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日章、勝利目前に痛恨の失点!北越PK戦で3回戦へ
第86回全国高校サッカー選手権大会 2回戦 北越高校vs.日章学園高校
2008年1月2日(水)12:10 市原臨海競技場 観衆:1,207 天候:晴
試合結果/北越高校1−1日章学園高校(前0−1、後1−0、PK6−5)
得点経過/[日章]O・G(34分)、[北越]大野優(79分)
取材・文/貞永晃二
1回戦で古豪・島原商を下した北越と水戸短大附属をからくもPK戦で破った日章学園が、中1日で強風が吹く市原臨海で激突した。
序盤はほぼ互角に攻め合う両チーム。北越FW大野優が左足で狙うと、日章FW早稲田昴平がヘッドでお返しする。しかしともに風が若干影響し、パスの強弱の加減が難しいのか、中盤のビルドアップでのミスが目立ち、アタッカーに良質のボールが供給されない。
そんな状況で北越・大野が焦れたようにDFラインのウラに飛び出そうとオフサイドを繰り返し、日章も早稲田が強引なドリブル突破を仕掛けるがDFに阻まれる。ともに流れの中では効果的な攻撃ができず時間が経過していく。そして試合が動いたのはセットプレーからだった。
34分、日章の右CKが北越DFにクリアされ、拾った日章・神之薗祐哉がゴール前にふわりとしたパスを送ると黒木聖仁がボレーで合わせようとしたが触れなかったが、競り合ったDFに当たりボールがインゴールに転がった。ラッキーなオウンゴールで日章が先制した。
先制した日章の攻撃にようやくリズムが出始めるが、シュートチャンスに思い切りが悪く追加点は奪えず、前半を終えた。
後半はまず、日章が早稲田と吉本泰昌のコンビでチャンスを作るがDFにシュートはブロックされる。さらにミスが減りパスがつながるようになった日章は、49分にカウンターから敵陣にスムーズに入り込み、さあチャンスという場面で、北越MF道見啓介がファウル。ボールはさらにつながったが主審はイエローカードを示すためにプレーを止めてしまい、アドバンテージを要求する早稲田監督が主審に抗議する。
そして52分、その道見が2枚目のイエローを受けて退場となる。北越は主将で攻守のキープレーヤーを失い、残り30分を戦うことになった。そして流れは当然のように日章が握り、クサビ、落とし、クサビ、落としとボールがテンポよく回る。しかし肝心のラストパスのタイミングがわずかに合わず、シュートで終われない場面が続き、握ったペースが追加点につながらない。
一人少なくなった北越だったが、後半から交代出場していた加藤大志や細野王喜のタテに速いドリブルが徐々に攻め疲れ気味の日章に脅威を与え、ファウルで止める場面が続き、北越にセットプレーのチャンスが増えてくる。日章も踏ん張ってカウンターを仕掛けたのが78分。早稲田がドリブルで持ち込み左を並走した伊勢隆司がシュート。しかしGK渡邊貴也が体で止め、致命的な失点を免れる北越。
そしてロスタイムに入る寸前、ついに北越が同点に追いつく。ここでも加藤の左サイドからボックスに入ってくるドリブルを止められなかった日章DF。プルバックを大野が冷静に押し込んだ。ベンチ総出で大騒ぎの北越。ひざを突き落胆する日章DF。「14番(加藤)を一人でやらせすぎた」早稲田監督は悔やんだ。
試合はPK戦に持ち込まれ、サドンデスとなった日章の6番手がポストに当てて失敗し、そのままじっとうずくまり動かない。北越は6番手DF佐藤一機が落ち着いて決め、初の3回戦、ベスト16入りを決めた。
公式記録でのシュート数が北越2本、日章4本と非常に少なかった試合。そこにはDFが体を張った守備でシュートブロックした数が入っていないのだが、それを除いても、ともに勝ちたい気持ちが逆に慎重さにつながりシュートタイミングでのパスやシュートの思い切りの悪さにつながった感がある。風が強かったのだからミドルシュートをもっと意識してもよかったのだが。
日章はリードしていたのだから、「どっしり構えて、ボールを失わないように、チャンスがあれば前がかりの相手のウラをつけばよかったが」と早稲田監督は振り返った。それができなかったウラには1回戦の苦しいPK戦勝利が残像にあったのかもしれない。2点目が欲しい、シュートは確実に決めなければ、そんな思いが結局は同点とされてPK戦で敗れるのだから皮肉な結末だったといえる。
「3つ目に優勝候補と対戦し、肌で感じることが一番の財産になると思っていた」そう早稲田監督は敗れたことを残念がった。北越はその優勝候補筆頭・流通経済大柏に挑戦することになった。
| (北越高校) | (日章学園高校) | |||||||
| GK: | 渡邊貴也 | GK: | 串間勇人 | |||||
| DF: | 板羽優、佐藤一機、美寺克久 | DF: | 神之薗祐哉、後藤建太、岩ア哲朗、中島浩太 | |||||
| MF: | 道見啓介、佐藤雄亮、小林大地(HT/加藤大志)、三澤大和、五十嵐俊輔(65分/富樫友和) | MF: | 黒木聖仁、井上航(66分/伊勢隆司)、小聖二朗、吉本泰昌(66分/澤山周跳) | |||||
| FW: | 佐藤昌丈(50分/細野王喜)、大野優 | FW: | 早稲田昴平、篠原裕弥 | |||||
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