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| 頑張れ!女子サッカー 07/10/20 (土) | <前へ|次へ|indexへ> |
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| 1回戦に引き続き2得点を挙げた江口なおみ(岡山・青4) |
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際立つ宮間の存在感。健闘・福岡を岡山が下す。 第62回国民体育大会 女子準々決勝 福岡県vs.岡山県 取材・文/中倉一志 |
2007年10月2日(月)13:20キックオフ 仁賀保運動公園多目的広場 観衆:1000人 天候:晴
試合結果/福岡県0−2岡山県(前0−1、後0−1)
得点経過/[岡山]江口(19分、43分)
「試合前に、吉備国際大学の選手たちの力を借りて岡山の国体チームとしての戦いが出来ればと話していました」(本田美登里コーチ・岡山)。
なでしこリーグ・岡山湯郷Bellのメンバーに吉備国際大学から5名の選手を加えて大会に臨む岡山県チーム。国体用のチームとして急増の混成チームに与えられた、戦いながらチームを熟成させるという課題に取り組みながら一番高い場所を目指す。なでしこジャパンの宮間あや、福元美穂を中心に、全員で守り、全員で攻めるサッカーで準々決勝に臨む。
「ここ2、3試合で中盤での奪い所がはっきりしてきた。ボランチのところで奪うのが狙いでした」(河島美絵コーチ・福岡)。
一方、福岡は福岡J・アンクラスの単独チームで臨む。あらゆる面でチームの要であった河島が現役を引退した今シーズンは新しいスタートとなったが、なでしこリーグを戦う中でチームは熟成。布陣は4−3−2−1。高い最終ラインとコンパクトなゾーンを形成して戦うスタイルが定着してきた。ディビジョン1中心のチームにどこまで戦えるか。選手のモチベーションは高い。
立ち上がりから福岡はアグレッシブな姿勢を見せて前に出る。最終ラインをハーフウェイライン近くに設定。全体をコンパクトに保って奪ったボールを素早く前に運ぶ。イメージ通りのプレスと、イメージ通りのボールの追い込み。岡山が押し上げようと送ってくるロングボールに対しても、ラインをタイミングよく上下させてカバーしていく。「法等にアグレッシブだった。びっくりした」(河島コーチ)。その言葉通り、福岡は最高の形でゲームに入った。
縦横無人に走り回ってチャンスを作った中田麻衣子(岡山・左)
だが、岡山も引かない。「福岡のラインが高いのはスカウティングで分かっていた。単純に1列目がいったらオフサイドになるので、2、3列目が飛び出していこうと話していた」(本田コーチ)。高い位置からプレスを掛けてくる福岡を真っ向から受け止めると、中川理恵、中田麻衣子が頻繁にポジションチェンジを繰り返し、そこへSBの山口絢子が加わって右サイドの裏のスペースを狙う。岡山のスタートも文句なし。湯郷Bellと吉備国大の選手たちの連携もスムーズだ。
自分たちの狙いと特長を生かしてぶつかり合う両チーム。一進一退の展開が繰り広げられる。そんなゲームの流れが岡山に傾き始めたのは20分前後。あと一つのパスがつながらない福岡と、宮間のパスを受けて中田、中川が積極的に飛び出してくる岡山の差が出始めた。そして21分、宮間、中川、中田とつないで、中田がスルーパス。最後はオフサイドラインぎりぎりの位置から飛び出した江口なおみがゴールに流し込んだ。ビューティフルゴール。岡山にとっては狙い通りの展開だった。
互いの力を出しきっていたからこそ、この先制点の持つ意味は大きかった。「(U-19代表の)内堀が抜けたラインも大崩れしなくなったけれど、それでもやはり1失点はある。だからこそ、あの時間帯でFW陣が取っておかないと」(河島コーチ)。互いの力関係を見れば、福岡は先制点を奪って相手を慌てさせた勝ったところ。福岡にとっては悔やまれるところでが、それをさせなかった岡山を褒めるべきか。そして後半は岡山が力の差を見せつけた。
際立つ存在感を見せつけた宮間あや。文句なしのMVP
その中心はやはり宮間。立ち上がりの福岡の出方を見切ると、トップ下からボランチへ移動。シンプルにボールを捌いて前に出てくる福岡をいなして福岡から足を奪った。そして福岡の足が止まり始めた後半は宮間の独壇場。追いかけるDFにはわずかに届かず、しかし、走り込む味方の足もとにぴたりと納まるパスを連発してゲームを組み立てた。中田、中川が自在に動き回われたのも、先制点を挙げた江口が43分に追加点を奪えたのも、宮間のパス捌きがあってのことだった。
「最後のフィニィッシュという部分で、中川、中田、江口のところでももう少し点が取れていたらなというのがあったんですけれども、それもらしさかなと(笑)」(本田コーチ)。追加点は1点にとどまったが、内容は岡山が圧倒。福岡が3、岡山が7という後半のシュート数がそれを物語る。それでも福岡は、63分に堤晴菜ゴール前に持ち込んでビッグチャンスを作ったが、ここは岡山の体を張ったプレーの前に得点ならず。そして2−0のまま岡山が福岡を下した。
全員サッカーで福岡に順当勝ちした岡山。1回戦では緊張が見られた吉備国大の選手たちも、アグレッシブな姿勢を見せて自分たちの力を発揮した。そしてMVPを上げるのなら、やはり宮間。そのボール捌きは際立っていた。「宮間がもっとドリブルしてくるという印象がみんな強いと思うんですけれども、実際にはそうじゃない。あの子の別の良さが今日は出たんじゃないかなと思います」(本田コーチ)。際立つ存在感を見せる宮間を中心にまとまりを見せたチーム。岡山県勢として初めての決勝進出を目指して準決勝に臨む。
右サイドを駆け上がる後藤あずさ(福岡・オレンジ)。最後までアグレッシブに戦ったが力及ばず。
一方、敗れた福岡は、いい形でボールを奪うことはできたものの、それをどう展開するかという点で、岡山との間には明確な差が存在した。「奪って展開まで行っても、もうひとつアクションがないんですよね。奪うアクションを起こした後のセカンドアクションがない」(河島コーチ)。前方のスペースに動きだす選手がいないため、手詰まりになってボールを奪い返されるシーンが多かった。それでも、U-19女子選手権中国2007に参加している内堀、川村真理を欠く布陣で、ここまで戦えたのは収穫だろう。次なる戦いの舞台はなでしこリーグ。課題と収穫を手に、もうひとつ上のレベルを目指す。
| (福岡県) | (岡山県) | |||||||
| GK: | 田上未希 | GK: | 福元美穂 | |||||
| DF: | 後藤あずさ 藤陽子 鈴木千賀 板谷麻美 | DF: | 山口絢子 西田明美 赤井歩 神成美紀(52分/南野亜里沙) | |||||
| MF: | 花田亜衣子 堤晴菜 正手亜希子 下條彩(40分/阿比留麻由) 葛間理代 | MF: | 安田邦子 宮間あや 坂本珠梨 中田麻衣子 | |||||
| FW: | 谷原ゆかり | FW: | 中川理恵(62分/高橋奈那) 江口なおみ | |||||
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