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| webnews 06/06/18 (日) | <前へ|次へ|indexへ> |
死闘!ドイツvs.ポーランド。これがW杯だ!
FIFA WORLD CUP GERMANY 2006 第6日目ハイライト
開催国として優勝が義務付けられたドイツと、グループリーグ突破のために後がないポーランドとの一戦はまさに死闘と呼ぶにふさわしい戦いとなった。高い集中力を維持し、激しい闘争心をむき出しにして戦う姿は、まさにW杯にふさわしい一戦となった。果てしなく続く戦いに終止符が打たれたのはロスタイム。オドンコーのクロスにノイビルが飛び込んでゴールネットを揺らした。これでドイツは最終戦を残してグループリーグ突破を決めた。
なお、この試合に先立って行われた第1試合ではスペインがウクライナを4−0で一蹴。第2試合のチュニジアとサウジアラビアは一進一退の好ゲーム。終了間際にサウジアラビアが1点のリードを奪ったが、最後まであきらめないチュニジアがロスタイムに同点ゴールをゲット。激しい戦いはドローで幕を閉じた。
■グループH スペイン代表vs.ウクライナ代表
2006年6月14日(水)15:00キックオフ ライプツィヒ/ツェントラルシュタディオン 観衆:43000人
試合結果/スペイン代表4−0ウクライナ代表(前2−0、後2−0)
得点経過/[スペイン]シャビ・アロンソ(13分)、ビジャ(17分、48分・PK)、トレス(81分)
すばらしいスペインの先制攻撃だった。4−3−1−2の布陣で臨むスペインは、3ボランチの中央に位置するシャビ・アロンソを中心にスピーディでリズミカルなパス回しでウクライナを翻弄。3分、7分、11分と立て続けにシュートを放つ。そして13分、左からのCKに頭から飛び込んだシャビ・アロンソがゴールネットを揺らすと、さらにその4分後にはビジャが直接FKを叩き込んだ。あっという間の2得点。ウクライナは完全に出鼻をくじかれた。
ウクライナの持ち味は堅守とカウンター攻撃。シェフチェンコの決定力を生かしてW杯の舞台に進んできた。そのウクライナが開始直後に早々と2失点することは予期しなかったこと。ウクライナの選手の動きが重く、スペインにまったく付いていけなくなってしまったのは、30度を越す猛暑のせいばかりではないだろう。攻めに転じようとしても、工夫もなくシェフチェンコめがけて蹴るだけでは活路を見出せないのも当然だった。
後半に入るとウクライナはボロベイとシェラエフを投入。前がかりになってスペイン陣内に攻め込んだ。しかし、これが裏目に出る。47分、前がかりになるウクライナのDFラインの裏に飛び出したビジャがGKと1対1に。それを阻止しようとしてパンツを引っ張ったワシュクにレッドカードが示された。スペインは、このファールで得たPKをビジャが豪快に決める。これで勝負は決まった。10人になったウクライナに反撃する力は残されていなかった。
スペインにしてみれば、このまま試合をコントロールして終わらせることも選択肢のひとつだった。しかし、スペインは攻撃の手を緩めない。人もボールも動かして変わらぬパスワークを展開。その後も決定的なチャンスの山を築いていく。そして81分、プジョルの突破でチャンスを作るとダイレクトパスをつないで最終ラインを突破。最後はトレスが豪快にゴールネットを揺らした。ウクライナは終了間際にチャンスを作ったもののゴールは遠かった。
常にその実力を高く評価されながら、50年大会の4位以外にこれといった成績を持たないスペインだが、その鬱憤の全てを晴らすような戦い方だった。果たして今大会でその実力が証明されるのか。スペインの動向に注目が高まる。そして予想外の大敗を喫したウクライナ。シェフチェンコには力を発揮する機会さえなかった。しかし、まだ1試合が終わっただけ。本来の実力を発揮する舞台は、まだ2試合残されている。
| (スペイン代表) | (ウクライナ代表) | |||||||
