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| webnews 06/06/22 (木) | <前へ|次へ|indexへ> |
スペイン、決勝トーナメントへ!
FIFA WORLD CUP GERMANY 2006 第11日目ハイライト
文/中倉一志
グループリーグ突破には2戦目の結果が大きくモノを言うだけに、各グループとも初戦に引き続き、激しいプレーをぶつけ合っている。第1試合のスイスvs.トーゴの戦いは、まさにそんな試合。これまでのW杯を象徴しているかのような試合だった。一進一退を繰り返すゲームは2−0でスイスが勝ち点3を手に入れたが、内容は紙一重の試合だった。
2試合目に登場したウクライナは、スペイン戦での大敗を払拭すべく高いモチベーションでピッチに登場。立ち上がりから攻め続ける強い姿勢を見せてサウジアラビアに4−0で解消した。そして第3試合ではスペインがチャンスを決めきれずに70分まで1点のビハインド。嫌な流れが生まれる。しかし、70分のラウルのゴールでチームに勢いが蘇ると、ここから2得点をゲット。決勝トーナメント進出を決めた。
■グループG トーゴ代表vs.スイス代表
2006年6月19日(月)15:00キックオフ ドルトムント/FIFAワールドカップスタジアム 観衆:65000人
試合結果/トーゴ代表0−2スイス代表(前0−1、後0−1)
得点経過/[スイス]フレイ(16分)、バルネッタ(88分)
スイスがゴールに迫れば、すかさずトーゴが攻め返す。ともにゴール前での攻防を繰り返す形で試合は始まった。そして、互いに攻め合う時間を経て、最初の主導権はスイスが握る。ゲームを作るのはボランチのカバナス。4−4−2の布陣からボールを前後左右に大きく動かして、チーム全体で押し上げると、高い位置に張り出している両SBの攻撃参加からゴールを目指す。そして先制点は16分。左サイドからのクロスをファーサイドに走りこんだバルネッタが折り返し、最後はフレイが押し込んだ。
1点を追うトーゴは25分、アグボーに代えてサリフを左MFの位置へを投入。S.トゥーレのプレーエリアをひとつ下げた。そして、この選手交代がチームに勢いを与えることになる。S.トゥーレがボランチの位置でチームにリズムを与えると、サリフが2列目を動き回り、アデマヨールが高い位置で起点を作る。S.トゥーレの縦パスと高い位置に顔を出す動きがチームにアクセントを与えている。前半は、このまま0−1で折り返したが、流れはトーゴがつかんでいた。
スイスも流れを変えるために後半開始から動く。ギガックスに代えてヤキンをピッチへ。ヤキンを中盤の高い位置に入れて布陣を1トップに変更した。この采配でタメを作ることができるようになったスイスが再びリズムを刻みだす。そして、ここからは互いに攻めあう展開に。前半の勢いを維持するスイスと、アデバヨールを中心にゴールに迫るスイス。試合を決めるのは次の1点。互いにゴールを目指してチャンスを作り出す一進一退の時間か続く。
攻めも攻めたり、守りも守ったり。攻守が行ったりきたりするめまぐるしい展開が続く。やがて残り15分となったところでスイスは守備に重点を置く。トーゴは最後の力を振り絞ってゴールを目指す。そして、次の1点はスイスに生まれた。88分、トーゴ陣内でボールを奪ったスイスは一瞬にしてスピードを上げてゴールへ。そして右45度からバルネッタが右足を一閃。ポストをたたいたボールが、そのままゴールへと吸い込まれた。
アフリカらしい身体能力の高さと個人技に加え、組織力を兼ね備えたトーゴ。大会直前の監督辞任騒動や、選手による練習ボイコットなど、サッカー以外の話題でもアフリカらしさを見せてくれたが、残念ながらグループリーグでの敗退が決まった。勝ったスイスは勝ち点4でグループ首位。しかし、混戦のグループGはトーゴ以外のチームに可能性が残されている。現時点の順位は大きなアドバンテージではない。すべてを韓国との最終戦にかける。
| (トーゴ代表) | (スイス代表) | |||||||
