| |top|news|column|history|special|f-cafe|about 2002w|BBS|mail to|link| |
| 頑張れ!女子サッカー 08/01/01 (火) | <前へ|次へ|indexへ> |
| 準決勝進出をかけて、舞台はJヴィレッジ。 |
![]() |
圧巻の強さ。ベレーザ、パーフェクトゲームで4強進出。 取材・文/西森彰 |
第29回全日本女子サッカー選手権大会 準々決勝 アルビレックス新潟レディースvs.日テレ・ベレーザ
2007年12月24日(月・祝)11:00キックオフ Jヴィレッジスタジアム 観衆:289人 天候:晴
試合結果/アルビレックス新潟レディース0−9日テレ・ベレーザ(前0−5、後0−4)
得点経過/[日テレ]大野(5分、50分)、オウンゴール(21分)、伊藤(24分)、小林(35分)、永里(44分)、澤(54分、79分)、四方(76分)
昨年度はディビジョン2から昇格。今年度はディビジョン1で残留。鳴尾直軌監督とともに、アルビレックス新潟レディースは1年ずつ目標を達成してきた。
「リーグの時にはやられるにしても、最少失点で終わりたいと考えて戦っていた。負けていても攻めなくて良いといった場面もあって、選手に申し訳ないと思っていた。今日は負けを覚悟した上で、どこまで自分たちができるようになったのか。そこを今日はチャレンジしてみました」
鳴尾監督が本当にやりたかったのは、しっかりとした守備からボールを動かして、チャンスには人数をかけて前に出るサッカー。点を取るために、ただガムシャラに前へ出て行くのではなく、しっかりとサッカーをやりながら結果を残したかった。この日は、與山このみ、中島未来とふたりのゴールゲッターはベンチスタート。とにかく0点またはそれに近い最少失点に抑えて、後半勝負に持ち込みたかった。
しかし、サッカーは相手あってのスポーツである。この日の日テレ・ベレーザは、春に新潟が引き分けた時のチームとは、全く別のチームになっていた。「2日前のゲームの内容が良くなかった。だから、昨日は調整レベルではなく、普通の練習を入れた」(松田岳夫監督・日テレ)。自分たち自身でも不甲斐なさを感じていた選手たちは、指揮官の活で目を覚ましていた。
この日のJヴィレッジスタジアムは左側から右側にかけて、強い強風が吹いていた。コイントスの結果、コート選択の権利を得た日テレは、当然のように風上を取る。そして、この天の利を意識しながら、試合を進めていく。5分、ボランチの酒井與惠が深い位置からロングフィード。大野忍が相手DFラインの裏で受けると、轟奈都子の股間を抜くシュートであっさりと先制する。
アルビレックス新潟レディースイレブン
「1点目の時間帯がカギだと思っていた。そこであっさりと入れられてしまった。それですべてのゲームプランが狂ってしまった」(鳴尾監督)
8分にも伊藤香菜子がPKを奪ったが、これは轟がセーブする。新潟は息を吹き返すチャンスを得たが、18分、伊藤のFKがバーを直撃した跳ね返りを、DFが自ら押し込んでしまい、あまりにも重い2点目を献上した。日テレを相手に2点差をひっくり返すのは現実的ではない。新潟のイレブンは早々に戦意を失った。
日テレは相手の士気低下につけ込む。24分、伊藤がPK失敗の帳尻を合わせる、見事なミドルシュートを決めて3点目。35分には、小林弥生もFKをゴール右隅に蹴り込む。そしてロスタイムには、後方からのボールを永里が受けてシュート。前半だけで5点を奪った。
「前半は風上だったのでシュートを強く意識させましたが、早い時間帯に澤がシュートを打つシーンができた。あれが大きかったと思います。中盤の選手にシュートを打たれて、相手が2トップだけでなく、その後ろの選手も掴まなければいけなくなりましたから」(松田監督)
後半に入っても、日テレの選手たちには流そうという意識はない。大野、澤穂希が次々に加点していく。松田監督も3バックを4バックに変更した新潟の守備に手こずり出したと見ると、すぐに荒川恵理子を入れた3トップで重圧をかける。そして、プレッシャーで縦に蹴るだけになった新潟を見て、再び2トップに変更する。
「相手のやり方に応じてプレーエリアを使い分けることができた。そこは意図したとおり」と松田監督。新潟がFWの圧力に負けて下がると、スペースのできた中盤で余裕を持ってビルドアップ。逆に食いつきに出てくると、縦のボールを入れてFWの個の力を引き出した。終盤には、大野のシュートの跳ね返りを、途中交代の四方菜穂がファーストタッチでゴール。さらに荒川、四方、澤とつないで9得点で締めた。
「先に点を取られてから、点を取れる力はまだまだないかなと思っていました。苦しい時間帯もあるかと思いますが、そこを凌いで少ないチャンスを決めていく。マリーゼ戦や今日の試合では、そこがポイントになると思っていました。あの早い時間帯での2失点で修正できる状態ではなくなってしまった。露骨に差が出てしまい、選手には申し訳なかったと思います。ただ、こういう機会でないとチャレンジできない。今日はやるだけのことをやって出た結果なので受け止めたいと思います」
日テレ・ベレーザイレブン
圧倒的な力を見せ付けられた新潟の鳴尾監督は、そう試合を振り返った。この日の結果を見ると、勝ち点、得失点差にこだわる今季の戦い方をしなければ、残留は厳しかったように思われる。しかし、今大会の3回戦では、練習試合を通じて初めてTEPCOマリーゼに勝利するなど、1年間のディビジョン1経験が選手たちを逞しくしたことも、また事実だ。来年は新監督のもとチームも大きく変わりそうだが、今季の経験は確実に伝えていきたい。
そして、勝った日テレだが、リーグ優勝後、若干弛緩した空気の漂っていた昨年とは全く違う。
「リーグを優勝したからといっても、この大会では昨年は決勝にも行けていない。だから、我々の立場はチャレンジャーなんだし、選手たちも優勝への思いは例年以上に強いですね。こうしてやっている中でも、上手くいくことと、いかないことの両方がありますけれども、それらをひとつひとつ積み重ねて上へという気持ちです。徐々に良くなって来ていると思います」
「まだまだです」「たまたまですよ」と言いつつも、松田監督の表情は明るい。それが今のチームの充実を証明している。
| (アルビレックス新潟レディース) | 口木未来(59分/與山このみ) | |||||||
| GK: | 轟奈都子 | GK: | 小野寺志保 | |||||
| DF: | 東山真依子、山本亜里奈、川村優理 | DF: | 近賀ゆかり、岩清水梓、中地舞、豊田奈夕葉(55分/荒川恵理子) | |||||
| MF: | 江橋桂、田中桜(36分/野村千枝子)、詫間美樹、牧野愛美、田辺友恵、上尾野辺めぐみ(75分/中島未来) | MF: | 酒井與惠、小林弥生(84分/原菜摘子)、伊藤香菜子、澤穂希 | |||||
| FW: | 口木未来(59分/與山このみ) | FW: | 永里優季(75分/四方菜穂)、大野忍 | |||||
| <前へ|次へ|indexへ> |
| |top|news|column|history|special|f-cafe|about 2002w|BBS|mail to|link| |