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| webnews 06/06/14 (水) | <前へ|次へ|indexへ> |
日本呆然!終了間際の3失点で逆転負けを喫す
FIFA WORLD CUP GERMANY 2006 第4日目ハイライト
一方的に押し込まれる苦しい展開を凌いで先制点を奪った日本は、後半は疲れの見えるオーストラリアに対してカウンターからチャンスを掴む狙い通りの展開。しかし、勝利が見え始めた84分に同点ゴールを喫すると、それまで保っていた高い集中力が崩壊。89分、そしてロスタイムと立て続けにゴールを奪われて、まさかの逆転負けを喫した。
また、この日注目されたアメリカとチェコの対戦は、開始直後の5分に先制点を挙げたチェコが、その後も巧みなゲーム運びで試合をコントロール。36分に追加点を奪うと、76分にも、アメリカが反撃に出た逆を突いて駄目押しにとなる3点目をゲット。終わってみれば、アメリカを術中にはめたチェコが危なげなく初戦で勝利を挙げた。
3試合目に行われたイタリアとガーナの対戦は、互いに持ち味を発揮して攻撃を仕掛ける好ゲーム。そして、そのゲームを制したのはイタリアだった。40分にガーナのわずかな隙を突いて先制すると、83分には前がかりになるガーナの裏を突いて2点目。イタリアは伝統の守りに攻撃的なスタイルを加えた優勝候補らしい戦いを見せた。
■グループF オーストラリア代表vs.日本代表
2006年6月12日(月)15:00キックオフ カイザースラウテルン/フリッツ・ワルター・シュタディオン 観衆:46000人
試合結果/オーストラリア代表3−1日本代表(前0−1、後3−0)
得点経過/[日本]中村俊輔(26分)、[オーストラリア]ケイヒル(84分、89分)、アロイジ(92分+)
日本にとっては悪夢のような出来事だった。しかし、この日の戦いぶりからすれば、この結末は起こりうる出来事だった。高さとフィジカルで劣る日本がとるべき道は、最終ラインを上げてコンパクトなゾーンを保ち、高い位置からプレッシャーをかけること。そして奪ったボールをすばやく前に運ぶことだった。だが、力任せに前に出てくるオーストラリアに完全に後れを取った日本は、ラインを下げ、引いて守ることしかできなかった。
ズルズルと押し込まれる最終ラインに引きずられて中盤が下がる日本。プレスをかけることはできず、オーストラリアの前に防戦一方の戦いを強いられた。オーストラリアの中盤には大きなスペースが空いているが、押し込まれる日本にとってボールを前に運ぶことは容易ではなかった。それでも先制点が日本に来るのだからサッカーはわからない。中村俊輔のクロスに反応した高原、柳沢とオーストラリアDF2人、そしてGKが交錯。ボールは無人のゴールに吸い込まれた。しかし、試合の流れは変わらないまま前半が終了した。
日本にとってのチャンスは、後半の立ち上がり15分間だった。徹底したパワープレーに出るオーストラリアだったが、30度近い暑さのせいか完全に足は止まっていた。日本はラインコントロールしてハイボールをオフサイドに仕留め、中盤でボールがまわしてリズムを取り戻す。効果的なカウンターも繰り出した。簡単なミスが目立ち、ゴール前での積極性に欠くという問題も抱えていたが、2点目を奪えるチャンスは十分にあった。そしてそのゴールは日本の勝利を確定するはずのものだった。
しかし、後半も20分が過ぎたあたりで日本の足も止まる。オーストラリアの徹底したロングボール攻撃に日本のラインはペナルティラインの中へ。そして日本はただ下がってボールを跳ね返すだけになっていく。宮本、中澤のがんばりや、川口のスーパーセーブで何とか凌いでいるものの、フィジカルに劣る日本が、パワーを真正面からぶつけてくる相手を正直に受け止めていては勝ち目はない。日本はペナルティエリアの中から抜け出せなくなった。
