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アローズ北陸、ゴール前に鍵をかける
JFL前期第8節 アローズ北陸vs.横河武蔵野FC

2007年4月29日(日)13:00キックオフ 富山県総合運動公園陸上競技場 観衆:665人 天候:晴のち曇り
試合結果/アローズ北陸1−0横河武蔵野FC(前0−0、後1−0)
得点経過/[アローズ北陸]松下(57分PK)


文/iso

 アローズ北陸(以降、アローズと呼ぶ)は3勝4分で7位。基本布陣は4−2−2−2。通常、攻撃的なポジションにつくMF上園が守備的MFに入り、先ずは守備を固める。対する横河武蔵野FC(以降、横河と呼ぶ)は5勝2分で2位。基本布陣は4−2−3−1。前節では5−0と大勝しており、今、最も好調なチームである。両チームとも、今期は失点が少なく無敗であり、今日の試合でどちらかに黒星がつくのか、注目の一戦である。

 開始から両チームとも中盤のプレスが厳しいため、なかなか攻めの形を作れない。アローズは、DFからロングボールをFWに当て、MFが後方から上がって攻めを展開。MF上園が起点となってボールを捌く。横河は、サイドから攻めを仕掛け、FW村山に合わせる。両チームとも先ずは守備から入り、中盤で速いプレスをしかけ、相手ボールになるとすぐに2,3人で囲み、ボールを奪う。そのため、ボールを持つ選手はナーバスになってミスが多くなり、パスが繋がらない。また、パスを繋ごうとすると、プレスの餌食になりカウンターをくう。そうなると、ボールを持った選手はロングパスを蹴るようになり、益々ボールが落ち着かなくなる。

 20分すぎから双方、攻めのリズムをつかみ、ゴール前に迫るようになる。横河25分、右サイドのスローインからロングスローで中央へフィードし、MF太田がボレーで合わせるが、ゴール上へ外してしまう。アローズ27分、カウンターから、左サイドをDF谷田が駆け上がったところにロングパスが通り、ライン際での1対1からボールを戻し、MF今井がゴール前へスルーパスを送る。これに合わせFW石田が走りこむが触れず、GK大石がキャッチ。

 横河34分、左サイドでMF野木が1対1に勝ち、ゴールライン際から低いクロスをフィード。これをニアサイドでMF池上が合わせるが外れる。アローズ42分、中央からMF松下がドリブルで仕掛ける。3人に囲まれボールを奪われるが、ボールは横河の選手に当たり、その跳ねかえりが松下の前にこぼれ、一気に3人をおきざりにしてシュート、外してしまう。横河44分、左サイドでFW村山がDFにチェイシングをし、DFがボールコントロールをミスしたところ、すかさずボールを奪い、ゴール目掛けてドリブル。シュートを狙ったタイミングで、DFが寄せてきたため、右へ流れながらシュートを狙ったが、ボールコントロールをミスし、DFがクリア。両チームとも、終盤こそゴール前に迫るシーンがみられたが、慌てたプレーが目についた前半であった。


 後半、アローズはDF西野に代えてDF高向を入れ、サイド攻撃を狙う。前半に比べ、両チームとも落ち着きを取り戻してきたようだが、攻勢にでたのは横河。右サイドのMF池上からクロスが2,3本ゴール前へ上がる。アローズはゴール前を固めて弾き返す。横河7分、中央からドリブルで上がってきた選手をDFがブロックし、ボールをカットすが、こぼれ球がFW村山の前に転がり、シュート。なんとかDFがブロックして難を逃れた。

 横河が調子の良い攻めを展開している中、アローズのカウンターが炸裂する。アローズ11分、DFラインを上げて攻勢にでてくる横河のボールをDFがカットし、速いフィードでカウンターを仕掛け4対3の状況を作る。中央から中央左に展開し、MF松下がドリブルでペナルティエリアに侵入し、右側へボールを捌きながらシュートを狙ったところをDFが倒してPK。このPKを松下自身が決め、アローズ先制。劣勢の中、ワンチャンスをものにした。

