| |top|news|column|history|special|f-cafe|about 2002w|BBS|mail to|link| |
| webnews 06/06/07 (水) | <前へ|次へ|indexへ> |
決めた金裕晋の2発。鳥栖、34日ぶりの勝利を飾る
2006Jリーグ ディビジョン2 第19節 愛媛FCvs.サガン鳥栖
2006年6月2日(金)19:04キックオフ 愛媛県総合運動公園陸上競技場 観衆:3,641人 天候:晴時々曇
試合結果/愛媛FC2−1サガン鳥栖(前0−2、後1−0)
得点経過/[鳥栖]金裕晋(7分、34分)、[愛媛]田中(50分)
取材・文/中倉一志
序盤戦はまずまずのスタートを切った愛媛FCも、第7節の柏との戦いに敗れてからは1勝4分4敗。現在は2連敗中とプロの厳しさにさらされている。加えて、迎えた第19節の鳥栖戦は、金守智哉、森脇良太、井上秀人の主力3選手が出場停止。苦しい戦いが続く。CB、右SB、ボランチと要のポジションの3人が入れ替わったチームは守備面で不安を抱えているが、それでも、この日はホームゲーム。なんとしても勝ち点が欲しい。
一方、愛媛に乗り込んできた鳥栖も決して状態は良くない。つなぐサッカーへの脱皮を図り、それなりの試合を続けているのだが、第12節の山形戦での勝利を最後に5連続引き分け。前節ではセットプレーからの4失点を含めて仙台に0−5と完敗した。手に入れたいのはとにかく勝ち点3。「内容はどうでもいいと。とにかく勝ち点3」と松本監督はピッチに選手を送り出す。6試合ぶりの先発となった新居辰基が鋭い視線でゴールを目指す。
しかし、両チームの現状を表すように、試合は低調なまま進んでいく。「かなりメンバーが変わって、バランスが崩れたらどうなるのかということで、前には行けるような状態ではないような気がした」(望月一仁監督・愛媛)。その言葉通り、様子を窺うように戦う愛媛に、いつもの運動量はなく、ただロングボールを蹴りこむだけ。局面でも積極的に仕掛けられないためかミスを連発しては鳥栖にボールを奪われるシーンが目立つ。新居の裏への飛び出しを警戒する最終ラインには臆病さが見え隠れする。
一方の鳥栖は、楔を入れて愛媛の注意を中央に向けておいてからサイドへ展開するというのが、この試合の狙い。しかし、愛媛の中盤の守備が気になるのか、中盤を省略し、裏を狙う新居に向かってロングボールを放り込む場面が目立つ。ボールキープ率では上回るものの「相手の前でボールを持っていたという状況だけで、決して崩すような状況にはなってなかった」とは松本育夫監督(鳥栖)。こちらも積極的に仕掛ける姿勢に欠けていた。
互いに五分と五分の展開。しかし、その試合を動かしたのは、ふたつのセットプレーだった。時間は7分、左サイドでFKのチャンスを得た鳥栖は、山口貴之がファーサイドへボールを送る。大外から駆け上がってくる金裕晋は全くのフリー。右足インサイドで捉えたボールがゴールネットをゆすった。そして、鳥栖の追加点は34分。今度は右サイドで得たFKを再び山口がファーサイドへ。そして決めたのも再び金裕晋。高さを生かしたヘディングシュートがゴールネットに吸い込まれた。
しかし、この2点が勝てていない鳥栖の選手たちに微妙な影響を与えた。「2点のリードが精神的な面で選手たちにプレッシャーがかかった。勝ちたいということと、2点リードという状況で、プレーが小さくなり、ミスが連発したという状況だった」(松本育夫監督)。ロングボールを蹴るサッカーが、結果的にリスクを避けることにつながっていたのだが、ボールを大事にしようする気持ちが不用意なボールキープや、中途半端なクリアを生むことになり、愛媛に簡単にボールを渡してしまうシーンが増えていく。
逆に2点を失ったことで開き直ったのが愛媛。ジワジワとリズムを引き戻す。「やられてもいいから積極的に行け」との望月監督のハーフタイムの指示を受け、後半に入ると積極的なサッカーが蘇る。ボールをつなぎ、ピッチを広く使い、そして両サイドの選手がスピーディに攻めあがる。そんな愛媛に反撃弾が生まれたのは50分。高萩洋二郎のパスを受けた松下幸平が左サイドを突破。目の覚めるようなクロスボールに田中俊也が頭から飛び込んでゴールを奪った。
その後も主導権は愛媛。ボールをつないで、スピーディーに、アグレッシブにゴールを目指す。しかし、残念ながら愛媛は最後の局面を押し切る力に欠けていた。そして鳥栖は65分に山口をボランチの位置に下げると、尹晶煥に代えて鈴木孝明を投入。さらに72分には濱田武に代えて廣瀬浩二をピッチに送り出す。これでゲームを落ち着かせることに成功した鳥栖は、85分には山城純也を下げて村主博正をピッチへ。最後はしっかりとゲームをコントロールして試合を終わらせた。
チームにとっての最高の良薬は勝ち点3。内容的には疑問の残る試合だったが、勝ちきれない試合を続けていた鳥栖にとっては大きな勝利となった。しかし、2位の仙台とは勝ち点13差、3位の横浜FCとは12差と、その差は依然として大きい。「次はホームゲームがふたつ続きますので、この勝ち点3を次のホームゲームふたつの勝利に結び付けたい」(松本監督)。J1昇格の夢を果たすには、これ以上離されるわけにはいかない。ホームの試合を連勝することで勢いをつけたいところだ。
さて敗れた愛媛。「このままズルズルと連敗していくと本当に選手たちは自信をなくしてしまうんで、次の試合はなんとかしたい」とは望月監督。その表情は硬かった。それでも次節に出場停止中の3選手が復帰するのは明るい材料。次節の対戦相手の湘南は難敵だが、守備に安定感が戻れば、ハードワークが持ち味の愛媛のサッカーが披露できるだろう。「次のところは何とか勝ち点をもらって帰ってきたい」(望月監督)。湘南戦に連敗脱出をかける。
●松本育夫監督(サガン鳥栖)記者会見 ●望月一仁監督(愛媛FC)記者会見
| (愛媛FC) | (サガン鳥栖) | |||||||
| GK: | 川北裕介 | GK: | シュナイダー潤之介 | |||||
| DF: | 関根永悟 星野真悟 橋垣戸光一 松下幸平 | DF: | 長谷川豊喜 加藤秀典 金裕晋 地系治 | |||||
| MF: | 石丸清隆(80分/赤井秀一) 萩洋次郎 菅沼実(58分/江後賢一) 濱岡和久 | MF: | 濱田武(72分/廣瀬浩二) 高橋義希 尹晶煥(65分/鈴木孝明) 山城純也(85分/村主博正) | |||||
| FW: | 田村祐基(57分/川井健太) 田中俊也 | FW: | 山口貴之 新居辰基 | |||||
| <前へ|次へ|indexへ> |
| |top|news|column|history|special|f-cafe|about 2002w|BBS|mail to|link| |