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地域決勝初日、岡山辛勝、北九州大苦戦も辛うじてPK勝ち
盛岡vs.岡山、岡山からは300人以上サポーターが詰め掛けた。
第31回全国地域リーグ決勝大会 1次ラウンド 第1日
文/ふかえ まさひろ
2007年もそろそろ大詰め、今年もJFL、そしてその先を目指す過酷で大きな戦い、地域リーグ決勝大会が始まった。
昨年決勝ラウンドに進んだ4チームのうち、TDKは地元国体こそ不本意な結果ながらJFL残留。FC岐阜は一気にJ2入りの可能性を膨らませ、昇格できなかったもののファジアーノ岡山は今年の中国リーグを独走優勝し、Jリーグ準会員入りを果たして今度こそ昇格に万全の準備を積んでいる。一方、V・ファーレン長崎はこの舞台にすら立てない、という、残酷なまでに明暗分かれる今大会となった。
11月23日から25日は14チームが全国3会場に分かれて予選ラウンドを実施。その中で、広島会場の2ブロックは各ブロック3チームずつなだけに、1試合が命取り。そして、初日から激しい戦いとなった。
【Aグループ グルージャ盛岡1−2ファジアーノ岡山FC】
それぞれの思いをかける全国地域リーグ決勝大会。初日から激しい戦いが見られた。
2007年11月23日(金・祝)11:00キックオフ 広島スタジアム 天候:晴
試合結果/グルージャ盛岡1−2ファジアーノ岡山FC(前半0−2、後半1−0)
得点経過/「岡山]朝比奈(1分、26分)、[盛岡]上山(70分PK)
東北リーグ覇者と今大会本命の激突。私が試合会場についたのは開始10分、すでにこの時点で岡山が先制という状況(1分、DFライン抜け出した朝比奈がドリブルで持ち込みそのままゴール)。スタジアムはさすがに岡山サポーターが多く、さながら岡山ホームの雰囲気。
岡山はジェフェルソンをベンチに置き、登録こそ5-3-2だが、実際は三原をDFラインの前に置く4-4-2。中盤でボールを奪うと、すかさず2トップに預ける試合運び。一方、数少ないながらも駆けつけたサポーターの声援を受ける盛岡は、FW菅原の個人技などで突破を図る。
追加点はあっという間。26分、岡山の喜山がドリブルでゴール前へ突っ込み、盛岡のGK、DFと交錯したこぼれ球を朝比奈が押し込みリードを2点と広げた。この際の負傷で盛岡はCB金澤を鈴木淳に交代。対する盛岡もFKのチャンスを何本か得るものの、Jを知る岡山守備陣(先発DF5人中4人がJ経験者)を前に決定的チャンスを作るには至らない。
60分、岡山はジェフェルソンを投入。さすがに空中戦では抜きん出て、ジェフェルソンが落としたボールを他の選手が狙っていく。しかし、双方とも高く保った最終ラインに対し、互いにオフサイドを連発。シュートまでいけない状況が続く。
そうこうしていると70分、菅原がエリア内で倒され得たPKを上山がしっかり決め盛岡は1点差に。さらに、その直後には混戦から盛岡に同点のチャンスが訪れた。しかし、ここはV・ファーレン長崎から今年移籍してきたGK堤がしっかり守る。
終盤は互いにゴール前のチャンスの連続。ついには岡山DF重光が足をつらせて負傷退場。盛岡ボールのスローインにボールを渡さない(寝てた?)ボールボーイに対しベンチから怒号のような声が飛ぶなど、ピッチ内外で激しい火花散る、まさに地域決勝らしい激戦に。結局、1点差を守りきった岡山が勝利。昨年経験しているとはいえ、苦しい緒戦を制しサポーターや関係者にも安堵の表情。盛岡はチャンスなかったわけじゃなかっただけに悔やまれる1敗。この試合をスタンドでみていたホンダロックの選手たち、攻略法は見つかったのだろうか?
