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| 頑張れ!女子サッカー 07/05/01 (火) | <前へ|次へ|indexへ> |
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| 浦和の先発イレブン。 |
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浦和と新潟、それぞれが手にしたもの。 取材・文/西森彰 |
mocなでしこリーグ2007 ディビジョン1 第1節 浦和レッドダイヤモンズレディースvs.アルビレックス新潟レディース
2007年4月28日(土)12:00キックオフ 埼玉スタジアム2002 観衆:2,223人 天候:晴
試合結果/浦和レッドダイヤモンズレディース4−1アルビレックス新潟レディース(前3−0、後1−1)
得点経過/[浦和]矢野(4分)、安藤(35分、38分)、[新潟]中島(63分)、[浦和]北本(82分)
mocなでしこリーグ2007のオープニングゲームは、Jリーグ所属クラブの下部チーム同士の対決となった。
昨年度2位の浦和レッドダイヤモンズレディースは、オフシーズンに積極的な補強を行い、更に戦力を増強してきた。日本女子代表DF・矢野喬子をはじめ、スペランツァF.C.高槻でキャプテンを務めていた庭田亜樹子、大原学園JaSRAから加入した土橋優貴と、ピッチ上には3人のニューフェースが顔を見せている。中盤をダイヤモンドにした4-4-2で、前線は安藤梢と北本綾子の代表2トップ。
一方、大原学園とのマッチレースを制してディビジョン2優勝を飾り、昇格してきたのがアルビレックス新潟レディースだ。こちらは、前年度のメンバーがそのまま11人先発してきた。ただし、ディビジョン1相手のゲームということも考えて、この日は中盤を厚くした4-2-3-1。1トップにはキープ力のある牧野愛美を置いて、チームきっての点取り屋・中島未来は2列目の右に置かれた。
「前半を失点ゼロで凌ぎたかった」という新潟の鳴尾直軌監督だったが、そのゲームプランは僅か4分で崩れ去る。柳田美幸の右コーナーキックからのボールをファーサイドで矢野があわせる。「自分でもビックリしたという感じ。強いシュートじゃなかったし、体に当てただけ。それが上手い具合に相手選手の間を通って入った。かっこよく言えば、自分の気持ちが勝った。そんなゴールでした」。何時になく饒舌に移籍後初ゴールを振り返った矢野。このゴールが浦和にはより積極性を、新潟にはより消極性をもたらす。
新潟の先発イレブン。
鳴尾監督が、ダブルボランチのひとりにDF登録の田中桜を起用したのは、浦和の柳田をマークさせるためだった。だがトップ下にいた柳田は、左サイドハーフの高橋彩子と巧みにポジションを入れ替え、田中の監視下から遠ざかろうとする。柳田についていけば薄くなったバイタルエリアを狙われ、柳田に自由を与えれば良いようにやられる。
仕方なく予定よりひとり後ろの選手を掴む形で中島が下がると、今度はフリーになった西口柄早が攻撃参加する。新潟は逆サイドでも、活発に仕掛ける法師人美佳のために熊谷さやかが押し下げられる。「サイドバックか、ボランチが押し上げてくれればもう少し違った展開になったと思う」と鳴尾監督。中盤が最終ラインに吸収されてペナルティボックス前後だけに人が集中する状況に陥った。
ゴール前にできた人の壁を浦和のエースがこじ開ける。35分に混戦から体ごと押し込むような形で追加点を奪うと、3分後にも「それまであまり得意でなかった」というヘディングでこの日2ゴール目を奪う。「(代表で)悔しい思いもしたし、リーグで活躍したい。チームではFWでやってきた。ゴールにこだわっていたので、いい形でスタートできたと思います。本当は3点狙っていたし、そのチャンスもあったんですが」と安藤。この時点でゲームの勝敗はついた。
