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背水のキックオフ V・ファーレン長崎、問答無用なKyuリーグでの4年目
V・ファーレン長崎、背水の陣となる2008年スタート
第36回九州サッカーリーグ 第1節 V・ファーレン長崎vs九州INAX
2008年4月5日(土)14:00キックオフ 宮崎県総合運動公園陸上競技場
試合結果/長崎7−0九州INAX(前3−0、後4−0)
得点経過/[長崎]川崎(5分)、山形(24分)、福嶋(31分)、有光(49分)、園田(62分)、太田(70分)、伝庄(76分)
文/ふかえ まさひろ
2005年、過去最も盛り上がったKyuリーグ、昇格めざし覇権を争ったロッソ熊本(現ロアッソ熊本)とFC琉球。2006年、念願の舞台・地域リーグ決勝大会、大分の地で相見えたファジアーノ岡山、TDK SCにFC岐阜。2007年、運命分けた8月、かきどまり決戦を制したニューウェーブ北九州、最後の望みをかけた全国社会人大会、再び大分の地で立ちはだかったFC Mi-oびわこKusatsu。みんなみんな昇格していった。熊本と岐阜に至っては今年Jの舞台に戦場を移した。そして、V・ファーレン長崎が取り残された。
いい加減、もう、いいだろ
J入りを標榜するクラブが全国でますます増える一方、J2が15クラブとなり定員の声もささやかれる中、地域リーグで4年目を迎えてしまったV・ファーレン長崎。Jを目指すといいながら3年連続の昇格失敗の結果は背中スポンサー撤退、後援会会員数とメディア露出の大幅な減少と明白に現れることになった。
4年目となる今年はチーム体制も一新。選手、監督コーチ、フロントともに動きがあった。3年間率いた岩本前監督が事業部長兼総務部長としてフロント入りし、愛媛FCユース監督だった東川昌典氏を新監督として迎えた。また、チームの顔として活躍した佐野が北九州、石川がFC刈谷、首藤が福島ユナイテッドへ、など主力数選手がチームを離れた。
一方、新加入は園田、隅田といったJクラブからの若手レンタル、バンディオンセから川崎元気など数選手だが、大塚(厳密に言えば’06地域決勝以来の復帰)、水戸ホーリーホックとの争奪戦の末獲得した山形恭平、アメリカ帰りの太田など、強化部長に就任した中村重和氏含め、元アビスパ色がさらに強くなった気もする。
今年のKyuリーグは久しぶりの復帰となる九州INAXとアルエット熊本の元選手らが立ち上げたヴァンクール熊本が入り、集中開催(宮崎・長崎国見・沖縄・鹿児島)とH&A併用、PK戦ありという例年通りのレギュレーション。大分で国体があるため去年より約2ヶ月早い9月7日までの日程で行われる。長崎とホンダロック、地元国体を控えた新日鐵大分に、経営難から一転、新スポンサーがつき強化に乗り出した沖縄かりゆしFC(来年改名予定)の4チームが中心の展開か。
こうして、V・ファーレン長崎にとっては背水の陣となる2008年の九州リーグは4月5日、宮崎での集中開催で幕を開けた。
正午からの開幕戦でホンダロックが新加入のヴァンクール熊本に12−0で圧勝した後に登場したV・ファーレン長崎は先発11人中、新加入が4人。肌寒く長崎は全員が長袖で臨んだ試合。約100人の長崎サポーターや、東川監督が昨年まで指揮していた愛媛FCユースの子ら(偶然にも宮崎遠征中だった)が見つめる中キックオフ。
試合2時間前。監督自ら運転するバスで会場入りする長崎イレブン
開始5分でいきなり川崎がヘディングでゴールを決めたものの、何かおかしい。立ち上がりは一進一退というか、むしろ局面ではINAXのほうに連動性があり、榮岩と今村のINAX2トップには再三攻め込まれ、10分、15分と今村のシュートまで持ち込まれていた。25分に山形恭平がヘディング、31分に福嶋がループシュートを決め3−0で折り返すが、スコアほどの差は感じられなかった。
後半、49分に山形のパスを有光が決め、62分には途中出場の園田がGKと競り勝って5−0、70分には園田のクロスを太田が蹴りこんでFW全員得点、76分には山形のCKから最後は伝庄が決め7−0。後半のINAXのシュートも2本に抑え、開幕戦はV・ファーレンの圧勝だった。スコアだけ見れば。
ただ、この日の長崎は組織どうこうというより個人技で勝っただけ、という感は否めず、特に立ち上がり、相手にちょっと速いパス回しと動きをされたらDFがついていけないシーンが何度も見られた。試合後、監督や選手に笑顔はなく、出るのは反省の弁。たしかに、開幕の硬さはあったとはいえ、この内容では去年と同じ結果になることは容易に想像できる。勝利という結果はつかんだとはいえ、目指すサッカーには程遠く、チーム作りの道半ば、それも険しいという印象を持った初戦だった。
こうして始まった2008年のKyuリーグ。昨年の上位vs.下位・昇格組の2連戦は上位勢のV・ファーレン長崎、ホンダロック、新日鐵大分、沖縄かりゆしFCとヴォルカ鹿児島が開幕2連勝。しかし海邦銀行が新日鐵相手にしっかり守っての接戦を演じるなど、勢力図に変化もある予感。9月7日までの18節は前半・後半とも中盤以降に沖縄かりゆし(7月末の沖縄11時キックオフなんてのもあり)、鹿児島、新日鉄と続き、最後にホンダロックという示唆にとんだ日程になっている。
開幕勝利も課題山積。インタビューを受ける原田選手にも笑顔はなかった
全国を見れば、昨年、まさかの結果に終わり新ホームで再起を期すバンディオンセ神戸改め加古川、2011年J昇格を歌い、V・ファーレンの夢を2年連続で打ち砕いた戸塚哲也監督率いる町田ゼルビア、日本一無駄に熱い地域リーグとも言われる北信越勢、毎年恒例の静岡FCなどがJFL昇格候補になるのだろうか。
それも、とにかく九州を勝ちぬけてからの話。そして地域決勝北九州本城(予定)などでの1次ラウンドを突破し、11月30日、地域決勝史上最南端開催となる石垣島で歓喜の瞬間をつかむこと。さもなくば・・・・・・。
のるかそるかの2008年、V・ファーレン長崎の運命はいかに。全試合とか行かないが、今年も見つめていきたい。
| (V・ファーレン長崎) | (九州INAX) | |||||||
| GK: | 近藤健一 | GK: | 木原智典 | |||||
| DF: | 隅田航 久留貴昭 伝庄優 田上渉 | DF: | 高橋秀雄 小森一通 今村司 江頭周太 | |||||
| MF: | 大塚和征(60分/竹村栄哉) 川崎元気 原田武男(77分/吉本淳) 山形恭平 | MF: | 加藤賢 堀口真也 三原憲久(71分/田中慶太郎) 平吉直樹 | |||||
| FW: | 福嶋洋(67分/太田恵介) 有光亮太(50分/園田清次) | FW: | 榮岩和也(44分/池田憲彦) 今村晃輔 | |||||
| SUB: | GK吉本哲朗 DF加藤寿一 梶原公 | SUB: | GK安富義彦 DF石田五大 針尾篤 木原正則 MF吉田晃宏 | |||||
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