| (グルージャ盛岡) | (ファジアーノ岡山) | |||||||
| GK: | 小原和也 | GK: | 堤喬也 | |||||
| DF: | 金澤崇文(27分/鈴木淳) 太田亮 小野寺淳平 渡部正彰 | DF: | 伊藤琢矢 重光貴葵(86分/弦巻健人) 野本安啓 池松英明 三原直樹 | |||||
| MF: | 上山愛史 松田賢太 加藤友一(55分/白澤実) 三戸雄志 | MF: | 川原周剛 臼井仁志(83分/玉林睦実) 小野雄平 | |||||
| FW: | 佐々木健治 菅原太郎 | FW: | 朝比奈祐作(60分/ジェフェルソン) 喜山康平 | |||||
| GKル・クンチ DF鈴木光飛斗 FW吉川良 | SUB: | GK李彰剛 DF大島翼 | ||||||
【Bグループ 矢崎バレンテFCvs.ニューウェーブ北九州】
初の決勝大会、北九州の挑戦が始まった
2007年11月23日(金・祝)13:15キックオフ 広島スタジアム 天候:晴 観衆422人
試合結果/矢崎バレンテFC2−2(PK2−4)ニューウェーブ北九州(前半1−1、後半1−1)
得点経過/[北九州]小野(8分)、[矢崎]大森(40分)、[北九州]中嶋(88分)[矢崎]渡邊(89分)、
PK戦/矢崎:松尾× 大森○ 萩田× 田中○
北九州:桑原○ ドグラス○ 小野○ 宮川○
岡山サポーターが帰りスタンドが寂しくなった第2試合。東海2位ながら、先月の全国社会人では準優勝の矢崎バレンテ(静岡)に対するは、Kyuリーグを制し今大会初出場の北九州。
試合は両チームとも、左からの攻撃が機能し、激しい打ちあいになった。
開始早々から波状攻撃を仕掛けた北九州。8分、小野、中嶋と連続シュートを放ち、最後はこぼれ球を小野がゴールに叩き込み、早々に北九州が先制した。その後もアグレッシブにゴールを狙う北九州。矢崎バレンテのファーストシュートは21分まで待たなければならなかった。
しかし23分、センターラインとペナルティエリアの中間で北九州の森本が倒れたところ、主審の判定はダイブで森本にイエロー。半ば唖然とする森本。この主審の不可解なジャッジが、この後の及び腰気味な守備に影響した、というのは考えすぎだろうか。
26分には左から中嶋のクロス、28分には小野信義の直接FKとクロスバーに嫌われたCK、32分は吉野と中嶋のコンビから、と北九州は再三再四チャンスをつかむが、ものに出来なかった。北九州の前半シュートは10本。
矢崎バレンテvs.北九州 40分、矢崎・大森(奥・青の3番)の同点ゴールが決まる PK戦1人目、松尾のキックを水原が止め、勝利を呼び込む
すると矢崎バレンテは40分、左サイド萩田の突破をドグラスに倒されて得たFKを生かして、鈴木の蹴ったボールを大森がヘッドでねじ込み同点とした。その後、遠藤(元中央防犯・ブルックス→アビスパ)が北九州サポーターの野次に反応する余裕も。矢崎バレンテの前半シュートは2本のみ。
後半、矢崎バレンテが遠藤を井口に変えたのが効いた。テクニックやスピードある矢崎バレンテのカウンター攻撃を起点とした井口のドリブル突破に対し、北九州DFはズルズルラインを下げるのみ。途中からは足も止まり、何度も矢崎バレンテに決定機を作られる。前半とはまったく逆の展開。後半シュート数は矢崎バレンテ8、北九州6。
しかし勝ち越し点は北九州。88分、右サイド楠からのクロスにGKが飛び出し無人となったゴールに中嶋がボレーで流し込み、やっとの思いでリードを奪う。このゴールで勝負あり、と思われたが、ところが試合は終わらなかった。
ロスタイムが3分を過ぎた頃、矢崎バレンテは、左サイドの自分たちのベンチ前で得た直接FKのチャンスにGKを上げて総攻撃。田中のFKは大きく飛び出したGK水原がパンチングで弾弾き返したが、これを中央で拾った渡邊がすかさずループシュート。広島の空に大きく弧を描いたシュートは、追い風にも乗ったか北九州DFを越えて、何とゴール左隅に突き刺さった。約30mのスーパーゴールが決まった次の瞬間、鳴り響いた主審の笛。こうして激戦は今大会規定(Kyuリーグと同じ)によりPK戦に突入した。
自らのプレーがきっかけになって非常にショッキングな同点ゴールを許してしまったGk水原だったが、その直後にもかかわらず、PK戦最初のキッカー、矢崎バレンテのキャプテン松尾のキックを見事に止め汚名返上。3人目もはずした矢崎バレンテに対し、北九州は4人全員が決め、激闘を辛うじて制した。
これで北九州は日曜日、NECトーキンに90分勝ちすれば決勝ラウンド進出決定+来年のKyuリーグからの決勝大会2枠確保。しかし、逆に言えば90分勝ちしなければならないとも考えられる。このプレッシャーを乗り越えられるか。
今年は決勝ラウンド3位まではJFL昇格のチャンスがある。果たして決勝の地・熊谷にいけるのはどこか。さまざまな運命を決める試合は、休むまもなくやってくる。
| (矢崎バレンテFC) | (ニューウェーブ北九州) | |||||||
| GK: | 宮城達也 | GK: | 水原大樹 | |||||
| DF: | 大森敬之 松尾昌則 杉本康介 | DF: | ドグラス 永野諒 吉野慎治(69分/水越潤) 市村瞬 | |||||
| MF: | 萩田祐介 渡邊俊 千葉武 田中淑史 白石直也 鈴木孝博 | MF: | 桑原裕義 日高智樹 森本惟人(76分/楠亮平) 小野信義 | |||||
| FW: | 遠藤孝弘(53分/井口大輔) | FW: | 藤吉信次(89分/宮川大輔) 中嶋雄大 | |||||
| SUB: | GK望月雄三 DF中村宏昭 MF河井雄一郎 FW重富充 | SUB: | GK船津佑也 DF森田真司 | |||||
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