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V・ファーレン長崎の3年目「覚悟の年」スタート
悲願に向けて、覚悟のシーズン、開幕
第35回九州サッカーリーグ(Kyuリーグ)開幕戦 V・ファーレン長崎vs熊本教員蹴友団
2007年3月31日(土)12:00キックオフ 平成多目的広場 曇り
試合結果/長崎1−0熊本(前半1−0、後半0−0)
得点経過/[長崎]有光(33分)
文/ふかえ まさひろ
2006年12月3日、2年目のV・ファーレン長崎の戦いは、大分の地で喧騒と失意、そして涙の中で幕を閉じました。年が明けた1月20日、雲仙市国見町での練習初めの場で「今年は覚悟の年になる」と、そのときピッチにいた15人の選手を鼓舞したのは、今年から監督から昇格した岩本総監督でした。
それから個人的な多忙もあり、開幕前のV・ファーレンを直接見られなかったのですが、この4ヶ月で、まあ色々な事があったこと。14選手の退団、社長の参院選出馬表明、そして監督解任・・・・・。大渕龍介監督については、いくつかの噂は私の耳にも届いてましたし、3月18日付の日刊スポーツ九州のインタビュー記事を読んで、正直不安を感じたのもありましたが、開幕前に解任とは驚く限り。結局、昨年と同様、岩本監督体制で「覚悟の年」の船出をきることになりました。
今年のKyuリーグは、JFLからホンダロックが降格し、県リーグからは熊本教員蹴友団が2002シーズン以来となる復帰、海邦銀行SCは延岡との入れ替え戦を4−3で制して残留したため、1991年以来となる11チームで、優勝と上位2チームに与えられる地域リーグ決勝大会出場権を争います。90分で同点ならPK戦という独特のレギュレーションはそのまま。
開幕は長崎・島原での集中開催となり、長崎の初戦の相手は復帰してきた熊本教員蹴友団。2005年1月16日、鹿児島での九州各県リーグ決勝大会準決勝で対戦。当時の有明SCが3−0で勝利して、Kyuリーグ昇格を決めたときの相手でもあります。試合会場の平成多目的広場は島原復興アリーナ、雲仙岳災害記念館のとなりにあり、一方のゴール裏が土手となっていて観客はそこで観戦。その上には復興アリーナ2階のバルコニーがつながっているので、私はそこで観戦しました。
開幕戦の長崎は、昨年はボランチがメインだった田上を左SBにコンバートし、佐野を中央に配置した4−3−3に近い形、前線は鎌田、有光、福嶋という上部リーグから移籍してきた3人で占めました。一方、熊本は3−5−2の発表も、見た感じ7人守備で、攻撃は3人で行う感じ。
開幕戦を1−0で逃げ切った長崎、選手には喜びより安堵感を感じた
試合開始から長崎が右サイドを中心に攻勢を仕掛け、熊本は長崎のパスミスからカウンターを狙うも単発に。16分には佐野の早いリスタートのFKをキャッチしようとした熊本GK岩田と長崎FW福島が交錯し、負傷した福嶋の動きが一気に悪くなり、試合から消えてしまいます。
27分と30分の熊本のカウンター攻撃をしのいだ長崎は33分、佐野のパスを受けた有光が右サイド、角度のないところから押し込み、長崎がほしかった先制点を挙げました。その直後、福嶋は負傷交代、代わりに入ったのが岩本と、元アビスパの交代が見られるのも今年の長崎の特徴か(後半には有光→首藤もありました)。
先制で余裕ができたか、この時間帯、佐野が中盤から非常に質のいいパスを供給したりして、観客や次の試合に備え来場し観戦していた他チームの選手にもレベルの違いを見せます。前半ロスタイム、左サイドをドリブル突破した佐野が中央にパス、ゴールに背を向けた状態でボールを受けた有光がターンしてシュートを放ったシーンは、バーを越えたものの歓声を呼びました。また、福嶋に代わって入った岩本も前線で積極的に動き、チャンスに絡もうとします。しかし、チーム全体は硬い感じのまま折り返しまた。
後半も長崎攻勢の立ち上がりでしたが、7人が下がる熊本の守備意識の高さにも苦しみ、ピッチ横の海からの風が強くなり、これが長崎にとって向かい風になたこともあってか、フィニッシュまで持ち込めません。熊本はトップ下の天野を中心に攻撃を仕掛け、長崎も立石が再三オーバーラップを見せるものの、スコアが動くことはなく、長崎がそのまま1点のリードを守りきりました。
昇格組との開幕戦のプレッシャー、開幕前のゴタゴタ、スリッピーなピッチなどあってか、長崎のチームとしての動きは硬いままでした。サイドに持ち込むはいいのですが、中の動きができていなかったり、と、ポジションやメンバーの入れ替えもあって、チーム作り途上という感じがしました。だからこそ、この日は勝ち点3を得たことを評価したいと思います。
今期も長崎でプレーすることを選んだ佐野、たびたび攻撃の起点となった 10人になりながら一時はかりゆしFCを2−0とリードしたOSUMI。しかし、PK戦では植村のPKがGK正面に飛んでしまい勝ち点1を挙げるにとどまる。 練習用ピッチの向こうにそびえる普賢岳、この日は曇ってその姿はあまり見えず
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