 これで一気に試合が動いた。横河は得点を取るべく、DFラインをさらに上げ、前掛かりになって攻める。これに対し、アローズは、FW2人を残し、守備を固める。横河17分、MFユンに代えてFW大多和を入れ、前のターゲットを増やす。アローズ21分、カウンターからMF松下がオフサイドラインを破り、中央へのパスに走りこんだが、パスが強すぎて、GK大石が先に蹴り出す。

 この後は、腹をくくった横河が怒涛の攻めを仕掛ける。右サイドを池上が強引に切り崩し、何本もクロスを上げる。しかし、人数をかけたアローズの守備陣に引っかかり、なかなかシュートに持ちこめない。一方のアローズだが、守備を固めるのは良いのだが、FWへのパスはロングボール一辺倒となり、すぐに横河DFに弾き返される。これが横河の猛攻の呼び水となり、ファールが多くなる。

 横河24分、左サイドのFKをゴール前へフィード。ゴール前の混戦の中からボールがこぼれだし、MF太田が混戦の中から抜け出し、触ろうとするが、GK森本が先にキャッチ。横河26分、左サイドのFKをゴール前へフィード。混戦の中、ピンポイントでDF小山がヘディングで合わせるが、GK正面。小山は頭を抱えてうずくまる。横河29分、FW村山に代え、MF長沼をそのまま村山のポジションに入れる。さらに両サイドのMFも高いポジションをとり、4FWの状態で攻める。アローズはFW冨永までが守備に追われ引いてしまい、前線にはFW石田1人になってしまった。そこで、アローズ32分、MF松下に代え、MF木本を入れ、右サイドに攻撃の起点を作ろうとしたが、木本も守備に追われ、混戦の中盤に埋もれてしまう。

 横河37分、右サイドからのクロスにファーサイドでMF野木がヘディングで合わせるが、ゴールの上に外してしまう。アローズ守備陣はギリギリのところで守りきっている。アローズ39分、左サイドでMF上園がボールキープし、なんとか一息つかせ、MF今井とパス交換後、中へ展開。FW石田がDFを背負いながらボールをキープし、反転シュート。これで横河の攻めが一息つくと思われたが、横河40分、MF野木に代えて、DF片山を入れ、ロングボールのターゲットを増やし、ゴール前へどんどん放り込んでくる。

 横河41分、ハーフライン付近のFKをゴール前へフィード。DF小山のヘディングはかすってしまう。アローズ42分、MF上園に代えて、DF金を入れ、空中戦に備える。
しかし、金は反則を取られることが多いので、この時間帯での投入はギャンブルかもしれない。横河43分、ハーフライン付近のFKをゴール前へフィード。DFの隙間に横河の選手が2人入り込み、重なりながらMF長沼がシュート、外してしまう。落ち着いていれば何でもないシュートだったが、横河の選手にあせりがみられる。

 アローズは人数をかけた守備でなんとか凌いではいるが、セットプレーで集中力を欠き、弾き返せなくなってきた。どちらも我慢比べである。横河47分、アローズのカウンターをDFがカットし、そのままロングフィード。中央でMF池上がヘディングシュート。横河49分、左CKを2本続け、2本目にゴール前の空中戦からボールがゴールに流れ込むが、空中でDFがクリアし、ノーゴール。入ったような入らなかったような微妙なシーンであった。この直後に試合終了。


 横河武蔵野FCの猛攻をアローズ北陸が凌いだ試合であった。アローズ北陸は、一旦守りに入るとゴールに鍵をかけるチームになってきた。好調な横河武蔵野FCをもってしても、こじ開けることができなかった。これでアローズ北陸は、FC岐阜,栃木SC,横河武蔵野FCとの連戦で、いまだ無敗。今後、ロッソ熊本,YKKAP,佐川急便SC,HondaFCと、強豪との対戦が続くが、どこまで無敗街道をつきすすめるか楽しみである。


(アローズ北陸) (横河武蔵野FC)
GK: 森本 GK: 大石
DF: 西野(高向46分),柳澤,橋元,谷田 DF: 小山,太田,瀬田,石川
MF: 松下(木本77分),渡辺,上園(金87分),今井 MF: 池上,本多,原島,ユン(大多和62分),野木(片山85分)
FW: 石田(小林84分),永冨 FW: 村山(長沼74分)
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