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 webnews 07/12/29 (土) <前へ次へindexへ>
守護神・藤ヶ谷のハイパフォーマンス、G大阪をベスト4へ導く!
第87回天皇杯全日本サッカー選手権大会 準々決勝 ガンバ大阪vs.清水エスパルス

2007年12月22日(土)13:04キックオフ 長居スタジアム 観衆:8,575人 天候:雨
試合結果/ガンバ大阪1−0清水エスパルス(前0−0、後0−0、延前1−0、延後0−0) 得点経過/[G大阪]寺田紳一(92分)


取材・文/貞永晃二

「決め切れるかどうかが結果として出た」試合後、清水・長谷川健太監督は悔しさを押し殺しながら語った。清水は決定機の数では相手を上回った試合を落とし、タイトルを狙いにいったシーズンを無冠で終えることになった。やはり大事な試合に外国人二人の不在は大きな穴となったようだ。

 一方G大阪はシーズン中1分1敗と勝てなかった清水になんとか辛勝、前回苦杯を飲んだ元旦の国立に向けてまた一つ歩を進めた。



 冷たい雨が降りしきる中、G大阪MF橋本英郎のシュートで試合は幕を開けた。濡れたピッチをグラウンダー・パスが行き交い、予想されたとおり技術レベルの高い試合が展開される。

 清水はフェルナンジーニョ、チョ・ジェジンという攻撃の中心を欠き、矢島卓郎・岡崎慎司の若い2トップに対し攻撃では運動量を、守備では粘り強いチェイシングを要求した。試合が進みボール支配で優位に立つG大阪だったが、全員に高い守備意識が徹底した清水を崩せない。バレーの高さを活かそうとするが、清水の両CB青山直晃と高木和道が競り勝てないまでもしっかり体を当てて、シュートはワクに飛ばせない。28分のバレーのヘッド、33分の矢島の左足シュートが目を引いたくらいで前半は終わった。



 後半はまず清水がペースを握る。53分、左サイドで受けた矢島がスピードでシジクレイをぶっちぎり岡崎にチャンスメーク、その岡崎もうまい抜け出しでサイドで基点となる。思わぬ負傷で主将・高木がピッチを去った(55分)が代わった岩下敬輔が見劣りしない守備を見せる。

 65分を過ぎバレーのシュートを契機にG大阪にチャンスが増え始めるが、高いポゼッションがかえって2トップにスペースを失わせることになり、シュートを打っても清水DFの体を張ったブロックで得点の臭いが消され時間が経過していく。

 清水は71分、2トップを西澤明訓と原一樹へ同時にスイッチし勝負をかける。G大阪も「機能していなかった(西野監督)」というバレーをあきらめ、寺田紳一を入れてMFからの飛び出しへと攻めを変化させてきた。
 
 遠藤保仁の直接FK、寺田のシュートもあったがゴールを割れないG大阪。そしてロスタイムに清水・原がビッグチャンスをつかむが、GK藤ケ谷陽介の連続ファインセーブでなんとかしのぎ決着はついに延長へと突入した。



 ロスタイムに勝負を決め切れなかった清水に、そのことを悔やむ気持ちが残っていたのかもしれない。延長開始2分、自陣タッチライン際でのやや集中を欠いたプレーからG大阪・二川孝広に奪われボールは播戸へ。前を向いた播戸の視野に右後方から走りこむ寺田の姿が入る。ダイレクトで左足を振る寺田。そのシュートはGK西部を避けるようにカーブし左スミに突き刺さり、G大阪がついに均衡を破った。

 当然のように反攻に出る清水。CKから青山のヘッドで口火を切ると、次々チャンスを作るが、GK藤ケ谷がまたもファインセーブ、さらに左からのクロスに西澤が得意のジャンプヘッドで合わせるが、右ゴールポストが邪魔をする。

 延長後半も清水の攻撃がG大阪を圧倒するが、明神智和、橋本英郎の要所を締める守備でG大阪に大きな破綻は訪れない。しかし終盤はさすがのG大阪も苦しい時間が続き、ベテラン西澤とスピードの原を中心とする清水の猛攻を受け、崩壊寸前となった。ここで立ちはだかったのが藤ケ谷、2度のスーパーなセービングでG大阪を勝利へと導いたのだった。

 1−0という試合結果、シュート数も17対12、これらを見るとG大阪の勝利が順当のようだが、問題点は残された印象が強い。マグノ・アウベスが去り、前線は播戸とバレーの二人に託すほかはないG大阪。しかしこの試合を見る限り、二人を同時起用することがベストだとは思えなかった。前にスペースが欲しい二人だけにワントップ気味に置く方が得策のように思われたからだ。次は広島、勝てば鹿島か川崎が待ち構えている。無策で敗れた感が残された前回決勝(対浦和)を思い返すにつけ、残す2戦で西野監督の頭の中に何が描かれるのかを楽しみだ。


(ガンバ大阪) (清水エスパルス)
GK: 藤ヶ谷陽介 GK: 西部洋平
DF: シジクレイ、山口智、加地亮 DF: 児玉新、高木和道(55分/岩下敬輔)、市川大祐、青山直晃
MF: 遠藤保仁、二川孝広(延後開始/家長昭博)、安田理大、明神智和、橋本英郎   MF: 伊東輝悦、藤本淳吾、兵働昭弘、枝村匠馬
FW: 播戸竜二、バレー(79分/寺田紳一) FW: 矢島卓郎(71分/西澤明訓)、岡崎慎司(71分/原一樹)
SUB: 松代直樹、中澤聡太、青木良太、倉田秋、前田雅文 SUB: 山本海人、戸田光洋、高木純平、山本真希、
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