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| webnews 06/07/12 (水) | <前へ|次へ|indexへ> |
5大会連続女子W杯出場を目指して
AFC女子アジアカップ・オーストラリア2006開幕直前特集
文/西森彰
「ゴールデン(タイム)だったから・・・」
岡山国体の決勝後、取り巻いた囲み取材で、東アジア女子サッカー大会2005の感想を聞かれた荒川恵理子は、言葉を詰まらせた。コンディション不良で出場できなかった東アジア選手権。荒川はテレビでの観戦になった。勝てそうで勝てない、もう一押しが足りない・・・。画面の中に小さく映る仲間たちへのもどかしさ、そしてチームの力になれない自分への歯がゆさ。右肩上がりで来ていた女子サッカーの勢いを止めてしまうのではないかという恐怖感も混じっていたのだろう。
大会直前にJヴィレッジで行っていた酒井與惠、柳田美幸の両ボランチに預けてから前後左右に展開する攻撃パターンは、完全に対戦国からスカウティングされていた。日本のダブルボランチにボールが渡るところを狙って、高い位置にいるプレーヤーが強烈なプレスをかけていった。最初に当たった北朝鮮をはじめ、どのチームも同じだった。
大橋浩司監督と選手たちが話し合って、2試合目からはプレスの網を越えるロングボールを、1トップの永里優季に入れる形で反撃に出たものの、急場の対応だったため、永里が孤立するシーンが目立った。中国戦、韓国戦とも完全にイニシアチブを握りながら、その先の詰めを欠いて270分間無得点。0勝2分け1敗という成績で初めてのトーナメントを終えた。
反町康治U-23日本代表監督が、アルビレックス新潟でJ2を戦っていた頃、試合後の記者会見で対戦相手を考え、施した事前対策を訊かれた。「お答えできません。まだこれから3回対戦するんですから」というのが反町監督の答え。相手の弱点を公表する必要がない。
公式戦が少ない代表チームでは、さらにその傾向が強まる。世界大会につながらないローカルトーナメントで、トリックプレーを使って勝ったりしたら、「大人の国」から笑われる。相手の弱点を見つけておいてもそこには触れず、伸るか反るかの勝負で初めて狙い打つ。上田栄治監督の北朝鮮対策などは、その典型だ。
しかし、女子の場合は少々、事情が異なる。このカテゴリーはギリギリの状態でやりくりしている国が多い。「そんなに勝てないなら止めちゃえば良い」と考えている人々も少なくない。優勝したホスト国の韓国、そして2位になった北朝鮮は、アテネ五輪の出場権を逃がしていた。アテネ五輪に出場し、将来を見据えてトルコで行われたユニバーシアード・イズミル大会と戦力を分散させた3位の日本、最下位になった中国とは、敗北した時に失う物の大きさがまるで違っていたのだ。
新規ファンもチャンネルを合わせてくれるゴールデンタイム。そこで生中継してもらっていることを考えれば、結果を残さなければいけなかった。手の内を、最後の切り札を隠した上でも、勝たなければいけなかった。シドニー五輪の出場権を逃した後の、いわば暗黒時代を知っている荒川は、だからこそ冒頭の言葉を漏らしたのだろう。
そして、今度こそ、どんなことをしてでも絶対に勝たなければいけない戦いが迫ってきた。7月16日(日)、アジア女子ナンバー1の座と第5回女子ワールドカップの出場権を賭けて、AFC女子アジアカップ・オーストラリア2006が開幕する。5大会連続での女子W杯出場を達成できるかどうか。結果が全てに優先する真剣勝負のに臨むメンバー、そして大会日程は以下の通りだ。
【なでしこジャパンメンバー】 監督 大橋 浩司 【(財)日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ】 コーチ 佐々木 則夫 【(財)日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ】 GKコーチ 澤村 公康 【(財)日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ/浦和レッズ】
GK 山郷 のぞみ 1975.01.16 163cm 61kg 浦和レッズレディース 秋山 智美 1983.02.19 164cm 62kg TASAKIペルーレFC 福元 美穂 1983.10.02 165cm 66kg 岡山湯郷Belle DF 磯ア 浩美 1975.12.22 163cm 52kg TASAKIペルーレFC 四方 菜穂 1979.11.05 165cm 56kg 日テレ・ベレーザ 下小鶴 綾 1982.06.07 168cm 59kg TASAKIペルーレFC 安藤 梢 1982.07.09 164cm 57kg 浦和レッズレディース 矢野 喬子 1984.06.03 164cm 55kg 神奈川大学 岩清水 梓 1986.10.14 161cm 54kg 日テレ・ベレーザ MF 酒井 與惠 1978.05.27 158cm 50kg 日テレ・ベレーザ 澤 穂希 1978.09.06 164cm 55kg 日テレ・ベレーザ 柳田 美幸 1981.04.11 158cm 54kg 浦和レッズレディース 大野 忍 1984.01.23 154cm 50kg 日テレ・ベレーザ 宮間 あや 1985.01.28 157cm 52kg 岡山湯郷Belle 中岡 麻衣子 1985.02.15 164cm 58kg TASAKIペルーレFC 阪口 夢穂 1987.10.15 165cm 52kg TASAKIペルーレFC FW 大谷 未央 1979.05.05 160cm 50kg TASAKIペルーレFC 荒川 恵理子 1979.10.30 166cm 55kg 日テレ・ベレーザ 鈴木 智子 1982.01.26 165cm 59kg TASAKIペルーレFC 永里 優季 1987.07.15 167cm 60kg 日テレ・ベレーザ
【AFC女子アジアカップ・オーストラリア2006】
7月16日(日) 12:00 ミャンマー vs. タイ (Hindmarsh Stadium) 14:30 オーストラリア vs. 韓国 (Hindmarsh Stadium) 7月18日(火) 12:00 タイ vs. 北朝鮮 (Hindmarsh Stadium) 14:00 ミャンマー vs. オーストラリア (Hindmarsh Stadium) 7月19日(水) 12:00 中国 vs. チャイニーズタイペイ (Hindmarsh Stadium) 14:30 日本 vs. ベトナム (Hindmarsh Stadium) 7月20日(木) 12:00 北朝鮮 vs. ミャンマー (Hindmarsh Stadium) 14:30 韓国 vs. タイ (Hindmarsh Stadium) 7月21日(金) 16:30 チャイニーズタイペイ vs. 日本 (Hindmarsh Stadium) 19:00 ベトナム vs. 中国 (Hindmarsh Stadium) 7月22日(土) 16:30 韓国 vs. ミャンマー (Hindmarsh Stadium) 19:00 オーストラリア vs. 北朝鮮 (Hindmarsh Stadium) 7月23日(日) 14:30 中国 vs. 日本 (Hindmarsh Stadium) 14:30 チャイニーズタイペイ vs. ベトナム (Marden Stadium) 7月24日(月) 14:30 タイ vs. オーストラリア (Marden Stadium) 14:30 北朝鮮 vs. 韓国 (Hindmarsh Stadium) 7月27日(木) 16:30 準決勝 グループA1位 vs. グループB2位 (Hindmarsh Stadium) 19:30 準決勝 グループB1位 vs. グループA2位 (Hindmarsh Stadium) 7月30日(日) 12:30 3位決定戦 (Hindmarsh Stadium) 15:30 決勝戦 (Hindmarsh Stadium)
※中国を除く成績順上位2カ国が第5回女子ワールドカップ出場権を獲得。
※中国を除く成績順第3位国は、大陸間プレーオフに進出。
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