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| 頑張れ!女子サッカー 07/10/27 (土) | <前へ|次へ|indexへ> |
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| 抜群のスピードで左サイドを制圧した大歯(左・13)。 |
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三重が完勝。2年連続優勝に王手 第62回国民体育大会 女子準決勝 三重県vs.岡山県 取材・文/中倉一志 |
2007年10月3日(水)13:20キックオフ 西目カントリーパークサッカー場 観衆:600人 天候:晴
試合結果/三重県3−1岡山県(前1−1、後2−0)
得点経過/[三重]鈴木(31分)、[岡山]江口(33分)、[三重]大歯(51分)、小野(57分)
「見せ場なく終わってしまいましたからね。消化不良のゲームでした」。本田美登里コーチ(岡山)は悔しそうに試合を振り返った。タイトルを目指して臨んだ今大会。少なくとも、岡山県勢として初めての決勝進出は果たしたかった。「組み合わせ的にも決勝に行くチャンスが例年よりもあったけれど中々越えられない。そろそろ越えなければいけない年月なんだけれど」(同)。急造の混成チームで臨んだ岡山にとって、今年もベスト4の壁は厚かった。
一方、三重は狙い通りのサッカーを展開して2年連続の決勝進出を果たした。千葉、新潟、そして岡山と、なでしこリーグ中心のチーム相手に危なげなく勝ち上がってきた安定感が光る。「調子が上がってきている」とは宮本ともみ。選手たちも戦う中で手応えを掴んでいるようだ。連携の良さと、自分たちの特長を徹底的に生かす戦い方は単独チーム(伊賀FCくノ一)ならでは。その良さをフルに発揮していることが勝ち上がってきた大きな要因と言える。
立ち上がりの1分、宮間あやがロングシュートを放つと、その姿勢に引っ張られて岡山が前へ。三重を押し込む形で試合を進めていく。だが、せっかくの勢いも主導権を握るには至らない。「FWの落しを(宮間)あやが前を向いてもらうのが一番いい形なんだろうけれど、今日はエグ(江口めぐみ)のところでも、(中田)麻衣子のところでも、(中川)理恵のところでも作れなかった。前半の前半のところでもうちょっと早く点が取れていたら展開も変わったのかなというのがありました」(本田コーチ)。そして、主導権は三重が握ることになる。
1アシストを記録した宮間だったが、この日は良さを出させてもらえなかった。
「岡山のサイドにスペースがあったので、サイドから崩していこうと話していました」とは三重の堤早希。高い位置からプレッシャーをかけてボールを奪うと、まずはボールをサイドへ展開。右からは堤、左からは大歯裕子が縦へ仕掛ける。そして、最終ラインの中央に構える宮本は、左右に正確にロングフィードを振り分けて前へ出ようとする岡山の出足を止める。岡山は守らざるを得ない状況に。堤対策に左サイドのMFでプレーする中田麻衣子も、守備に追われて本来の良さを消されてしまった。
三重の先制点は狙い通りのサイド攻撃から生まれる。31分、ここまで思う存分に左サイドを駆け回っていた大歯が吉泉愛からのパスを受けて縦に突破。そこからのクロスに小野鈴香が右足で合わせた。そして、岡山の同点ゴールはその直後の33分、宮間あやのラストパスに江口が合わせた。守備に追われていたが、一瞬の隙をつく宮間の感性が生んだゴールだった。しかし、岡山の見せ場らしい見せ場はこのシーンだけ。試合の流れを変えるには至らなかった。
後半開始直後の38分、ハーフウェイライン近くでボールをもった宮間が、そのままドリブルでペナルティエリアの深い位置まで持ち込んで反撃の姿勢を示し、本来のFWの位置に戻った中田にも「らしい」プレーが戻るが流れは変わらず。後半も試合は三重の思い通りに進んでいく。高い位置からのプレス。徹底して繰り返されるサイド攻撃。前半にも増して自分たちの特長を余すところなく発揮する三重は、岡山に付け入る隙を全く与えない。
中田(青・9)は守備に追われた前半が悔やまれる。
ここから先は三重の独壇場だった。後ろへ下げられた岡山は、前を向けず、プレスをかけられず、そして走れず。2ndボールのほとんどを拾われて守備に追われるだけで時間が過ぎていく。そして三重の2点目が生まれたのは51分。中央をドリブルで駆け上がった堤がゴール前に顔を出した大歯へラストパス。ノーマークでボールを受けた大歯が、GKとの1対1を落ち着いて決めた。なでしこジャパンの守護神・福元美穂をしてもノーチャンスだった。
そして三重の止めのゴールは57分。左サイドで四宮由美子が起点を作り、そこから村岡夏希、小野とつないで中央を突破。最後は小野がこの試合2点目となるシュートをゴールネットに突き刺した。岡山にしてみれば、高いラインを敷いて前からくる三重に対して、裏のスペースを使いたいところだったが、それは叶わず。失った3点は全て両サイドに起点を作られてからのものだったが、分かっていながら最後まで止められなかったのが悔やまれる。
三重が2年連続優勝をかけて戦う相手は兵庫。互いに県代表のチームとしての対戦になるが、三重が伊賀FCくノ一の単独チームなら、兵庫はTASAKIペルーレの単独チーム。国体後に再開されるリーグ戦を意識せざるを得ない戦いは負けるわけにはいかない。「リーグでいい結果が出せいていないので、リーグに向けていい試合ができたらなと思います。かなり疲れていますけれど、ここまで来たら気力で乗り切って、何とか結果を出して帰りたいですね」(宮本)。狙うはもちろん大会2連覇だ。
2得点を挙げた小野(白)。゛千銭で危険な存在であり続けた。
そして敗れた岡山。準決勝での敗戦は悔しくないはずはない。しかし、キャプテンを務める宮間は胸を張って話す。「普段、練習を一緒にしていないチームとしては全員でよく戦えたと思います。このメンバーは2度と一緒にできるメンバーじゃないと思うんで、(3位決定戦では)悔いが残らないように全員が一生懸命にサッカーができたらいいと思います」。クールダウンを終えて車座になり、宮間を中心に試合のポイントを振り返っていた選手たち。国体最後の試合となる3位決定戦でベストパフォーマンスを発揮することを目指す。
| (三重県) | (岡山県) | |||||||
| GK: | 小林舞子 | GK: | 福元美穂 | |||||
| DF: | 鈴木麻友 池内里紗 宮本ともみ 吉泉愛 | DF: | 安田邦子 城地泰子 西田明美 山口絢子 | |||||
| MF: | 堤早希 清原祐子(66分/山科花恵) 四宮由美子 大歯裕子(61分/尾原亜由香) | MF: | 坂本珠梨 赤井歩 中田麻衣子 宮間あや | |||||
| FW: | 村岡夏希 小野鈴香 | FW: | 中川理恵 江口なおみ(58分/神成美紀) | |||||
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