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| webnews 07/03/28 (水) | <前へ|次へ|indexへ> |
福岡、仕切り直しの1戦を勝利。水戸は最下位に沈む。
キックオフまで1時間を切ってもさみしいスタンド。クラブを挙げた集客活動が大切だ。
2007Jリーグ ディビジョン2 第5節 水戸ホーリーホックvs.アビスパ福岡
2007年3月25日(日)14:04キックオフ 笠松運動公園陸上競技場 観衆:1,063人 天候:雨
試合結果/水戸ホーリーホック1−4アビスパ福岡(前0−3、後1−1)
得点経過/[福岡]リンコン(3分)、アレックス(15分)、リンコン(22分)、布部陽功(49分)、[水戸]村松潤(62分)
取材・文/中倉一志
「福岡を失点0で抑えるのは難しい。どんな状況になっても自分たちのサッカーをしないといけない」(鈴木良和)。とにかく集中力を切らさずに粘り強く戦うこと。それが、この試合における水戸の最大のポイントだった。単純に地力を比較すれば福岡の優位は動かない。活路を見出すとすれば、福岡が焦りからバランスを崩したところを攻め上がること。自分たちの庭で、相手にひるまずにファイトできるか。すべてはそこにかかっていた。
福岡もまた水戸に対して真摯な態度で臨んでいた。「水戸はがんばるチーム。よく走る印象がある。簡単な相手はいないし、簡単にプレーさせてくれる相手もいない。チャレンジャーの気持ちで臨む」(布部陽功)。仮に相手との間に地力の差があったとしても、サッカーは何があるか分からないスポーツ。それが勝利を約束してくれるわけではない。開幕戦以来の勝利を手にするためには、相手に真正面からぶつかり勝利を奪い取るしかなかった。
しかし、そんな戦いも3分にリンコンが上げたゴールですべてが決まった。きっかけは、水戸が自陣左サイドで与えたFKから。「福岡で一番怖いのはリスタート。無駄なファールをしてゴール前でFKを与えるのは怖いと話していた」(前田秀樹監督・水戸)。注意していたにもかかわらず、不用意なファールで水戸は墓穴を掘った。さらにペナルティエリア内でのクリアミスも重なった。やらなければならないことをやれないチームに勝利の女神は微笑まない。流れは一気に福岡に傾いた。
幸先の良いスタートが切れたことで勢いがついたこともあるだろう。福岡は激しく水戸を攻め立てた。仙台戦の反省から、この日は前から仕掛けることがポイントのひとつ。そして選手たちは、それを徹底して実行していく。スペースでボールを受け、さらにスペースへ動く仲間へとパスつなぐ。そして局面では積極的に勝負を仕掛けた。15分にアレックスが挙げた追加点は、宮崎光平が鋭くペナルティエリアに切り込んだことで得たPKだった。
それにしても水戸は、ほとんどファイトできなかった。アレックスの動きを捕まえられない中盤は混乱して福岡のパス回しに翻弄され、真行寺和彦がドリブルで仕掛けてもフォローがつかずに孤立する。楔のボールが入っても競り合いでことごとく奪われてセカンドボールをつなげない。そして、局面では全て福岡の後手を踏んだ。そして22分。チェッコリに鮮やかに左サイドを突破され、最後はゴール前中央でフリーになっていたリンコンに頭で合わせられた。
後半に入って先にゴールネットを揺らしたのは、やはり福岡。49分。左からのCKにゴール前に飛び込んで頭で合わせた。ただし、福岡が万全の試合をしたかといえば、そうではない。4点目をうばってからはリズムが崩れだし、前半のように水戸を圧倒するシーンは明らかに減った。そして水戸は中盤を小椋のワンボランチにして4−3−3へ変更。村松潤が高い位置でプレーすることで、チームに落ち着きのようなものが生まれてくる。
試合後、静かにたたずむ日笠松運動公園陸上競技場。この日の戦いをどう見たのだろうか。
そんな水戸がゴールネットを揺らしたのは62分。福岡がクリアしきれずにゴール前の混戦になったところから、村松の右足がゴールを捉えた。その直後の64分には小椋祥平が2枚目のイエローカードを受けて数的不利に陥ったが、決してひるまずに福岡と互角の展開を見せる。放ったシュートは福岡の7本に対して水戸の6本という数字からも、前半とは流れが変わったのが見て取れる。
それでも、決定機の数なら福岡。「今日のマイナスポイントはフィニィッシュ。あと2、3点は取れたはず」とリトバルスキー監督は試合を振り返ったが、その言葉は大げさには聞こえない。それに対して水戸の決定機は皆無。1点を返したシーンが後半の唯一の決定機だった。もちろん、10人で戦わなければいけないハンデはあった。しかし、それ以上に両者を分けていたのはボールとゴールに対するアグレッシブさの違いだった。
結局のところ、この試合で自分たちがやらなければいけなかったことを丁寧に準備して試合にぶつけたチームと、それができなかったチームの差が表れた試合だった。「あれだけトレーニングでやって、ミーティングで話しても、やらなければいけないことをやらずに終わってしまった。力の差をきちんと認めて、その中でどう立ち向かっていくかを考えていかなければいけない」(前田監督)。技術、戦術の向上は当然だが、その前に戦うことを表現できるチームになることが必要だろう。
さて勝ち点3を手に入れた福岡。すべての面で力の差を見せつけた試合といえるが、その反面、中途半端に奪われてカウンターを仕掛けられるシーンもあり、守備面に少し不安を抱えているようにも見える。一方、最大の収穫はリンコンに使える目途が立ったこと。苦しい時期を過ごしたリンコンが、結果を出したことで本来の動きを取り戻し、チームとのコンビネーションが構築されれば面白い存在になりそうだ。次節の京都との対戦で、どんなプレーを見せるかに注目したい。
| (水戸ホーリーホック) | (アビスパ福岡) | |||||||
| GK: | 本間幸司 | GK: | 神山竜一 | |||||
| DF: | 金澤大将 平松大志 鈴木和裕 大和田真史(38分/倉本崇史) | DF: | 山形辰徳 宮本亨 川島眞也 チェッコリ | |||||
| MF: | 鈴木良和 小椋祥平 村松潤 眞行寺和彦 | MF: | 宮崎光平(78分/山形恭平) 布部陽功 久藤清一 久永辰徳(71分/田中佑昌) | |||||
| FW: | 岩舘侑哉(53分/エジナウド) 鈴木孝明(73分/西野晃平) | FW: | アレックス リンコン(63分/宇野沢祐次) | |||||
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