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開始10分で負傷退場となった市村、交代で入る水越(6番)に思いを託す。その水越の決勝ゴールで北九州が決勝ラウンド進出を決めた
初出場の北九州も決勝ラウンド行き。九州2枠も死守
第31回全国地域リーグ決勝大会 1次ラウンド 第3日 Bグループ ニューウェーブ北九州vs.NECトーキン

2007年11月25日(日)13:15キックオフ 広島スタジアム 天候:晴 観衆:286人
試合結果/ニューウェーブ北九州1−0NECトーキン(前半0−0、後半1−0)
得点経過/[北九州]水越(64分)


文/ふかえ まさひろ

 11時からの試合でホンダロックのKyuリーグ残留が決まった直後、インターバルが短いので北九州サポーターが大急ぎで設営を行う中、来場していたKyuリーグやV・ファーレン長崎の関係者(というか監督)やサポーターに会ったが、見た感じ顔色を少し失っていた。

 この大会の出場権は「各地域から1チーム」が原則だが、「前年大会決勝ラウンド進出チームの所属地域からは2チーム」という決まりになっている(他にも全社枠などいくつかあるがここでは省略)。今大会は昨年決勝ラウンド進出地域の東北、東海、中国と九州が2枠を得たが、ホンダロックの敗退が決まった今、もし北九州も敗退したら、来年は北九州とロックが残った上に地域決勝1枠を争う超激戦リーグになってしまう。

 前日、矢崎バレンテが90分勝ちし勝ち点4で1次ラウンド終了したため、矢崎戦PK勝ちによる勝ち点2の北九州は、この試合でもPK勝ちだと勝ち点4。しかし、得失点差0となり矢崎に及ばないため、出場枠2を確保するためには90分勝ちが絶対条件。「なにがなんでも九州2枠確保を」。そんな他チームの思惑も乗せてキックオフ。



苦しい2試合を勝ち抜き決勝ラウンド進出を決めた北九州。
 しかし、そんな北九州をアクシデントが襲う。8分、右SBの市村が左ひざを痛め倒れこむ。しばらくしてピッチに戻ったものの、すぐに立つこともできなくなり水越に交代。DFの控えがCB系のタチコしかいなかったため、この交代で北九州の最終ラインと中盤に変更が出た。その混乱と、90分勝ちしかないプレッシャーとで動きの重い北九州相手に、前日の敗戦一つだけで大会敗退が決まったNECトーキンが襲い掛かる。

 負傷交代直後の3連続CKはドグラスの肩やクロスバーに救われたが、北九州は寄せの速さに苦しみ、攻撃も単発で糸口を見出せなかった。トーキンの攻撃は小林のポジショニングのよさや、そこへの正確なパスなど、一目置くものはあった。トーキンペースでの折り返し。

 後半に入り、連戦で動きの鈍ったNECトーキンに対し北九州が試合を支配できるようになったが、今度はトーキンの守備に阻まれる。中嶋や日高がチャンスを逃し続けるいやな展開。ようやくの先制は68分、小野信義のCKから日高のシュート、ポストの跳ね返りを水越がつめて押し込む。トーキンは水越のハンドをアピールしたが、主審の判定はゴールだった。

 待望の先制点のあと、明らかに北九州は時間を使うようになる。水原にユニフォームのすそにしつこく指示を出すなどナーバスな主審を見て、遅延行為での警告を恐れた与那城監督が早くFKを蹴ろ、と大声を出すことも。北九州にはその後も何度か決定機があったが決めきれず、逆に80分にはトーキンに1対1を作られる危ないシーンもあった。

 そして81分、トーキンの小笠原がこの日2枚目のイエローで退場となると、北九州はとにかく時間稼ぎ。こうしてロスタイム3分も虎の子の1点を守りきった北九州が、見事決勝ラウンド進出を決めるとともに、来年もKyuリーグの地域決勝2枠をつかんだ。



北九州から広島までサポーターも100人ほど詰め掛けた。
 この結果、決勝ラウンドにはファジアーノ岡山、ニューウェーブ北九州、バンディオンセ神戸、そして全国社会人から連戦連勝無敗で勝ち上がったFC Mi-oびわこKusatsu(滋賀県)の西日本ばかり4チームが進出を決め、来年の大会には中国、九州と関西から2チームの出場が可能となった。一方、Dグループはホーム開催だった松本山雅がMi-oに敗れたため、松本、長野、金沢などJを目指すチームが多い北信越は来年も1枠を争う激戦区となった。

 確かに組み合わせに恵まれたとはいえ、初出場で見事に決勝ラウンド進出を決めた北九州。九州2枠死守で他チームへの義理は果たした。勝ち残り4チームの中では一番下馬評は低いが、この大会、予想が当てにならないことは去年の長崎が証明済み。

 さらに、今年はロッソ熊本のJ昇格確定で、岐阜の動向にもよるが4チーム中3位までにはJFL昇格の可能性がある(去年は2位でやっと入れ替え戦だった)。このビッグチャンスをつかみ、次のステージへ進めるか。運命の決勝ラウンドは11月30日から12月2日まで、埼玉県熊谷市の熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われる。





(ニューウェーブ北九州) (NECトーキン)
GK: 水原大樹 GK: 冨江悠
DF: ドグラス 永野諒 市村瞬(10分→水越潤) 森田真司 DF: 大沢一俊 床井伸太朗 沼田光一(76分→寺内雄貴)
MF: 桑原裕義 日高智樹 森本惟人(59分→楠亮平) 小野信義 MF: 大橋良隆 小笠原正樹 森山祐介 小林優希 小山大輝
FW: 藤吉信次 中嶋雄大(87分→古賀宗樹) FW: 原田太 小倉浩志(80分→勝亦孝樹)
SUB: GK船津佑也 DFタチコ SUB: GK主藤徳明 MF川村卓哉 岩田大和
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