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JFL昇格を果たした岡山。胴上げされる手塚監督
3度目の正直、ファジアーノ岡山JFL昇格
第31回全国地域リーグ決勝大会 決勝ラウンド 第3日

2007年12月2日(日)11:00キックオフ 熊谷スポーツ文化公園陸上競技場 天候:晴 観衆:765人
試合結果/ファジアーノ岡山1−0FC Mi-OびわこKusatsu(前半1−0、後半0−0)
得点経過/[岡山]ジェフェルソン(2分)


文/ふかえ まさひろ

 その先を目指す非常に過酷な戦い「地域リーグ決勝大会」。特に、今年の決勝ラウンドは全試合が1点を争う大激戦となった。なにせ、2日間4試合を終了して90分で決着が付いたのが1試合のみで(10人のFC Mi-Oが虎の子の1点を守りきり北九州に勝った)、他3試合はPK戦での決着という展開になったのだ。

初日 ファジアーノ岡山1−1(PK4−3)ニューウェーブ北九州
バンディオンセ神戸1−1(PK5−3)FC Mi−OびわこKusatsu
2日目 ファジアーノ岡山0−0(PK2−4)バンディオンセ神戸
ニューウェーブ北九州0−1FC Mi−OびわこKusatsu

 その結果、2試合終了時点での順位は以下の通り

1  FC Mi−OびわこKusatsu (勝ち点4 得失点差+1)
2  バンディオンセ神戸 (勝ち点4、得失点差0)
3  ファジアーノ岡山 (勝ち点3 得失点差0)
4  ニューウェーブ北九州 (勝ち点1 得失点差−1)

 どのチームもJFL昇格のチャンスある3位以内を自力で決めるチャンスがあり、逆にどのチームも昇格圏外の4位転落の危険性もあるという、非常にスリリングな状況。

 前日のJ1優勝争い大逆転劇の記憶も覚めやらぬ中、会場となった埼玉県熊谷スポーツ公園は多くのサッカーファンが詰め掛け、地域からJ1までさながら各チームのマフラー展覧会に。そして、待ち受けていたのは予想以上のスリリングかつ劇的な結末となった。



55分 岡山・川原のシュートはMi−OのGK田中がラインぎりぎりでセーブ
FC Mi−Oの戦いぶりは評価が高かった。2度目の挑戦で見事JFL昇格
 かたや、中国リーグを無敗での独走優勝し、1次ラウンドこそ苦戦したものの、この日も詰め掛けた数百人のサポーターの応援を受ける岡山。かたや、関西リーグはバンディオンセ神戸の後塵を配したものの、全国社会人から連勝を付けて昇格王手をかけたものの、この大一番ですら声だしサポーターが全くいない(メンバー発表時にかすかに拍手はあったのでサポーター皆無ではなかったらしいが)FC Mi-Oという両極端な対戦。90分勝ちした方がJFL自動昇格の2位以内決定。しかも、その結果は第2試合の北九州とB神戸の昇格条件にも影響をあたえるということで、ピッチ上もスタンドも熱の入った試合となった。

 試合はいきなり動く。開始2分、右サイドで先発した弦巻のクロスが左サイドのジェフェルソンへ。GKとの1対1を流し込み岡山が早々に先制。Mi-Oもその直後、CKから浦島のヘッド。17分にはFKを受けた石澤が体を反転させシュートを放ちゴールを狙うが岡山DFが体を張って守る。

 緊迫した3連戦の最後ということで、開始早々から両チームとも中盤で激しい奪い合いを繰り広げ、ワイドに展開してからゴールチャンスをうかがった。しかし、心身ともの疲労からか前半から倒れる選手が続出。そんな中、ジェフェルソンはDFの裏を突こうとするが再三オフサイドを取られる。



 後半も岡山ペースは続く。55分、ジェフェルソンのヘッドを川原がシュート。これは一瞬ラインを割ったとおもわれたが、GKがラインぎりぎりでキャッチ。Mi-Oも時折ゴール前に迫るものの、岡山の早いプレスをうけ、堤の守るゴールをこじ開けるには及ばない。次第に攻め手もなくなってきたMi-O相手に、岡山もジェフェルソンの高さなどでチャンスはつかんでも、その先につなげない。

 試合は1−0のままロスタイムへ。時間稼ぎに入る岡山に対し、Mi-Oは92分、角度のないところから安部が最後のシュートを放つが、ゴール前を横切り、ついにタイムアップ。ファジアーノ岡山がJFL自動昇格となる2位以内を確定させ、Mi-Oも1点差負けということで3位以内確定となった。

 一昨年はロッソ熊本に敗れ1次ラウンド敗退。昨年は決勝ラウンド進出を果たしたが、勝ち点4しか手に入れられず、昇格を願ってV・ファーレン長崎vsFC岐阜を見るしかなかった岡山。手塚監督や、かなり異色な経歴を持つやり手社長の元、3度目の挑戦で見事JFL昇格を自力で果たした。今回の決勝ラウンドでは最多のサポーターの声援を受け、すでにJ準加盟を果たしており、スタジアムもすでにある。絶対的強さこそ感じなかったが、この勝利がきっかけで化けるかもしれない。

 一方、FC Mi-Oの選手は敗戦後こそショックと悔しさをあらわにしていたが、結果的に翌日、FC岐阜がJ2入りしたことにより繰上げでJFL昇格となった。スタジアム問題、支援体制、なによりこの激闘を支えるサポーターが目に見える形では最後まで不在と、岡山とは正反対だったが、試合を見た人からのチームとしての評価は結構高かった。

 地域から全国リーグに昇格したことで、この2チームがどう変わるか興味深い一方、逆に言えば、地域リーグで圧倒的強さをみせた岡山、全国社会人から全勝できたMi-Oでさえここまで苦しむ、この大会の怖さもまざまざと感じた。その思いは第2試合でさらに深めることになるのだが・・・。とにかく昇格おめでとうございます。


(ファジアーノ岡山) (FC Mi-oびわこKusatsu)
GK: 堤喬也 GK: 田中剛
DF: 重光貴葵 伊藤琢矢 野本安啓 池松英明 DF: 根岸誠貴 田尾知己 石澤典明 浦島貴大
MF: 小野雄平 三原直樹 弦巻健人(87分→玉林睦実) 川原周剛(59分→朝比奈祐作) MF: 若林令緒 金東秀 壽健志 大江勇詞
FW: 喜山康平 ジェフェルソン FW: 内林広嵩(75分→末吉祐太) 安部雄二郎
SUB: GK李彰剛 DF大島翼 MF臼井仁志 SUB: GK山本剛 DF木場昌雄 永田憲太朗 MF鈴木修平
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