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 第86回全国高校サッカー選手権大会 <前へ次へindexへ>
古豪島原商復活ならず。逃げ切った北越選手権2勝目!
第86回全国高校サッカー選手権大会 1回戦 北越高校vs.島原商

2007年12月31日(月)14:10 柏の葉公園総合競技場 観衆:2,100 天候:晴
試合結果/北越高校2−1島原商(前1−0、後1−1)
得点経過/[北越]大野優(30分)、加藤大志(42分)、[島原商業]松本章生(57分)


取材・文/貞永晃二

 北越は第81回、83回に続いて3度目の出場。初出場で初勝利をあげて以来の選手権2勝目を狙う。対する島原商は国見高が21年連続出場を続けてきた長崎県の代表。国見が選手権に初出場するまではサッカーでは長崎県イコール島原商と名前が上がる程の名門だった。実際に第63回には優勝(帝京高との両者優勝)を遂げている。



 試合開始から北越が攻め込む。まず1年生有田光希のシュートで口火を切ると、主将で攻守の中心と嵯峨谷通監督が信頼をおくMF道見啓介がFKでトリッキーなキックを見せて2年生エース佐藤昌丈に絶好のチャンスが来るがコントロールミス。さらにFW大野優の2本のシュートとチャンスを作れない島原商を尻目に試合序盤のペースを握った。

 そして30分、北越の先制点は嵯峨谷監督曰く、「とんでもないシュート」だった。有田からのパスを大野が躊躇することなくオーバーヘッドともジャンプボレーとも表現できる豪快極まりない一発で決めたのだ。リードして乗って行きたい北越だと思われたが、先制点以降はやや力をセーブし攻撃にも人数をかけずカウンター狙いに移っていく。

 追う立場になった島原商はカウンターから貴田慎士のドリブルシュートで追撃開始。しかしつまらないミスが多くチャンスを作れないまま、ハーフタイムとなった。



北越は欲しかったはずの追加点をあっさりと後半開始2分で決めた。三澤大和の右CKを主将・道見啓介が触って最後は加藤大志が右足でプッシュし決めた。後半から有田に代わってピッチに登場した加藤が2分で大仕事をやってみせたわけだ。

 2点のビハインドを追う島原商。たとえ久々の出場とはいっても、そこには古豪の意地がある。少ないチャンスを活かしたのが57分。貴田のパスで抜け出した松本章生がドリブルシュートを決め1点差としたのだ。

 リードがわずか1点となった北越。アルビレックス新潟同様に「愛してる、新潟」の歌での応援を受けながら、カウンター狙いを継続しつつ、堅固な守備で島原商の攻撃をはねかえしていく。終盤、島原商・境郁弥に訪れたチャンスの芽もDF佐藤一機が見事なカバーリングで摘み取ってしまう。

 そして島原商の追撃にも迫力が感じられず試合終了。北越はすんなりと逃げ切り2回戦に進むことになった。



 実力差を感じさせる敗戦となった島原商だが、県内では決して絶対本命・国見に次ぐ存在ではないことが露になってしまった。幸運も手伝った選手権出場だったのかもしれない。しかし今後には大いに期待をしたい。同一チームばかりが独占的に出場していては県サッカー界が活性化できない。今後、国見は当然巻き返しに必死になってくるはずだが、それを力で阻止できるチームが必要だし、この選手権出場を契機に今後はそんな役割を島原商に期待したいと思う。

 一方、勝利の喜びからか次々とほとばしるように言葉が口から出てくる嵯峨谷監督。レギュラーの右SBが直前のケガで欠場したために敷いた苦しい布陣だったこと、最近人工芝のグラウンドで練習できることへの感謝の気持ちを語り、ついには縁起を担いで宿舎そばの諏訪神社にお参りし、ご利益があったことまで披露してくれた。元JSLのヤマハで活躍したアンドレコーチとのコンビで育てたチームで2回戦も勝って初出場時のベスト16を越える自信もどうやらありそうな様子だった。


(北越高校) (島原商)
GK: 渡邊貴也 GK: 稲田健人
DF: 板羽優、佐藤一機、美寺克久 DF: 荒木竜也(HT/土本啓)、境郁弥、酒井稔史、前田慎史
MF: 道見啓介、佐藤雄亮、三澤大和(74分/五十嵐尭幸)、五十嵐俊輔 MF: 土本渉(56分/佐藤友治)、村里慎太郎、貴田慎士、中村仁
FW: 藤昌丈、有田光希(HT/加藤大志)、大野優(65分/細野王喜) FW: 中村真人、松本章生
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