そして84分、ロングスローがペナルティエリア内にこぼれたところを途中出場のケイヒルに蹴りこまれて同点ゴールを許すと、それまで保っていた集中力は一瞬にして崩壊。89分には再びケイヒルに豪快に蹴り込まれ、ロスタイムにはアロイジの中央突破を止められずに3失点目を喫してオーストラリアに息の根を止められた。パワーの前に自分たちのサッカーができず、しかも最悪の黒星スタートを喫した日本のダメージは大きいが、次節のクロアチア戦までに建て直す強い心を見せてほしい。W杯の大舞台で無様な姿は見せられない。
| (オーストラリア代表) | (日本代表) | |||||||
| GK: | シュウォーツァー | GK: | 川口能活 | |||||
| DF: | ムーア(61分/ケネディ) ニール チッパーフィールド | DF: | 坪井慶介(56分/茂庭照幸→91分/大黒将志) 宮本恒靖 中澤佑二 | |||||
| MF: | ウィルクシャー(75分/アロイジ) エマートン グレッラ クリナ キューウェル ブレッシアーノ(53分/ケイヒル) | MF: | 駒野友一 福西崇史 中田英寿 三都主アレサンドロ 中村俊輔 | |||||
| FW: | ビドゥカ | FW: | 高原直泰 柳沢敦(79分/小野伸二) | |||||
■グループE アメリカ代表vs.チェコ代表
2006年6月12日(月)18:00キックオフ ゲルゼンキルヘン/FIFAワールドカップスタジアム 観衆:52000人
試合結果/アメリカ代表0−3チェコ代表(前0−2、後0−1)
得点経過/[チェコ]コラー(5分)、ロシツキ(36分、76分)
いきなりのビューティフルゴールで試合の幕が上がった。時間は5分、右サイドを突破したグリゲラのクロスに飛び込んだのは長身2メートル2センチのコラー。DF2人を突き飛ばすようにして放ったヘディングシュートがゴールネットに突き刺さった。観衆の度肝を抜く豪快なゴールにスタジアムは興奮の渦に包まれた。しかし、アメリカに動揺の色は感じられず、その後は互角の展開。さすがは世界ランキング4位だけのことはある。
チェコの布陣は4−5−1。まずはコラーに当てて前線に起点を作り、そこへ2列目以降の選手が絡んでボールを運ぶ。どこにでも顔をだす運動量豊富なネドベドと、点も取れるゲームメーカーのロシツキが並ぶ2列目は相手にとって脅威だ。対するアメリカはダブルボランチを置く4−5−1。こちらも起点は最前線のマクブライド。トップ下のドノバンがゲームをつくり、スピードに乗った両サイドからのアタックが最大の武器だ。28分にはカウンターからレイナのシュートが左ポストを直撃。チェコをヒヤリとさせた。
その後も互角の主導権争いが続いていく。1点リードのチェコは不用意にリスクを犯さず。アメリカもまた、勝負どころは先とでも言いたげに無理をせずに自分たちのサッカーを丹念に繰り返していく。そんな展開の中、勝負の行方を大きく左右するゴールが生まれた。時間は36分。アメリカのクリアボールを拾ったロシツキが右足を一閃。無回転のボールがゴール右隅に吸い込まれる。ここしかない場所を射止めたシュート。GKケラーにはノーチャンスだった。
そして、ここからチェコの試合巧者ぶりが際立ってくる。アメリカの特徴は徹底した組織的なサイドアタック。しかし、それはどちらかというとアメフト的な計算されつくしたもの。逆に言えば臨機応変さに欠けるきらいがある。その特徴をチェコは見事に消していく。両サイドに蓋をしてサイドアタックを封じ、自分たちが囲い込む中でアメリカにボールを回させる。そして、中盤の底で構えるガラセクが前に出てくるアメリカの攻撃の芽を確実に摘んでいく。
閉塞感が募るアメリカにリズムが出てきたのは後半の25分を過ぎたあたりから。70分には両サイドを高く上げる得意の形から決定機を演出。続く71分にもシュートを放つ。しかし、その出鼻をくじくかのようにチェコが試合を決める3点目を決める。76分、一瞬にしてトップスピードに乗ったロシツキが、ネドベドからのスルーパスを受けてGKと1対1に。そしてGKの動きを見極めて冷静にゴールに流し込んだ。終わってみればチェコが3−0の完勝。候補の名にふさわしいすばらしいスタートを切った。
| (アメリカ代表) | (チェコ代表) | |||||||
| GK: | ケラー | GK: | チェフ | |||||
