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 webnews 06/02/27 (月) <前へ次へindexへ>
開幕戦を占うゼロックス杯、最初のタイトルを浦和が射止める
2006年ゼロックススーパーカップ ガンバ大阪vs浦和レッズ

2006年2月25日(土) 13:37キックオフ 国立競技場
観衆:35.674人 天候:晴のち曇
試合結果/G大阪1ー3浦和レッズ(前1−2、後0−1)
試合経過/[G大阪]オウンゴール(2分)、[浦和]堀之内(9分)、ワシントン(17分)、ポンテ(51分)


取材・文/砂畑 恵

 フィギュアスケート女子・荒川静香の金メダルに日本が沸く中、Jリーグは前年のリーグ王者のG大阪と天皇杯覇者である浦和とのゼロックス・スーパー杯で球春を迎えた。両クラブにとり、この試合は今シーズン1つ目のタイトルを奪取するという以外に、リーグ開幕戦の前哨戦でもある。新メンバーも入ってキャンプで試行してきたことを実戦で確認すると共に、開幕戦を睨んで手の内を見せつ、隠しつしながら闘うこととなる。

 まずG大阪は3−5−2の布陣。攻撃の軸となるのは大分から獲得したマグノアウベスで、フェルナンジーニョはトップ下の二川と近い距離を保つため、ほぼワントップを張るという感じだ。アウトサイドは左に家長、右には寺田を置き、東京から加入の加地はベンチスタート。バックは山口、シジクレイというお馴染みの顔に右ストッパーには柏から移籍した明神を並べる。宮本は指揮官の思惑もあって先発からは外れた。

 対する浦和は昨シーズン後半戦からやってきた3ー6ー1をそのまま踏襲し、ほとんど変わってはいないが、チームの頂きに立つのはタイトルをもたらしたマリッチから東京Vからやってきたワシントンへ。2列目もポンテとコンビを組んでいた山田は右アウトサイドに回って、4年半振りに古巣に帰って来た小野とのダブル司令塔体制になった。



 ゲームは2分、G大阪のCKを坪井がオウンゴールする波乱の幕開け。しかし、浦和は7分後にポンテのFKをファーにいた堀之内が頭で押し込んで同点とする。その後はやり直しを含む3回のFKでG大阪ペースに傾くが、17分に小野のパスがシジクレイの足に当り、こぼれを拾ったワシントンがGK藤ヶ谷の塞ぐ狭いサイドに冷静に流し込んで初ゴールをマークした。

 そのワシントンだが、25分にも右ポストを霞める鋭いシュートを放ったものの全体的にはやや重たい印象が残った。コンディションは今のところトップに近いものではないのだろう。味方の速いスルーパスに追い付けない場面も。ただ、ポンテや小野、後方から攻撃参加する長谷部とのボール回しに絡んだ時はテクニックの高さも披露。やはり調子云々で侮ることは出来ない存在だ。またヘディングの強さもマリッチに勝るとも劣らない。

 結果を出したワシントンとは対照的にマグノアウベスは前線に取り残された状態になっていた。これは西野監督から前に留まって動き回るのではなくポジショニングによって浦和DFに圧力を掛けて欲しいとの指示によるもの。ただ、マグノアウベスは、どちらかと言えばストライカータイプではなく中盤に下がったり、サイドに流れてボールを触りリズムを作っていく選手。二川やフェルナンジーニョとの間が開いてしまうと苦しい部分がある。しかし34分のように右に開いてフェルナンジーニョからボールを受け、ゴール前に詰める二川にラストパス送ったシーンなどは、新しいG大阪の攻撃スタイルを垣間見た思いだ。

 ところで浦和が1点リードで終えた前半は、互いにシーズン最初の試合としては及第点の動きを見せたが、まだまだベストとは言い難い。浦和について言えば、攻撃面では小野を筆頭としてボール扱いが上手い選手が中盤に揃ったこともあり、中央からのアタックに偏った感じを受けた。また細かいパスを繋ぎ過ぎ、それを相手に狙われてフィニッシュに至らないケースも目立つ。守備でも前年の安定感には及ばず、組織というよりも個人能力の高さゆえに失点を間逃れたという思いは否めない。

 勿論、G大阪も同じでチーム事情から3バックを担った明神がもう1つフィットせず。サイドに目を移せば、家長の左は問題はないものの、右の寺田は明神や攻撃陣と攻守の呼吸合わせに改善の余地を残した。



 両チームとも課題を抱えつつの後半、51分にスコアーが動いた。堀之内のロングフィードに対し、ワシントンがプレスを掛けて明神のクリアミスを誘う。落ちて来たボール内に絞っていたアレックスが素早く右に叩き、走り込んだポンテが浦和に3点目をもたらした。

 2点差とされたG大阪は62分に2枚の交代カードを切る。播戸と加地を投入し、それに伴い、明神と遠藤が1つずつポジションを上げて4ー4ー2に変更。これを切っ掛けにG大阪の攻勢が始まった。播戸という相棒が出来たマグノアウベスの動きが活発となる。合流期間の短い加地も遠藤らの操るパスに絶妙な飛び出しを見せてチャンスを作った。

 浦和も細貝や酒井を次々とピッチに送り出し、FWもワシントンを永井に代えてチームを手直し。攻撃面では2列目となった長谷部は代表戦の疲労が重なり、チーム全体もトーンダウン。しかし守備では相手の猛攻にも集中は切れず、ゼロックス杯を掌中に収めた。

 まず浦和が1冠となった新シーズン。この結果を踏まえ両チームは今日の課題にどんな修正を施すか。またお互い内緒にしていた策はあるのだろうか?リーグ開幕は1週間後だ。


(ガンバ大阪) (浦和レッズ)
GK: 藤ヶ谷陽介 GK: 都築龍太
DF: 明神智和 シジクレイ 山口智 DF: 坪井慶介 田中マルクス闘莉王 堀之内聖
MF: 寺田紳一(62分加地亮) 橋本英郎 遠藤保仁 家長昭博 二川孝広(62分/播戸竜二) MF: 山田暢久 長谷部誠 鈴木啓太 三都主アレサンドロ(73分/細貝萌) 小野伸二(79分/酒井友之)
FW: フェルナンジーニョ マグノ アウベス FW: ポンテ ワシントン(73分/永井雄一郎
SUB: 松代直樹 入江徹 宮本恒靖 丹羽大輝 SUB: 山岸範宏 内舘秀樹 相馬祟人
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