| GK: | カシージャス | GK: | ショフコフスキ | |||||
| DF: | ラモス パブロ プジョル ペルニア | DF: | イェゼルスキ ルソル ワシュク(47分/退場) ネスマチニー | |||||
| MF: | セナ シャビ・アロンソ(55分/アルベルダ) シャビ ルイス・ガルシア(77分/ファブレガス) | MF: | グセフ(46分/ボロベイ) ティモシュチュク グシン(46分/シェラエフ) ロタン(64分/レブロフ) | |||||
| FW: | ビジャ(55分/ラウル) トレス | FW: | ボロニン シェフチェンコ | |||||
■グループH チュニジア代表vs.サウジアラビア代表
2006年6月14日(水)18:00キックオフ ミュンヘン/ワールドカップスタジアム 観衆:66000人
試合結果/チュニジア代表2−2サウジアラビア代表(前1−0、後1−2)
得点経過/[チュニジア]ジャジリ(23分)、[サウジ]カータニ(57分)、ジャバー(84分)、[チュニジア]ジャイディ(92分+)
国の意地と誇り、そしてサッカーへの思いをぶつけ合った試合。チュニジアとサウジアラビアの対戦は、まさにW杯にふさわしい名勝負になった。30度を越す気温にも、キックオフと同時にフルパワーでぶつかり合う両チーム。ともに中盤で激しく潰しあって相手の自由を奪う。そしてチュニジアのジャジリが前線をかき回せば、サウジアラビアはテミヤートがピッチの中を自由に動き回ってボールを操る。どちらも一歩も引く気はない。
激しい中盤の主導権争いを経て先制点を奪ったのはチュニジア。23分、FKのクリアがペナルティエリアにこぼれたところをジャジリが豪快にジャンピングボレー。大きくゴールネットが揺れた。ここからはチュニジアが押し気味に試合を進めていく。奪ったボールを連動して運び出すチュニジアに対し、連携に欠くサウジアラビアは奪ったボールを効果的に運べない。出しどころを探しているうちにつぶされるシーンが目立つ。
しかし、後半に入ると主導権はサウジアラビアへ。ここまで目立たなかったヌルが積極的に動いてボールを引き出すと、サウジアラビアにリズムが生まれた。そして57分、ヌルは最終ラインからのフィードを受けて右サイドを突破。そこからのクロスにニアへ走り込んできたカータニが合わせる。スタジアムに湧き上がる大歓声。サウジアラビアが同点に追いついた。ゴールこそはチームにとって最良の薬。サウジアラビアの連動性が高まっていく。
やがて試合は再びこう着状態へ。ともにメンバーを入れ替え、激しくぶつかり合い、主導権争いが続く。チュニジアが左サイドへボールを集めてジャジリを中心に崩しにかかれば、サウジアラビアは早めに前線へ供給。そこへ後方から押し上げてゴールを目指す。そして均衡が破れたのは84分。クリアボールをアミン、ムアズとつないで中央、右サイドを駆け上がってきたアル・ジャバーへ。フリーになったW杯出場4回目のベテラン、アル・ジャバーが左足でゴールに流し込んだ。
提示された4分のロスタイムも3分が経過する。しかし、まだ試合は終わっていなかった。一瞬の隙を突いてゴールラインぎりぎりのところへ入り込んだジャジリがフワリとゴール前へ。そして長身192センチのジャイディがジャンプ一番。高い打点から放たれたヘディングシュートをGKザイードは防ぐ術を持たなかった。その後も互いに一歩も引くことなくぶつかり合う中、試合終了を告げるホイッスルがなった。死力を尽くしてのドローは下を向く必要はない。互いに貴重な勝ち点1を手に入れて次の試合へと向かう。
| (チュニジア代表) | (サウジアラビア代表) | |||||||
| GK: | ブムニエル | GK: | ザイード | |||||
| DF: | トラベルシ ハグイ ジャイディ ジェマリ | DF: | ドゥキ タカル モンタシャリ スリマニ | |||||
| MF: | ブアジジ(55分/ナフティ) ムナリ シャドリ(69分/ゴドバン) ナムシ | MF: | ガムディ アジズ ハリリ テミヤト(67分/ムアズ) | |||||
