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| webnews 08/01/24 (木) | <前へ|次へ|indexへ> |
大会2連覇に王手。常盤木学園が順当に勝ち残る。
貴重なゴールを挙げた山田頌子(中央8)
第11回全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会 準決勝 常盤木学園高校vs.浦和レッズ・ジュニアユースレディース
2008年1月7日(月)11:00キックオフ 三木総合防災公園陸上競技場 観衆:200人 天候:曇
試合結果/常盤木学園高校1−0浦和レッズ・ジュニアユースレディース(前1−0、後0−0)
得点経過/[常盤木]山田(7分)
取材・文/中倉一志
中学校・高校年代のチームが一同に会して日本一を決定する全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会は、今年は兵庫県の三木総合防災公園陸上競技場で開催された。全国9地域から選出された13チームに、夏の全日本高等学校女子サッカー選手権決勝進出の2チーム、地元開催枠1チームを加えた16チームで争う大会は、まず4グループに分かれて1次ラウンドが行われ、各グループリーグ1位が決勝ラウンドに進出。トーナメント方式で全国一を目指す。
準決勝第1試合に登場したのは常盤木学園と浦和レッドダイヤモンズ・ジュニアレディース。常盤木学園は高校女子サッカー界では言わずと知れた強豪で、全国大会では常に優勝を争ってきた。今年度の夏の選手権では準決勝で敗れたが、東北第一代表として出場した全日本選手権では、3回戦で対戦した、なでしこリーグ3位の浦和レッズ・レディースと延長戦にもつれ込む熱戦を演じており、今大会の優勝候補のひとつに数えられている。目指すは前回大会に続く2連覇だ。
対する浦和レッズ・ジュニアレディースは、今年度から本格的に浦和レッズ・レディースの育成カテゴリー傘下のチームとして活動を始めたチーム。中学・高校の混成チームでありながら、関東リーグでは3位。全日本選手権では3回戦で日テレ・ベレーザと好ゲームを展開した。今大会では夏の選手権優勝チームで、優勝候補の筆頭と見られていた鳳凰高校と同グループに振り分けられたが、この対戦を引き分けて得失点差で鳳凰高校を抑えて準決勝へ進んできた。
試合をリードするのは常盤木学園。開始間もなくの7分、ゴール正面から放った直接FKがクロスバーに跳ね返ったところに山田頌子が頭から飛び込んで先制すると、その後も主導権を握って試合を進めていく。布陣は3−2−4−1。最終ラインを高く保って浦和を押し込むと、左サイドにボールを集めて小原由梨愛の縦への突破からチャンスを窺う。チームのバランスを取るのはボランチの熊谷紗希。攻守にわたって要所を抑えるプレーは、さすがにU-19日本代表だ。
大型ボランチ熊谷紗希(左)。バランス感覚はさすがだ。
そんな試合にも阿部由晴監督(常盤木学園)の表情は渋い。「ワンチャンスで点は取ったけれども、中々次の1点が取れなかったというか・・・。あまりいい出来じゃなかった」。ボールを支配して主導権を握っていることは間違いないのだが、問題はそこから先。どうにもシュートまで持ち込めない。前半のシュートが3本という数字は、自陣内に押し込めていたはずの浦和の4本を下回った。結局、前半は1−0のまま折り返すことになった。
そして、決め切れなかったことで試合の流れが変わった。「相手が強いのでサイドの選手が飛び出して行けず、CFもアクションを起こすことができなかった。そこで、勇気を持って、味方を信じて、チャレンジしようと言ってピッチに送り出した」(神戸慎太郎監督・浦和)。その指示に従って前からボールを追いだす浦和。それが、怖がってボールを蹴りだしては、2ndボールを拾われて2次攻撃を受けるという悪循環から抜け出すことにつながった。
「相手のプレスが早かったので・・・。状況に合わせてポゼッションするなりすればよかったのだが、負けたらまずいという気持ちが出たのか、落ち着かなかった」(阿部監督)。常盤木学園は完全に受けに回った。それでも、今大会を無失点で過ごす常盤木学園の守備は堅い。浦和が常盤木学園の守備を剥がそうとしても最後の砦だけは決して渡さなかった。そして、押し込まれる常盤木学園はもとより、浦和もゴールネットを揺らせないまま90分が経過。ロスタイムを経て試合の終わりを告げるホイッスルが鳴り響いた。
「どうですかね。決勝戦はやってみないと分からないですからね」とは2連覇に王手をかけた阿部監督。決勝戦に向けて選手たちには何を伝えますかと聞かれると、「明日帰るぞって。勝っても、負けても明日帰るぞって(笑)」ととぼけて見せた。ここまで無失点という守備の堅さが強さの要因の一つだが、それも「守備が堅い、堅いと言われていても、公庫選手権では、そこを思いっきりこじ開けられていましたからね。何が良くて、何が悪いんだか分からないですよ」と全く意に介さない。そのおとぼけぶりこそ自信の表れのように感じられたが、はたして決勝戦ではどんな試合を見せてくれるのだろうか。
左サイドで機転を作った大宮玲央奈(左)。まだ高校1年生。来年が楽しみだ。
「関東リーグを戦いながら、全日本選手権にも出られて充実したシーズンだった。それに、両大会を通じて強いチームとやれたことが大きかったですね」。そうシーズンを振り返ってくれたのは浦和の神戸監督。先発メンバーのうち高校3年生は2人だけ。残りは5人の高校1年生と4人の中学生という若いチームながら、大会を通じて高校の強豪と互角に戦ったことも自信になるはずだ。
中学校からの一貫教育と、なでしこジャパンのメンバーの隣でトレーニングをすることが、どれだけの効果をもたらすかは日テレ・メニーナによって実証済み。今大会は準決勝で姿を消すことになったが、どこまで伸びてくるのかが非常に楽しみなチームだ。
| (常盤木学園) | (浦和レッズ・ジュニアユースレディース) | |||||||
| GK: | 松山愛 | GK: | 池田咲紀子 | |||||
| DF: | 櫻本尚子 瀧澤優子 郷内晴香 | DF: | 小島未愛 千野晶子 千葉望愛 大宮玲央奈 | |||||
| MF: | 熊谷紗希 管藤彩子 森本華江 小池文乃 山田頌子 小原由梨愛 | MF: | 橋本舞 佐野杏奈(86分/佐藤はるか) 竹山裕子 加藤千佳 | |||||
| FW: | 後藤三知 | FW: | 藤掛まゆ(68分/鈴木さくら) 齋藤あかね | |||||
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