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| webnews 08/10/01 (水) | <前へ|次へ|indexへ> |
互いの状況を浮き彫りにしたドロー。
2008Jリーグ ディビジョン2 第38節 岐阜FCvs.アビスパ福岡
2008年9月26日(土)13:03キックオフ 岐阜メモリアルセンター長良川競技場 入場者数:2,418人 天候:曇
試合結果/岐阜FC1−1アビスパ福岡(前1−1、後0−0)
得点経過/[岐阜]相川(26分)、[福岡]ハーフナー・マイク(43分)
取材・文/中倉一志
第3クールも7節を消化。早いもので2008年シーズンも終盤を迎えている。目標は違っても、それぞれのチームにとっては1年間の総仕上げの時期でもある。その中で、苦しんでいるのが、この日対戦した岐阜と福岡だ。
第1クールは攻撃面で、第2クールでは守備面で収穫を得た岐阜にとって、第3クールはチームのレベルアップを図る仕上げの期間。しかし、現在6連敗中と大きく失速。12試合連続で勝ち星から見放されている。ホームで声援を送るサポーターの前で是が非でも勝利すること。それが、この日の最大の目的だった。そして、崖っぷちからの逆転J1昇格を狙う福岡に必要なのは、残り7試合の全てに勝利を収めること。ここのところ続いているアウェイゲームの入り方の悪さを払拭して、前節のC大阪戦に続く2連勝を狙う。
まずは守備から入るのは岐阜。リトリートした体制から、最終ラインと中盤に守備ブロックを形成して福岡を待ち受ける。そして、福岡の起点となる大久保哲哉がバイタルエリアでボールを受けたところを、最終ラインとボランチが挟み込んで、攻撃の芽を摘んで行く。しかし、守備面でまずまずの滑り出しを見せるものの、反面、攻め手が全く見えてこない。前節の甲府戦で4失点したことを考えれば、まずは守備から入るのは基本だが、それを攻撃につなげる手段を持たなければゴールは遠い。
対する福岡は、いつものようにハーフナー・マイク、大久保哲哉の高さを生かして前線に起点を作り、両サイドへ展開するサッカーを試みる。しかし、いつものように攻撃のリズムが刻めない。「立ち上がりは選手の守備意識が強すぎて受けに回ってしまった」(篠田善之監督・福岡)。どこかで後ろ髪を引かれているようなサッカーは、スピードも運動量も上がらず、スペースへも飛び出せず、足元から足元へのパスを繰り返すばかり。ゲームの入り方としては決して満足のいくものではなかった。
そんな試合の先制点は岐阜。時間は26分。ゴール正面、約20メートル付近からのFKのチャンスに小島宏美が右足を一閃。強烈なシュートはGK吉田宗弘がはじき返したが、そのこぼれ球を相川進也が押し込んだ。そして、福岡の同点ゴールは43分。こちらも起点はペナルティエリア左側で得たセットプレーから。久藤清一からのボールをファーサイドで布部陽功が折り返し、中央で待っていたハーフナー・マイクが頭で合わせた。しかし、このふたつのゴール以外に、これといった見所はなく、試合内容としては物足りなさの残る前半だった。
後半に入ると、福岡は高い位置からボールを追い始め、前から仕掛ける姿勢を見せた。しかし、それも長くは続かない。やはりスピードも運動量は上がらず、足元へのパスを繰り返し、大久保が孤立してはつぶされるシーンを繰り返す。そして、守りを固める岐阜も、奪ったボールを効果的に攻撃につなげられないのは前半と同じ。まるで「引き分けでOK」と言わんばかりのサッカーでは、スペクタクルなシーンを作ることはできないままだ。
岐阜は52分にCKから、さらに70分にはパスカットから仕掛けたカウンターで2度のチャンスを、福岡も72分、77分、88分と3度のチャンスを作ったが、いずれも単発。互いに試合の流れを引き寄せることはできず、効果的な攻撃と、意図した形から作ったチャンスを作れないままに時間だけが過ぎていく。残り5分を切ってからは、足が止まってしまった岐阜に対して福岡が連続攻撃を仕掛けたが、ゴールを奪うまでの力はなかった。
3分間のロスタイムを経て、試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、両チームの選手たちは下を向いた。そして、スタジアムには何とも言えない静寂に包まれた。負けなかった頑張りをたたえるべきか。それとも、勝てなかったことに対して不満を表現するべきか。どちらとも判断のつかない微妙な空気が互いのチーム状況を物語る。明らかなことは、ともにチームが置かれている状況を打開する結果を得られなかったということだけだった。
「今日の引き分けは非常に痛い」。篠田善之監督は試合を振り返る。3位との間にある10の勝点差は広がらなかったが、試合数が確実に減っていく中、福岡はまさしく断崖絶壁に立たされた。アウェーゲームのときに試合への入り方が悪いという傾向を繰り返したことや、またも先制点を奪われてしまったことなど、チームの課題が重くのしかかる。それでも福岡がやらなければいけないことは、目の前の試合に全力を尽くすこと。選手たちの表情からはショックが窺われたが、メンタルを1週間でどこまで立て直せるかが次の試合への鍵を握る。
そして、「我々としては連敗を阻止する為にどうするかがテーマ。勝点3は取れなかったが、勝点1を取れたことは次の水戸戦に繋がると思う」と話したのは松永英機監督(岐阜)。しかし、出口が見えたとは言いがたい。「ディフェンス面ではある程度機能したが、奪ってからゴールに向かうということが足りなかった」と梅田高志(岐阜)が振り返った通り、守備はともかく、攻撃の手立てを見つけることが出来なかった。サッカーは攻守のバランスが取れてこそのスポーツ。岐阜も苦しい戦いが続く。
| (FC岐阜) | (アビスパ福岡) | |||||||
| GK: | 日野優 | GK: | 吉田宗弘 | |||||
| DF: | 吉村光示 深津康太 菊池完 奈須伸也 | DF: | 中村北斗 丹羽大輝 長野聡 山形辰徳 | |||||
| MF: | 梅田高志 北村隆二 藪田光教(53分/嶋田正吾) 高木和正(81分/片桐淳至) | MF: | 久藤清一(70分/田中佑昌) 布部陽功(76分/タレイ) 城後寿 久永辰徳(62分/中払大介) | |||||
| FW: | 相川進也(81分/大友慧) 小島宏美 | FW: | 大久保哲哉 ハーフナー・マイク | |||||
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