| DF: | チェルンドロ(46分/ジョンソン) ポープ オニェウ ルイス | DF: | グリゲラ ロゼフナル ウイファルシ ヤンクロフスキ | |||||
| MF: | ビーズリー レイナ マストロエニ(46分/オブライアン) コンベイ ドノバン | MF: | ポボルスキ(82分/ポラク) ガラセク プラシル ロシツキ(86分/スタイナー) ネドベド | |||||
| FW: | マクブライド(77分/ウォルフ) | FW: | コラー(45分/ロクベンツ) | |||||
■グループE イタリア代表vs.ガーナ代表
2006年6月12日(月)21:00キックオフ ハノーファー/FIFAワールドカップスタジアム 観衆:43000人
試合結果/イタリア代表2−0ガーナ代表(前1−0、後1−0)
得点経過/[イタリア]ピルロ(40分)、イアキンタ(83分)
試合は前に出るガーナと、それを上手くいなしてゲームを進めるイタリアという展開で進んでいく。ボールをつないで組み立てるのはガーナ。ショートパスをリズミカルにつないでボールキープ率でイタリアを上回る。しかし、シュートの数ならイタリア。手堅い守備でガーナの攻撃を受け止めると、奪ったボールを素早く2トップへ。そこを起点にしてインプルにゴールに迫る。両チームとも持ち味を発揮した立ち上がりとなった。
最初にリズムを掴んだのはガーナ。26分のウンタリのシュートを皮切りに、アモアー、ギャン、そしてアピアーらの攻撃の中心メンバーが次々とシュートを放つ。イタリアがリズムを奪い返したのは30分過ぎ。トッティ、トニが虎視眈々とゴールを狙う。とにかく、ともに休まず、スピーディに、かといって慌てすぎず。停滞することなく、ボールも人も動くサッカーは、あっという間に時間が過ぎていく。
そんな中、先制点は一瞬の隙を突いたイタリアに生まれた。左からのCKを得たイタリアの選んだパターンはショートコーナー。ペナルティエリアの左隅の位置でピルロがボールを受ける。無警戒だったガーナの対応が遅れる中、ピルロはボールを足元に落ち着かせると、一呼吸置いて右足を振り抜いた。次の瞬間、見事な弾道を描いたボールは右サイドネットに突き刺さった。イタリアに時間と場所を与えてしまったところで勝負はあった。
1点を追うガーナは、後半に入ると右サイドのアピアーを高い位置に出して攻撃の姿勢を高め、ボールをつないで、つないで前へ出る。イタリアはあくまでもシンプルにトップにボールを当て、ピルロ、トッティがそれに絡んでチャンスを探る。両チームとも、あくまでも自分たちのスタイルは崩さない。51分、カンナバーロ、ピルロ、トッティ、ジラルディーノとつないでイタリアが決定的なシュートを放てば、ガーナはエシアンのミドルシュートがイタリアゴールを襲う。緊張感あふれるこう着状態が続く。
どちらかというとボールキープはガーナ。しかし、イタリアの堅固な守備はゆるぎない。そして83分、イタリアが勝負を決める2点目を奪うことに成功する。自陣でボールをキープしてイタリアは、一気に駆け上がるイアキンタにフィード。イアキンタは先に追いついたクフォーからのGKへバックパスを奪うと、そのままゴールへ。最後はGKキングストンをもかわして無人のゴールに流し込んだ。伝統の守備力と、前線にタレントの力を生かした攻撃力を加えたイタリア。その力は本物だ。
| (イタリア代表) | (ガーナ代表) | |||||||
| GK: | ブッフォン | GK: | キングストン | |||||
| DF: | ザッカルド ネスタ カンナバーロ グロッソ | DF: | パンツィル メンサー クフォー パプー(46分/イリアス) | |||||
| MF: | ペロッタ ピルロ デ・ロッシ トッティ(56分/カモラネージ) | MF: | アピアー エシアン アッド ムンタリ | |||||
| FW: | ジラルディーノ(64分/イアキンタ) トニ(82分/デルピエロ) | FW: | アモアー(68分/ピンポン) ギャン(89分/メンサー) | |||||
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