずだ。
そんな努力の積み重ねがこの日の勝利につながった。なるほど、直接的に勝利をもたらしたのは、風が演出した一本のアーチだった。だが、たった90分間で都合良く、表彰台へと通じる橋が架かる訳がない。前回優勝時から代替わりを重ねて7年間、この日のあることを信じて、基礎工事から一歩ずつ進捗させてきた、その努力の結晶なのである。
| (日本体育大学) | (大阪体育大学) | |||||||
| GK: | 大友麻衣子 | GK: | 大野麻耶 | |||||
| DF: | 池田浩子、藤本まどか、菅山夏織、石田直子 | DF: | 池内里紗、藤本加奈恵、鶴岡裕子 | |||||
| MF: | 中村早樹(84分/高橋佐智江)、有吉佐織、秋葉夢子(66分/齊藤登美子)、綱川玲奈(57分/伊藤美菜子) | MF: | 喜代原歩、鈴木綾、伊達優子、尾原亜由香(63分/山内典子)、岡環実 | |||||
| FW: | 川澄奈穂美、相澤優子 | FW: | 白井杏奈、島村裕子(89分/田村麻実) | |||||
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