| FW: | ジャジリ シカウィー(82分/エセディリ) | FW: | ヌル(75分/アミン) カータニ(82分/アル・ジャバー) | |||||
■グループA ドイツ代表vs.ポーランド代表
2006年6月14日(水)21:00キックオフ ドルトムント/FIFAワールドカップスタジアム 観衆:65000人
試合結果/ドイツ代表1−0ポーランド代表(前0−0、後1−0)
得点経過/[ドイツ]ノイビル(91分+)
親善試合も含めて対ポーランド戦は14試合負けなし。しかもドルトムントではドイツ代表は負けたことがない。データはドイツの有利を示していた。しかし、国の威信と誇りをかけたW杯の舞台に過去のデータは無意味だ。そこでは勝利に対する強い欲求だけがすべてを左右する。凄まじいばかりに勝利の欲求をぶつけ合う両チームは、一瞬たりとも目が離せない、いつ果てるとも知れない激闘を繰り広げた。
まず前に出たのはポーランド。守ってからのカウンターという本来の姿を捨てて、高い位置からプレスをかけてくるドイツに真っ向勝負。激しくぶつかり合ってボールを奪うと、そこからすばやく前へボールを運ぶことで主導権を握る。攻撃の起点となるのは右サイドのMFのイェレンだ。グループリーグ突破を果たすには勝つしかない。そんな気持ちが選手たちを奮い立たせ、自らの体を激しく前に運ぶ。ドイツ陣内でのプレーが続く。
しかし、ドイツも一歩もひるまない。高い位置からプレスをかけてサイドへ展開するのがドイツのスタイル。それを実直なまでに繰り返していく。ドイツにリズムが生まれ始めたのは、ポーランドの勢いを凌いだ30分過ぎから。両サイドを高い位置に上げて全体で押し上げていく。そして、ラームのオーバーラップが攻撃にアクセントを加える。しかし。受けに回ったポーランドも決して下がらずにドイツの攻撃を跳ね返していく。
「生きるか死ぬかの覚悟でやりたい」(ゼブラコフ・ポーランド)。その言葉が両チームの思いを表していた。どちらが有利でも、不利でもない。気迫あふれるすばらしい攻撃と、決して相手を前に行かせない厳しい守備を繰り出す両チームの戦いは、がっぷり四つに組んだまま時間が過ぎていく。そんな戦いの均衡が崩れ始めたのは60分を過ぎたあたりから。ドイツが流れを引き寄せる。さらに74分には、ソボレブスキーが2度目の警告を受けて退場処分に。さすがに決着はついたかに思われた。
しかし、ここからポーランドは驚異的な粘りを発揮。さらに勝ち点3を狙う姿勢を崩さない。そんな姿がサッカーの神様に通じたのか、89分にはクローゼのシュートと、そのこぼれ球を狙ったバラックのシュートが2度ともクロスバーに跳ね返る幸運にも救われた。しかしロスタイム。死闘に終止符が打たれるときがやってくる。オドンコーの浮き球のクロスがCBの真ん中へ。そこへノイビルが飛び込んでゴールネットを揺らした。
激しく戦いあった両チームに甲乙はつけがたい。しかし、勝負の世界では結果だけが記録されていく。それもまたW杯なのだ。
| (ドイツ代表) | (ポーランド体表) | |||||||
| GK: | レーマン | GK: | ボルッチ | |||||
| DF: | フリードリヒ(64分/オドンコー) メルテザッカー メツェルダー ラーム | DF: | バシュツィンスキー ボサツキ バク ゼブラコフ(83分/ドゥドカ) | |||||
| MF: | シュナイダー フリンクス シュバインシュタイガー(77分/ボロウスキ) バラック | MF: | イェレン(91分+/ブロゼク) ソボレブスキー(75分/退場) ラドムスキー クルジノベク(77分/レバンドブスキー) | |||||
| FW: | クローゼ ポドルスキ(71分/ノイビル) | FW: | スモラレク ズラブスキー | |||||
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