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| 頑張れ!女子サッカー 07/10/13 (水) | <前へ|次へ|indexへ> |
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全日へ、関西8強激突! 第36回関西女子選手権大会 準々決勝 取材・文/ハヤシ ヒロヒサ |
全日の関西予選は、府県別に、チーム登録数などに基づいて参加チーム数が割り振られている。それによって、極端にワンサイドになってしまうゲームは減る。しかし1回戦の段階ではまだ実力差が明確で、大量点の入る試合もあるが、シードチームも登場するベスト8(2回戦)からは、ハーフコートのゲームは見られなくなり、スコア的にも均衡したものになる。
それでも、女子の大会の特徴として、大会の一般的な下馬評、筆者の勝ち抜け予想はおおよそ外れない。何故なら、女子はチーム数が少ないため直近の直接対決も多く、その傾向を振り返っておけば大いに参考になるからだ。その上で、波乱も期待しながら、ベスト8のうち2試合が開催される試合会場の大阪体育大学に向かった。
【京都紫光SCvs.INACアマチュア】
関西女子サッカーリーグのトップカテゴリーに属する両チームが準決勝の枠を争う。4月にリーグ戦で激突した際は、京都紫光(以下、紫光)が1−0と接戦をモノにしている。ただ短期間で急激に力をつけているINACアマチュア(以下、INAC)の成長度合いも見逃せない。10月7日の昼間に行われたこの試合だが、季節はずれの蒸し暑さに見舞われて体力的にはタフな一戦になった。
試合は開始早々からINACが押し込む。丹念に左右のサイドにボールを展開し、紫光を自陣に張り付ける。紫光はサイドで封じるというよりも、粘り強く中央ではね返し続ける。攻守の構図はハッキリしていたが、INACはシュートまでには至らず得点の予感は漂わない。
時間の経過とともに紫光もディフェンスの圧力を高め、INACの両サイドMF清水、川本にボールが入る際を狙い、徐々に反攻してゆく。特にMF生本が中盤の広域で獅子奮迅の働きを見せ、チームを前へと押した。が、ここで力量を見せ付けたのがINACの守備陣。素早く紫光の攻撃にプレスをかけ、ボールを奪うとワンタッチで広く展開する。この時点で、紫光が得点するのは至難だと見て取れた。
INACはサイドを攻めながらも、中盤センターからも福田がタクトを振るい攻め手を増やす。数本鋭いスルーパスでチャンスを作り出した後、28分(35分ハーフ)に自ら仕掛ける。相手からボールを奪取してそのまま敵陣へドリブル。前方が開いていることを確認してから、右足一閃。見事なロングシュートを沈めて、INACが先制した。これで勢いを得たINACは立て続けに31分、FW籾井が見事なポストプレーから落とした球を清水が蹴り込み追加点。対する紫光は、セットプレーから光明を見出すのが精一杯。この試合の主審はコンタクトプレーで簡単に笛を吹いていたため、両チームに与えられるFKが多くなっていたため。結果的には、ゴールに直結はしなかったが。
INACが支配した前半を終え、後半は紫光の反撃が期待された。実際、MF宮川がINACのDF裏を取りシュートを放ったのを始め、FW榊原がビッグチャンスを迎える。シュートは枠を捉えなかったが、ペースを手繰り寄せる。紫光はDFラインも勇気を持って高くキープし、主導権を握った。INACが攻めあぐね、ディフェンスも不安定なこの時間帯が勝負の分かれ目だった。
耐えたINACにチャンスが訪れたのは60分。MF高木のスルーパスに清水が抜け出し強引に押し込んで3点目。紫光はFWに松岡を投入し、松岡・榊原・伊東を3トップに置く3−4−3にして前がかりになる。しかし、そこで生じたサイドのスペースをINACが活用し、DF井本が右からクロスを上げ川本がヘッドで4点目。終了間際には、交代出場の田邊がドリブルでエリア内に侵入したところを紫光がスライディングで止める。このプレーにPKと一発レッドの厳しい判定が下される。INACは清水がPKを決めて、ここで試合終了。5−0と意外な大差をつけてINACが次のラウンドに駒を進めた。