| GK: | アガサ | GK: | ツベルビューラー | |||||
| DF: | アシミウ・トゥーレ チャンゲ ニボンベ フォルソン | DF: | デゲン ミュラー センデロス マニン | |||||
| MF: | ドセヴィ(69分/ジュニオール) ロマオ アグボー(25分/サリフ) シェリフ・トゥーレ(87分/マルム) | MF: | バルネッタ フォーゲル カバナス(77分/ストレラー) ビッキー | |||||
| FW: | クバジャ アデバヨール | FW: | ギガックス(46分/ヤキン) フレイ(87分/ルストリネッリ) | |||||
■グループH サウジアラビア代表vs.ウクライナ代表
2006年6月19日(月)18:00キックオフ ハンブルク/FIFAワールドカップスタジアム 観衆:50000人
試合結果/サウジアラビア代表0−4ウクライナ代表
得点経過/[ウクライナ]ルソル(4分)、レブロフ(36分)、シェフチェンコ(46分)、カリニチェンコ(84分)
初戦でふがいない戦いをしてしまったウクライナは4人のメンバーを入れ替えて第2戦に臨む。ポイントは右サイド。本来MFのグセフを右SBに、右MFの位置にレブロフを置いて攻撃的な布陣を敷いた。一方のサウジアラビアはアル・テミヤトに代えてハイダルを先発で起用。いつもの4−4−2の布陣で臨む。アメリカ大会以来のグループリーグ突破を果たすためには、この試合で勝ち点3が欲しい。
ホイッスルと同時に前に出たのはウクライナ。狙い通り、右サイドから積極的に攻撃を仕掛けてサウジアラビアを押し込んでいく。そして4分、右サイドからのCKに後方から走りこんだルソルが合わせて先制点を奪った。その後も主導権はウクライナ。サウジアラビアは何とか守ってはいるものの、ボールに触らせてもらえず、ただ守備に専念する時間が続く。そして36分、ゴールまで約30メートルの地点でボールを受けたレブロフが前を向いて右足を一閃。ボールはきれいな弾道を描いてゴールに吸い込まれた。
ウクライナの3点目は後半開始直後の46分。決めたのはウクライナの英雄・シェフチェンコだった。左サイドからのFKを頭で合わせてゴールネットを揺らした。第1戦でのふがいない戦い方を払拭するように積極的に戦うウクライナが早々と試合を決めた。それでも何とか一矢を報いたいサウジアラビアは55分、ハスラーン、ムアズを投入。サイドの攻撃を活性化させることでウクライナの中盤をひきつけ、その空いたスペースを1列下がったヌルが使ってリズムを刻み始めた。
しかし、サウジアラビアのいいリズムも10分間程度。再びウクライナが主導権を奪い返す。残り15分となってからは、ウクライナは守備に重点を置いてゲームをコントロール。得失点差を縮めることを念頭に置きながら丁寧に試合を進めていく。そして84分、シェフチェンコが相手を3人ひきつけて出来たスペースにカリニチェンコが飛び出すと、そこへシェフチェンコがラストパス。次の瞬間、サウジアラビアのゴールネットが大きく揺れた。
「スペイン戦の時、選手達は私の言葉に耳を傾けようとはしなかったが、今日は私の指示を忠実に守ってプレーしてくれた。今日の勝利で、チームに精神的な強さが戻ってきたようだ。得点はあまり問題ではなく、ただ勝つことだけが目標だった」とはオレグ・ブロヒン 監督(ウクライナ)。最終戦の相手はチュニジア。チュニジアは第2戦でスペインに敗れたため、引き分け以上でウクライナのグループリーグ突破が決まる。「勝つことは簡単な事ではないが、ぜひ勝ってベスト16に進出したい」(同)。最終戦は6月23日、ベルリンで行われる。
| (サウジアラビア代表) | (ウクライナ代表) | |||||||
| GK: | ザイード | GK: | ショフコフスキ | |||||
| DF: | ドゥキ(55分/ハスラーン) タカル モンタシャリ スリマニ | DF: | グセフ スビデルスキー ルソル ネスマチニー | |||||
| MF: | ガムディ アジズ ハリリ ヌル(77分/アル・ジャバー) | MF: | レブロフ(71分/ロタン) ティモシュチュク シェラエフ カリニチェンコ | |||||
