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29分、岩本が難なく2点目をあげる。前半まではよかったが・・・。
失点止まらぬも長崎7連勝、そして決戦へ
第35回九州サッカーリーグ(Kyuリーグ)第18節 ヴォルカ鹿児島vs.V・ファーレン長崎

2007年8月5日(日)13:01キックオフ 鹿児島・鴨池陸上競技場 観衆:300人 天候:晴
試合結果/鹿児島1−4長崎(前半0−3、後半1−1)
得点経過/[長崎]岩本(24分、29分)、有光(38分)、[鹿児島]西(52分)、[長崎]ブルーノ(87分)、
退場/[鹿児島]諏訪園(59分)


文/ふかえ まさひろ

 後半戦に入って6連勝のV・ファーレン長崎。迫りくる決戦に向け、一つも負けられない状況はつづく。一方、ヴォルカ鹿児島は連敗中ながらホーム最終戦の意地もある。18節はそんな8月5日、鹿児島鴨池で行われた。

 ホーム最終戦、といっても観衆は公式発表で300人、声出しサポの数では長崎が圧倒という状況。寂しいが、昇格を逃しを続けると長崎もこうなるのでは、と言う恐怖も感じる。私の席の近くには何かと話題になった小嶺氏も座り、真夏のデーゲームはキックオフ。

 鹿児島は中盤ダイヤの4−4−2。ラインを高くして早いタイミングで西にボールを集める。一方、西に対して加藤をマークにつけた長崎は、有光と岩本が前線で積極的に動き回りチャンスメイク。10分と13分に竹村、14分には岩本のヘッドに有光がゴール前に迫るが決定的シュートは打てない。

 しかし、鹿児島は中盤でのプレスが非常にゆるく、長崎が自由にボールをもて、ラストパスも出せる状態。こうなると先制は時間の問題。24分、岩本が打ったシュートは鹿児島DFにあたり角度が変わりゴール。29分には佐野のパスを岩本がスルーし有光に、有光のシュートはポストにあたりゴールライン前にいた岩本の足元へ。岩本は数十センチボールを前に移動させれるだけでこの日2点目。38分には石川がGKとの1対1を仕掛けてからフリー状態だった有光にクロス。これを有光が決めて3−0。個の力を見せつけ楽勝ムードの折り返し。


59分、鹿児島キャプテンの諏訪園が退場。判定に不服な諏訪園はしばらく食い下がっていた。
 でもこのまま終わらないのが今年の長崎。ハーフタイムに2人交代のカードを切った鹿児島が後半開始から一気に攻め立てると、52分、ゴール前での混戦の中、西がゴールに背を向けた状態でトラップし、振り向きざまに、まるでGKの場所がわかっていたかのごとく、ふんわりとしたシュートを決めて1点を返す。さらに58分には、山田が長崎のDFラインを抜け出し決定的なシュートを打つがポスト。跳ね返りを再度山田が打つもまたポストに救われる。

 今シーズン、長崎の総失点は15だが、このうち後半立ち上がりの15分だけで6失点と北九州の総失点7に匹敵する失点を重ねている。そしてこの日も失点は止まらなかった。致命傷にならなければいいが。

 しかも後半から晴れ上がり気温も上昇。1点差なら試合の行方はわからない。そういう雰囲気も漂い出した59分、センターサークル内で佐野に対し諏訪園がスライディングタックル。イエローかと思った次の瞬間、福島主審の手から出されたのはレッドカード。私も隣の小嶺氏と思わず顔を見合わせるジャッジ。当然鹿児島側は猛抗議で試合は約2分中断。
 もっとも中断直後のプレーで鹿児島がまた得点チャンスを作り、長崎としてはヒヤリ。

 その後は互いにゴール前まで行くものの最後の一押しがなく、日差しも強まりプレーが切れるたびに選手全員が給水に行き中断時間が長くなる。試合は87分、佐野のCKから最後はブルーノが叩き込み4−1にして終了。長崎が後半戦7連勝を上げた。


後半戦7連勝で追いすがる長崎。激闘安らぐ間もなく、全てを賭けて、北九州との決戦に挑む。
 前半と後半で別の顔となったこの試合。長崎がどうこうより、鹿児島の前半の戦いぶりがもったいなかった、と思う。地域決勝も降格もなくなった(勝ち点が9位の海邦銀行に並ぶ可能性はあるが得失点差が残り4試合で61もある)、しかもホームゲームもない状況でどうモチベーションを保つかが今後の課題となりそう。

 さて長崎。上にも書いたが失点は上位3強で最多。最後15分に失点多いのはどこもだが、長崎は後半立ち上がり15分の失点が特に多く、この日もその悪癖が。暫定2位とはいえ感じる不安はこの日もぬぐえない。

 この日、北九州が新日鐵に逆転勝ちを収めたことで地域決勝の2枠争いから新日鐵が脱落。勝ち点はホンダロック45、長崎44、北九州43。しかし他が残り4試合に対し長崎は残り3試合、その相手も北九州、新日鐵、ホンダロックと上位ばかりだ。一方、北九州は長崎、ホンダロック、熊本教員、海邦銀行で、しかも最後2試合はホーム本城での集中開催。

 そして次節、長崎のホーム最終戦は北九州との直接対決。勝てば地域決勝も見えてくるが、負ければその時点で終戦といっていい試合。北九州も初の地域決勝のため、上がり調子で乗り込んでくる。こうなったら内容など関係ない。必要なのはただ一つ、勝ち点3のみ。

 昨年の長崎優勝決定から1年。同じカードで今度は何が起こるのか。互いの選手、関係者、サポーター、そして両チームそのものの運命も左右しかねないKyuリーグ今年最大の決戦は8月12日(日)16時、長崎市かきどまり陸上競技場でキックオフされる。


(ヴォルカ鹿児島) (V・ファーレン長崎)
GK: 柳元勇斗 GK: 近藤健一
DF: 東大陽 日高潤也 平原省吾 川邉直太 DF: 加藤寿一 久留貴昭 立石飛鳥(74分/小田幸司)
MF: 城本裕馬(62分/原伸吾) 久野聡(HT/永田星馬) 諏訪園一吉(59分/退場) 花房瞬(HT/藤田俊一) MF: 田上 渉 石川高大 原田武男(76分/梶原公) 佐野裕哉
FW: 西眞一 山田裕也 FW: 竹村栄哉 有光亮太(72分/ブルーノ・カルバリョ) 岩本昌樹(86分/首藤啓祐)
SUB: GK堀川智行 DF別府大輔 MF長浜隆浩 FW廣濱賢一 SUB: GK丹野研太 DF伝庄優 堀川純一
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