| (京都紫光SC) | (INACアマチュア) | |||||||
| GK: | 廣瀬 | GK: | 木原 | |||||
| DF: | 吉田、稲本、池内、小林→松岡 | DF: | 梅林、後藤、井本、小林 | |||||
| MF: | 生本、神谷、谷口→細見、宮川 | MF: | 清水、福田、高木、川本→森田 | |||||
| FW: | 榊原、伊東 | FW: | 籾井→山室、神保→田邊 | |||||
【武庫川女子大学vs.大阪体育大学】
関西の大学女子2強の対戦。春季リーグでは優勝を争い、最終節で大阪体育大学(以下、大体大)が4−0で武庫川女子大学(以下、武庫川)を下している。武庫川は夏を越す過程で1年生がレギュラークラスに入ってきており、新しい力によりどこまで差が縮まったかが焦点だった。
大体大が攻勢をかけつつも、武庫川も早いプレッシャーで対応し、ボールが落ち着かない試合の入り。両チームともに丁寧にショートパスを繋ぐのだが、その途中で相手の網にかかり深くまで攻め入れない。決定機は5分に大体大MF中川がダイビングヘッドで狙ったシュートがバーを叩いた場面のみ。
武庫川は攻められながらもラインディフェンスが効力を発揮し、相当数のオフサイドを取ってゆく。実質4−5−1の陣形のため、大体大のスペースは消せているが、ワントップ状態の平井にボールが入らない。大体大は得意のロングフィードも織り交ぜながら、両翼のMF中川と白井(希)からのクロスを攻撃の第一手に持ち込む。待ち受けるセンターはFW島村がスペースを作り、FW白井(杏)がそこに飛び込む形を取った。攻め続けた大体大が先行したのは25分。白井(希)のCKにファーでMF鈴木が合わせた。先制した大体大はシンプルなプレーを心掛けて前半戦の残り時間を上手く使い切った。
後半、何とか反撃したい武庫川の気勢を大体大の怒涛の攻めが上回る。37分に、中川のクロスを島村がフリックオンし、交代出場の古川が押し込む。41分にもゴール前の混戦から鈴木がスライディングシュートを決めて、これで3−0。
武庫川と大体大、技術の差をいうより、キック力(パススピードも含む)や競り合いの強さ、そしてランニングフォームなどの少しずつの差が大きな点差に繋がっている。局面での細かな"違い"が積み重なると勝負が決まってしまうケースであり、武庫川は「個」を課題にして、高めないと今後も大体大の後塵を拝してしまうだろう。
さて、試合に戻って。
武庫川は平井をトップ下に下げ、スピードのあるFW中上を投入。その連係でのカウンターに託した。しかし、ゲームの流れは大体大が離さず。決定機を数本外してしまったことは反省材料だろうが、ゲームは3−0で見事に締め括った。
| (武庫川女子大学) | (大阪体育大学) | |||||||
| GK: | 稲澤 | GK: | 大野 | |||||
| DF: | 原田、西尾、中上(友)、山根 | DF: | 浦上、藤本、堀本→木原 | |||||
| MF: | 島津、加藤→三浦、三宅、渡辺、堀→中上(光) | MF: | 鈴木、末田→前田、白井(希)→古川、中川、岡 | |||||
| FW: | 平井 | FW: | 島村、白井(杏) | |||||
【その他の試合結果】 日ノ本学園 2−2(PK5−4) 大阪桐蔭 高田FCソヒィーゾ 0−2 FCヴィトーリア
【準決勝組み合わせ】 10月14日 13:00〜 日ノ本学園 vs FCヴィトーリア 大阪体育大グラウンド 15:00〜 INACアマチュア vs 大阪体育大 大阪体育大グラウンド
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