後半に入ると新潟の鳴尾監督は何がしかの収穫を求めて、高い位置から相手にプレッシャーをかけていく、昨年までのスタイルに戻した。これが、大事をとってケガ明けの土橋優貴を前半で下げた浦和の布陣変更とかち合ってペースを取り戻した。トップ下で孤軍奮闘していた上尾野辺めぐみがシュートを放つ。浦和のゴールを脅かすシュートは、前半終了間際の牧野のシュート以来、この試合2本目だ。
2ゴールを挙げた安藤(10)。
そして歓喜の瞬間が訪れたのは63分。やはり、後半からトップに戻っていた中島だった。「前半はやったことがないポジションだったので、自分の役割をうまくできず迷惑をかけてしまった」。その埋め合わせの機会を狙っていた。相手コーナーキックからのカウンターで田辺友恵が相手選手をまとめてひきつける。そして、左のオープンスペースに走った川村優理からの折り返しを中島が受ける。「早く打たないとブロックされるだろうから、思い切って打った」というループシュートが、コースを狭めようとした山郷のぞみの頭上を破った。
中島は新潟のディビジョン1初ゴールに、いつもは1回のバック宙を2回演じる大盤振る舞い。「あの1点は選手にとって励みになったと思うし、僕自身にとっても川村を左サイドに回していた、その狙っていた形で入った得点だったので、次につながる一発だったと思います」(鳴尾監督)。チームの昇格を実感させ、次節以降につなげる1得点が刻まれた。
「開幕戦だから、まあこんなもんでしょ?」とインタビュー終了後にこぼした浦和の永井良和監督。代表組が戻ってきてから急ピッチで仕上げられたような状況だ。昨シーズン同様、積極的に新戦力を起用してチーム内の競争を図りながら、チームを作っていくのだろう。2ゴールを挙げた安藤からは「まだまだだと思います。自分たち(代表組)がチームに戻ってきてあまりやっていないので、ポジションもまだ固定されていない。後半、ポジションをガラリと変えたことで、自分たちでリズムを崩した」と合格点は出なかった。
開幕戦は2,223名とまずまずの入り。
前半は相手が蹴り返してくるボールを拾っては攻撃するフォーメーション練習のような45分間、後半は後半で試験的な選手起用が行われた。今年のチーム力を測るうえでは、あまり意味を成さないゲームだったかもしれない。この日得た最大の収穫は、開幕戦のプレッシャーの中で、きっちりと勝ち点3をとったことだ。
一方の新潟もディビジョン1上位との距離感を手にしたのではないだろうか。あれだけ相手に振り回されながらも、後半、反撃に転じるだけの走力が残っていたのは計算どおり。あとは、現実的な戦い方を選択した前半よりも、自分たちの良さを出した後半のほうが内容が良かった点を、今後どのように捉えるか。
個人的には、後半、状況が好転したのは相手の理由によるところも大きく、今後も上位陣には前半の戦い方を徹底すべきだと思う。その上で、押され気味の展開に耐えられるよう守備面の修正をかける必要があるだろう。次節はリーグチャンピオンの日テレ・ベレーザをホームで迎え撃つ。そして続く第3節、残留を目指すうえで、最も重要な大原学園戦が待っている。
| (浦和レッドダイヤモンズレディース) | (アルビレックス新潟レディース) | |||||||
| GK: | 山郷のぞみ | GK: | 轟奈都子 | |||||
| DF: | 土橋優貴(H.T/窪田飛鳥)、田代久美子、矢野喬子、西口柄早(74分/岩倉三恵) | DF: | 江橋桂、片桐ひろみ(H.T/井上光保)、川村優理、野村千枝子 | |||||
| MF: | 庭田亜樹子、法師人美佳(69分/保坂のどか)、高橋彩子、柳田美幸 | MF: | 吉本宏美、田中桜、中島未来、上尾野辺めぐみ (74分/與山このみ)、熊谷さやか(61分/田辺友恵) | |||||
| FW: | 北本綾子、安藤梢 | FW: | 牧野愛美 | |||||
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