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| webnews 06/05/08 (月) | <前へ|次へ|indexへ> |
清水、苦しみの末の勝利。C大阪を完封した二人のCBが奮闘。
2006Jリーグ ディビジョン1 第11節 清水エスパルスvs.セレッソ大阪
2006年5月3日(水・祝)15:04キックオフ 日本平スタジアム 観衆:18,241人 天候:晴のち曇
試合結果/清水エスパルス1−0セレッソ大阪(前0−0、後1−0)
得点経過/[清水]マルキーニョス(71分)
取材・文/貞永晃二
長谷川監督2年目のシーズンを6位という好位置につける清水は鹿島、浦和、川崎Fという好調チームとの3試合を好調な外国人2トップの活躍で1勝1分1敗という五分の成績で乗り切った。しかも天皇杯決勝で悔しい思いをさせられた浦和の公式戦連勝を17でストップする快勝で若手選手は自信をさらに増している。
これに対し塚田新体制となって3戦目を迎えたC大阪。勝っておきたい相手の広島、京都という下位低迷にあえぐ両チームに勝ちきれず引き分け、ワールドカップの中断前に勝ち点を稼ぎ浮上のきっかけをつかむ狙いはいまだ果たせずにいる。
清水は、高木・青山というレギュラーCBを欠きベテランの斉藤と清水商卒2年目でリーグデビュー戦となる平岡康裕というコンビを起用した。一方C大阪もここまでフル出場してきた古橋が、主将の重責を背負ったものの昨季の安定したパフォーマンスを取り戻せないため思い切ってスターティングから外し京都戦で機能した2トップ&ダイヤモンド型MFで臨む。
左右のワイドにタイプの違うレフティ藤本と兵働を置く清水に対し、C大阪は山崎、ゼ・カルロスが十分な警戒心を隠さず、いつもは攻撃的なゼも自陣に引きこもりがち。清水はマルキーニョスがポジションを下げて起点となるがC大阪はサイドMFの山田、徳重も激しいチェイスを繰り返し清水の攻めの分断を図る。
前2戦より、中盤でのボール奪取がうまくいくC大阪は14分、西澤からのスルーパスで柿本が抜け強シュートを打つが、GK西部が立ちはだかる。清水も藤本のラストパスからチョ・ジェジンが狙うがふかしてしまう。C大阪は西澤の巧みなポストから柿本が今度は左足シュート。しかし当たり損ねてGKは難なく処理する。ボールポゼッションで優位に立つ清水もシュートが枠を捕らえられない。前半で最も得点の匂いがしたのは35分、マルキーニョスが突然放ったキャノン砲がGK吉田に勘良く弾き出された場面だった。
後半早々、C大阪はまたしても守備の集中を欠きゴールを割られる。運よくオフサイドで取り消されはしたが、まだまだ安定した守備には程遠い。後半開始から長谷川監督は兵働と藤本の左右のポジション入れ替えを指示、C大阪守備陣の混乱を狙う。2トップの連係もスムーズになりつつあるC大阪は、清水CBの激しい当たりで柿本が倒される。PKかと思われたが主審の笛は鳴らない。しかし前節J1初ゴールを決めた柿本は好調を続ける西澤と並んで数少ないC大阪の明るい材料といえる。
小林前監督と比較して明らかに塚田監督の選手交代のタイミングは早い。55分、森島寛を引っ込める。ここで古橋登場かと思われたが、意外にもピンゴがピッチへ。ピンゴは軽快な動きで中央を割るがシュートには至らない。清水はこの時間帯にミスが多発しC大阪がペースを握る。しかし60分、試合を左右する残念なプレーが起こる。C大阪の中盤の底を支えていた下村がゴールラインを割ったボールを看板目がけ蹴ったことを主審への不服ととられ2枚目のイエローを受けピッチを追われたのだ。リードされているわけでもない状況でのあまりに軽率なプレーだった。
10人となってC大阪はほとんど攻撃に出られず、クリアがやっとの状態に追い込まれる。64分、チョのシュートがDFに当たりバーを叩き、清水のCKが連続する。71分、何度目のCKだっただろうか、清水がC大阪ゴールをようやくこじあける。マルキーニョスの豪快なオーバーヘッドが炸裂したのだ。蹴り足がDF山崎の出した頭に触れたようだったがこれも主審は認めず、今季最高の観衆でオレンジ色に染まるスタジアムが大歓声に包まれる。
塚田監督は古橋、宮原を投入し、さらにはブルーノを前線に残して反撃に出る。長谷川監督も久保山、和田、高木と次々に守備にも働ける選手を入れ失点を許さない強い気持ちを見せる。パワープレーに出るC大阪を新旧CBの踏ん張りではねかえし清水はホーム3連勝を決めた。
守備意識の強かったC大阪は清水にとっては手ごわい相手だった。しかし苦しみながらもあげた勝利は詰めかけた観衆を喜ばせた以上に大きな自信となったはずだ。今季若手が注目されてきた清水だが、西部、山西、伊東など各ラインの要所をベテランが支えていることが好調の要因であることが理解できた。
一方C大阪にとって、「心臓」ともいえる下村が欠けたことは大打撃であった。パサーのいないチームにとってバランサーまでいなくなっては・・・。戦う気持ちを前面に押し出す下村だが、冷静さを失っては元も子もない。練習でもフィジカル強化を重視し、特に走る量を増やしてきた塚田監督だけに終盤さあこれからだという時間帯の退場処分は残念至極であろう。ただ柿本が前線に張ることで、西澤が前を向きシュートや効果的にトップ下的な仕事もこなせることを示せたのは「前進」といえる。もう1カ月以上も勝利から遠ざかってしまったC大阪。長いブレイク前に何とか2勝目が欲しいところだが。
| (清水エスパルス) | (セレッソ大阪) | |||||||
| GK: | 西部洋平 | GK: | 吉田宗弘 | |||||
| DF: | 市川大祐、斉藤俊秀、平岡康裕、山西尊裕 | DF: | 山崎哲也、柳本啓成、ブルーノ・クアドロス、ゼ・カルロス | |||||
| MF: | 藤本淳吾(89分/高木純平)、枝村匠馬、伊東輝悦、兵働昭弘(85分/和田拓三) | MF: | 山田卓也、下村東美(60分・退場)、徳重隆明(73分/古橋達弥)、森島寛晃(55分/ピンゴ) | |||||
| FW: | マルキーニョス(82分/久保山由清)、チョ・ジェジン | FW: | 西澤明訓、柿本倫明(79分/宮原裕司) | |||||
| SUB: | 山本海人、岩下敬輔、杉山浩太、矢島卓郎 | SUB: | 鈴木正人、藤本康太、江添建次郎、苔口卓也 | |||||
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