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| 頑張れ!女子サッカー 07/11/01 (木) | <前へ|次へ|indexへ> |
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| ゴール前で激しく競り合う埼玉(赤)と岡山(青) |
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3位の座は埼玉へ。敗れた岡山もベストパフォーマンスを発揮。 第62回国民体育大会 女子3位決定戦 岡山県vs.埼玉県 取材・文/中倉一志 |
2007年10月4日(木)11:00キックオフ 西目カントリーパークサッカー場 観衆:500人 天候:晴
試合結果/岡山1−3埼玉県(前1−1、後0−2)
得点経過/[埼玉]窪田(5分)、[岡山]中田(8分)、[埼玉]笠井(47分)、窪田(57分)
「このメンバーは2度と一緒にできるメンバーじゃないと思うんで、(3位決定戦では)悔いが残らないように全員が一生懸命にサッカーができたらいいと思います」。力を十分に発揮できずに悔しい敗戦を喫した準決勝の後、宮間あや(岡山県)はそう話した。急増の混成チームで力を合わせながら戦ってきた国体も、3位決定戦が岡山県代表としての最後のゲーム。目指すのは勝利。そして、チームとしてのベストパフォーマンスを見せることだ。
悔しい思いを晴らしたいのは埼玉も同じ。なでしこジャパンのメンバー4人を欠くとはいえ、層の厚さは今大会随一。優勝が狙える力を十分に持っていただけに、その悔しさはひとしおだ。「昨日の試合に勝ちたかったというのが正直なところですけれども3位と4位では違う。勝って終わろうということでした」(高橋彩子・埼玉)。国体直後に再開されるなでしこリーグにいい形で入るためにも、この日の勝利は譲れない。いま現在、手が届く一番高いところを目指して試合に臨む。
立ち上がり、立て続けにCKを奪ったのは岡山。気持ちが溢れるプレーは、この試合にかけるチームの意気込みを感じさせる。「試合の狙いは、こぼれ球を拾うところから攻撃をスタートしようということ」(本田美登利コーチ・岡山)。見せ場を作ることなく敗れた準決勝とは違って気持ちが伝わってくるスタートは、この1戦にすべてを出し切ろうという思いが全員の中にあったからだろう。狙いどおり、こぼれ球に対する反応が早い。
宮間(青・左)と高橋(赤・右)の中盤での駆け引きも見ごたえ十分
だが先制点は埼玉。5分、高橋からの縦パスを受けた堀田えり子が右サイドへ展開。そして右へ流れた北本綾子からのクロスボールに窪田飛鳥が頭で合わせた。「今日のポイントは、宮間にいいボールを蹴らせないということ、そしてクロスのボールの質を気をつけようということでした。いいクロスが上がって、中でタイミング良くヘディングして、きれいに決まりました」(高橋)。こちらも狙いどおりのゴール。埼玉の気合いも伝わってくる。
岡山の反撃弾は、その3分後。切り札・宮間のFKに中田が頭で合わせた。そして、ここから試合は岡山のリズムで進んでいく。ボール支配は埼玉。しかし、効果的に岡山を崩せない。「先に点を取ったんですけれどもすぐに追いつかれてしまって。ボールは支配しているけれどもリズム的にはあまり良くなかったので、少し、みんながイライラしはじめたかなというのがあった」(高橋)。粘り強い守備こそが岡山の真骨頂。そして時間の経過とともに、その持ち味が生きてくる。前半は1−1のまま折り返したが、流れとしては岡山に分があるようにも見えた。
ただ、岡山は流れの中から攻撃の形を作ることができなかった。「守備を攻撃のスタートにしようという意識は出ていたと思う。それに対して流れの中からどうやって点を取るのということが問題だった。宮間のFKから1点が入って、あとは流れの中から1点とって2−1で追われればなというプランだったんだけれど、流れの中で1点取れなかった」(本田コーチ)。サイドアタックを担う中川理恵は対峙する西口柄早に抑え込まれ、1トップ気味に構える江口めぐみも、激しい潰しにあってボールが捌けない。
右サイドから攻め込む中川(青・左)と、それを阻止する西口(赤・右)
それでも、岡山は粘り強い守備を試合を通して発揮。特に吉備国際大から参加している西田明美は、最終ラインの中央で相手に体をぶつけ、こぼれたボールを拾い、埼玉の攻撃を跳ね返し続けた。だが、守備には集中できても、押し込まれたままでは主導権は握れない。そして埼玉が時間の経過とともに実力を発揮していく。そんな埼玉の2点目は47分。高橋のFKをゴール前中央で受けた笠井香織が足元にボールをコントロールすると、そのまま左足でゴールネットを揺らした。
流れから見れば、岡山の反撃は難しいように見えた。しかし、岡山は諦めない。押し込まれる展開が続くものの、粘り強い守備は健在。要所、要所で体を張り、ボールを跳ね返し、埼玉にゴールを許さない時間が続く。攻める埼玉。守る岡山。試合は膠着状態のまま時間が過ぎていく。しかし57分。試合を決定づけるゴールが埼玉に生まれた。岡山のクリアボールがゴール前左へこぼれると、そこで待ち受けていたのは窪田飛鳥。狙い澄まして放ったループシュートが絶妙なコースへ。なでしこジャパンのゴールを守る福元美穂をしても、どうすることもできなかった。
ボール支配率ではゲームを通して埼玉が上回っていたが、その内容は流れが行ったり来たりの展開。1−1の同点のあとは、むしろ粘り強い守備から入る岡山にとっては思い描いたサッカーができていたはず。岡山にしてみれば、この時間帯で追加点が欲しかった。しかし、やはり最後は力の差か。チャンスを確実にゴールに結びつけた埼玉と、狙いどおりの流れながら、その先の攻撃を作れなかった岡山の差がでた試合でもあった。
2得点を挙げた窪田(赤・11)。前線で存在感を見せた
「準決勝の兵庫はTASAKIの単独チーム。8日の月曜日になでしこリーグで戦うが、昨日(準決勝)はある程度できたし、今度は、なでしこジャパンの4人を加えてやれるので、しっかりと次につながると思う」。高橋(埼玉)は国体の成果を口にしてスタジアムを後にした。
(※ちなみに、8日の対戦は1−1の引き分け。52分にTASAKIに先生を許したが、60分の堀田えり子のゴールで追いついた)
一方、岡山は敗れたとはいえ、チームとしてのベストパフォーマンスは発揮できたのではないか。「学生、Bell、ベンチのメンバー、全員が力を出すということは中々できることではないと思うので、それは本当に良かったこと。4日間でやりたいことはやれたと思います」とは宮間。そして大学生ながら全試合にフル出場した西田も「自分ができることを出し切りました。チームの人たちに支えてもらったので、すごくいい経験ができました」と大会を振り返った。それでも、湯郷Bellの選手たちにとっては敗れた悔しさの方が大きい。その悔しさは、再開するなでしこリーグで晴らすことになる。
| (岡山県) | (埼玉県) | |||||||
| GK: | 福元美穂 | GK: | 大谷明香 | |||||
| DF: | 安田邦子 杉山紫乃 西田明美 山口絢子(20分/神成美紀) | DF: | 森本麻衣子 田代久美子 笠井香織 西口柄早(58分/岩倉三恵) | |||||
| MF: | 中川理恵 赤井歩 坂本珠梨(67分/南野亜里沙) 宮間あや | MF: | 保坂のどか(58分/庭田亜樹子) 佐藤舞(53分/木原梢) 高橋彩子 堀田えり子 | |||||
| FW: | 江口なおみ 中田麻衣子 | FW: | 北本綾子(60分/若林エリ) | |||||
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