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| 頑張れ!女子サッカー 08/08/03 (日) | <前へ|次へ|indexへ> |
| 遅れてきた天才・原歩は「どこでも、やります」。 |
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北京に挑む十八輪のなでしこたち 〜なでしこジャパン 北京オリンピック登録メンバー紹介(その3) 文/西森彰 |
13.原歩(INACレオネッサ)
ミッドフィルダー 38試合/1得点 身長166p/体重59kg
3年前に一度は現役を引退。3カ月ほどサッカーから離れていた。ディビジョン1に上がったばかりのINACに請われて現役復帰を決断。プロ契約を結び、サッカーに専念できる環境を得ると、復活の一途をたどる。自信を失いがちだった仲間を鼓舞し、遂には、ベレーザや浦和と優勝争いを演じる場所まで導いた。
その流れで代表のユニフォームにも、再び袖を通すことになった。スピード、パワー、戦術眼の三拍子が揃っている上に、対人プレーも強い。いろいろなポジションをこなせるのも大きな魅力だ。「どこでもできるほうが監督も使いやすいと思うし、とにかくチームのために持てる力を発揮したい。それが自分のためにもなるし、クラブのためにも、日本の女子サッカーのためにもなると思う」。
14.矢野喬子(浦和レッドダイヤモンズレディース)
矢野喬子は、守備面でマルチな活躍が期待される。
ディフェンダー 46試合/1得点 身長164p/体重55kg
2度のワールドカップ、そしてアテネオリンピック。これまで3回の世界大会では、いずれもコンディション不良に泣かされ続けてきた。矢野に降りかかった不運は、そのままなでしこジャパンの不運とも言えた。
高さとスピードを兼備し、人に強い。クラブではセンターバックを任されてきたが、代表ではサイドバックでの出場も多い。本人も「センターバックは、クラブで2年間やってきていますが、サイドを任されてもこなせる自信はあります。まずは、しっかり自分の良さである守備をきっちりやろうと思います。そして攻撃の組み立てにも参加したい」。
万能タイプのクローザーは、大柄な選手が揃ったグループリーグの対戦国にはうってつけ。「守り倒し」が許される試合展開になれば、彼女の存在がいっそうクローズアップされる。
15.阪口夢穂(TASAKIペルーレFC)
迸る才能・阪口夢穂。北京で真価を発揮だ!
ミッドフィルダー 23試合/14得点 身長165p/体重57kg
昨年のワールドカップは出場時間ゼロ。ベンチで大会終了を告げる笛を聞いた。ビブスをつけたまま、号泣した。「チームが負けて悔しかったのか、それとも出られなかったのが悔しかったのか。何で泣いているのか自分ではわからなかった」。
ワールドカップ後の監督交代で、彼女の役割も変わった。テクニックはトップレベルだが、気分屋でプレーにムラがある……。過去に貼られたレッテルを無視して、佐々木監督は彼女をボランチに抜擢した。その一方で、潜在能力に見合ったパフォーマンスを求めた。合宿では常に怒鳴られ、アジアカップの3位決定戦後には、圧勝にも関わらず、ロッカールームで頬を張り飛ばされた。それも期待の大きさから、だ。
主力のひとりとして臨む北京の舞台。そこで1年前の涙の意味がわかるかもしれない。
16.宇津木瑠美(日テレ・ベレーザ)
ベトナムの雪辱を期す、宇津木瑠美。貴重なレフティだ。
ミッドフィルダー 25試合/4得点 身長168p/体重57kg
'06女子ユース代表を率いた今泉守正監督(当時)の評価は「オシムさんが言うところの『水を運ぶ人』」。レフティ特有の繊細なテクニックだけでなく、泥臭く献身的な動きを惜しまない。
アジアカップの敗戦で、最も悔しい思いをしているのは宇津木かもしれない。セミファイナルで途中出場しながら、中国が繰り出すサイドアタックを止められず、勝ち越しゴールも彼女の判断ミスが絡んでのものなのだから。
だが、彼女は挫折を経験することで成長につなげるタイプである。アジアユース敗退後に、フル代表入り。メキシコとのプレーオフで低調なパフォーマンスを見せたかと思うと、半年後のワールドカップでは安定したプレーを披露した。
そう。ベトナムの借りは、中国で返せばいい。
成長著しい、永里優季。イメチェン後も勢いは止まらない。
17.永里優季(日テレ・ベレーザ)
フォワード 46試合/27得点 身長167p/体重60kg
アジアカップの3位決定戦でゴール。その後、ふたつの壮行試合でも連続ゴール。「オリンピック使用じゃない」というイメチェンを挟んで結果を残している。しかも、先発だけでなく、途中出場やFW以外での起用など、幅の広さを求められ、それをクリアした上での数字だから、価値がある。
4年前はベレーザ昇格後、日本代表に招集。本大会は落選。天国と地獄の間をジェットコースターで行き来したような半年間だった。「やっぱり、相当ショックだった」。あの日、ひとり薄暗い部屋のテレビで見ていたフィールドが、ようやく仲間たちと戦うステージへ変わった。
シーズン当初、ケガでやや衰えていた筋力が、ここにきてようやく戻ってきた。「メンバーに選ばれた安心感から、心に余裕ができた」。笑顔で発するコメントからも好調がうかがえる。これは本物だろう。
18.海堀あゆみ(INACレオネッサ)
18番目のチケットは、海堀あゆみがつかみ取った。
ゴールキーパー 3試合/0失点 身長170p/体重64kg
背番号が示すように今大会の18名中、最後に切符を渡された選手と言ってもいいかもしれない。
過去2回実施されたなでしこチャレンジプロジェクトで、代表チーム帯同の権利をその場で勝ち取ったのは彼女だけだ。ディビジョン2でプレーしていたことも嫌われたか、昨年のワールドカップメンバーからは外れた。今季からディビジョン1のINACに移籍し、代表に復帰。アジアカップ直前合宿で生き残り。ベトナムでA代表デビューすると180分間を無失点に抑え、強烈にアピールした。
メンバー選出の可否については頭から消し去っていた。「選ばれる確率なんかは、まったく考えなかった。とにかく、誰かが見ていてくれると信じて、練習をやるだけだった」。針に糸を通すようなプロセスでたどり着いたオリンピックは、まだスタートラインでしかない。
■各選手のデータ表示は下記のとおり
背番号.選手名(所属チーム)
登録ポジション Aマッチ出場試合数/Aマッチ得(失)点数 身長/体重
※出場試合数、得(失)点数は2008年7月30日現在のもの。
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