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 webnews 06/07/21 (木) <前へ次へindexへ>
守りきったPKの1点。フランスが2大会ぶりの決勝へ
PLAYBACK FIFA WORLD CUP GERMANY 2006 準決勝 ポルトガル代表vs.フランス代表

2006年7月5日(水)21:00キックオフ ミュンヘン・FIFAワールドカップスタジアム 観衆:66,000人
試合結果/ポルトガル代表0−1フランス代表(前0−1、後0−0)
得点経過/[フランス]ジネディーヌ・ジダン(33分)


文/大内孝彦

 準決勝の2試合目はポルトガルとフランスの対戦。この試合の勝者にはイタリアとの決勝戦、敗者にはドイツとの3位決定戦が待ち受けている。

 両チームのここまでの戦いを見てみると、ポルトガルはグループDを3戦全勝の1位で通過。決勝トーナメントも1回戦のオランダ、準々決勝のイングランドと優勝候補を続けて撃破。勢いも自信もつけての準決勝進出。 対するフランスはグループGを1勝2分の2位で通過。ここまでは2002年の大会を思わせる今一つの出来であったのだが、決勝トーナメントに入ると一変。スペイン、そして本大会の優勝候補最右翼と言われたブラジルを連破してのベスト4である。



 フランスのキックオフで始まったこの試合。開始早々、フランスはDFチュラムの相手DFの裏を狙ったロングボールにマルーダが反応してシュートまで繋げるが、これはGKリカルドの正面を衝く平凡なシュートで得点とはならず。一方のポルトガルも3分、左サイドをクリスチアーノ・ロナウドがスピードに乗ったドリブルで駆け上がり中央へパス。これを受けたデコへがそのままシュート。このシュートをGKバルテスが前にこぼしてしまうのだが、DFサニョールがポルトガルのFWパウレタよりも先にボールをカバーしてこちらも得点とはならず。

 この後も双方ともに何度かチャンスを作り出しながらも得点に結びつけられないまま時間が経過して行くのだが、その均衡が崩れることになる。31分。フランスはマルーダからのボールをペナルティエリア内で受けたアンリが中央へ切り返そうとする。ここでマークしていたリカルド・カルバーリョがボールを奪い返そうとするのだが、残った左足にアンリが引っ掛かって倒れてしまう。この一連のプレーに対してラリオンダ主審はペナルティスポットを指してPKの判定を下す。そしてこのPKをキッカーのジダンがゴール左隅へと決めて、33分フランスが先制。

 1点を追う立場となったポルトガルは、両サイドからの攻撃を中心としてフランスのゴールへと迫るのだが、チュラムを中心とするフランスの守備を崩しきるまでには至らず。こうしてフランスが1点をリードして前半を終了した。



 後半。試合は1点をリードするフランスが主導権を握った形で推移することになる。47分、フランスはFWアンリがポルトガルのDFを振り切りシュートを放つ。しかしこれはGKリカルドが左手に当てて辛うじてセーブして追加点を許さない。

 57分。ポルトガルは右サイドバックのミゲルがドリブルで攻め上がりを見せる。しかしこれはフランスの守備の網に引っ掛かり不発に終わる。さらにこのプレーでミゲルが足を痛めてしまいプレー続行が不能となってしまう。結局、62分にポルトガルはミゲルに代えてパウロ・フェレイラを投入することとなる。

 効果的な攻撃を仕掛けることができないポルトガルは、この後も68分にFWのパウレタに代えてシモン・サブロサ、75分にはコスティーニャに代えてエルデル・ポスティガを投入。選手交代のカード3枚を使い切って局面の打開を図るのだが、なかなか状況に変化は無い。しかし77分。やや遠い目の位置でポルトガルがフリーキックを得る。ここでキッカーのクリスチアーノ・ロナウドが放ったボールをGKバルテスがキャッチミス。ボールは大きく上へとはずみ、そこに詰めたフィーゴがヘディングシュート。ポルトガルにとっては千載一遇ともいえるチャンスであったのだが、このシュートはクロスバーの上を越えてしまい得点とはならず。

 こうしてフランスが1点をリードしたまま試合が進み、ついにロスタイムへと突入。最後の攻勢を見せるポルトガルは93分にコーナーキックのチャンスを得ると、GKのリカルドも前に上げての総攻撃を見せる。しかしこれもフランスの守備の前に実ることはなく、結局フランスがジダンのPKの1点を守りきって決勝戦への進出を決めた。



 こうして、フランスが決勝進出を決めたこの試合だが、やはり目立ったのはフランスの守備の強さだ。特にセンターバック2枚+ボランチ2枚の守備力はかなりのもの。確かに得点力の部分に難はあるのだが、それでもこのチームがワールドカップを手にしたとしても不思議では無いと言えるであろう。

 3位決定戦に回るポルトガル。自分達に有利なジャッジを引き出そうとするアピールが少し多いように思われる点については、正直なところあまり好感を持てなかった。しかしながら、安定した守備と強力な両サイドからの攻撃については決勝に残ったとしても不思議ではないチームであったというのが感想である。

 ともあれ、ポルトガルは2度目の3位の座を、フランスは2回目のワールドカップ獲得を、それぞれ目指して次の試合へと臨むこととなった。


(ポルトガル代表) (フランス代表)
GK: :リカルド GK: ファビアン・バルテス
DF: ミゲル(62分/パウロ・フェレイラ)、フェルナンド・メイラ、リカルド・カルバーリョ、ヌーノ・バレンテ DF: ウィリー・サニョール、リリアン・チュラム、ウィリアム・ガラス、エリック・アビダル
MF: ルイス・フィーゴ、コスティーニャ(75分/エルデル・ポスティガ)、マニシェ、クリスチアーノ・ロナウド、デコ MF: フランク・リベリー (72分/シドニー・ゴブ)、クロード・マケレレ、パトリック・ビエラ、フローラン・マルーダ (69分/シルヴァン・ヴィルトール)、ジネディーヌ・ジダン
FW: パウレタ(68分/シモン・サブロサ) FW: ティエリ・アンリ (85分/ルイ・サハ)
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