| FW: | カータニ ハイダル(55分/ムアズ) | FW: | ボロニン(79分/グシン) シェフチェンコ(86分/ミレフスキー) | |||||
■グループH スペイン代表vs.チュニジア代表
2006年6月19日(月)21:00キックオフ シュツットガルト/ゴットリープ・ダイムラー・シュタディオン 観衆:52000人
試合結果/スペイン代表3−1チュニジア代表
得点経過/[チュニジア]ムナリ(8分)、[スペイン]ラウル(71分)、トレス(76分、91分+・PK)
ゲームスタッツを見れば、内容、結果ともにスペインが圧勝したことは誰の目にも明らか。しかし、実際は簡単な試合ではなかった。「今日の勝利はかなり苦労した。チュニジアはカウンターアタックをかけてくる手強い相手だった」とは、ルイス・アラゴネス監督(スペイン)。早い時間帯に先制点を奪われ、一方的に攻め込みながらも、引いて守ってカウンターを狙うチュニジアゴールを右派ウことが出来なかった。しかし、終わってみれば3−0。内容はともかく、地力の差が最後はスコアに表われた。
最初のシュートはスペイン。2分、ルイス・ガルシアがゴールを狙う。続く5分にはビジャが放ったシュートがサイドネットを揺らす。軽快なリズムでゲームを作るスペインの立ち上がりは上々のように見えた。しかし、先制点はチュニジア。ムナリのボレーシュートを一度はカシージャスが弾いたが、そのこぼれ球を再びムナリが押し込んだ。グループリーグ突破のためには勝ち点3が欲しいチュニジアにとっては値千金の先制ゴールだった。
それでも試合の主導権はスペイン。ボールを回して素早い展開でチュニジアを押し込んでいく。10分には、ビジャの豪快なシュートがゴールを襲った。更に40分、44分にも決定的なチャンスを作り出した。前半に放ったシュート数はスペインの11本に対しチュニジアの3本。その数字が示す通り、試合の流れはスペインの一方的なものだった。しかし、スペインにゴールは遠い。結局、前半はチュニジアの1点リードで終了した。
早い時間帯にゴールを挙げたいスペインは、後半の頭からラウル、ファブレガスを投入。そして57分にはホアキンをピッチに送り出す。更に猛攻を仕掛けるスペイン。しかし、やはりゴールを割ることが叶わない。次第に焦りの色が見えスペイン。チュニジアの術中にはまったかに見えた。しかし、この重苦しい雰囲気をラウルが変えた。時間は71分。ホアキン、トレスとつないだパスを最後はファブレガスがシュート。これはGKブムニエルが弾き返したが、そのボールはラウルの足元へ。そしてスペインの同点ゴールが生まれた。
「ラウルのゴールが大きかった。あれでチームに元気が出た」(トレス)。そして76分、トレスが逆転ゴール決めると、ロスタイムにも同じくトレスが3点目をゲット。城内が大歓声で包まれた。これでスペインは2勝目。最終戦を待たずにグループリーグ突破を決めた。なお、敗れたチュニジアのロジェ・ルメール監督は、「勝利が見えていただけに残念。しかし、今日の選手達の出来は希望を与えてくれたし、次のウクライナ戦で結果に変えないといけない」とコメント。残された可能性を信じてウクライナとの1戦を待つ。
| (スペイン代表) | (チュニジア代表) | |||||||
| GK: | カシージャス | GK: | ブムニエル | |||||
| DF: | ラモス パブロ プジョル ペルニア | DF: | トラベルシ ハグイ ジャイディ アヤリ(57分/ヤヒア) | |||||
| MF: | セナ(46分/ファブレガス) シャビ・アロンソ シャビ ルイス・ガルシア(46分/ラウル) | MF: | ブアジジ(57分/ゴドバン) ムナリ シャドリ(80分/ゲマムディア) ナムシ | |||||
| FW: | ビジャ(57分/ホアキン) トレス | FW: | ジャジリ ナフティ | |||||
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